企業解説
1. 企業概要
株式会社ティムスは、東京農工大学の蓮見惠司教授による研究成果を基盤とした、創薬型バイオベンチャー企業です。主に可溶性エポキシドヒドロラーゼ(sEH)を標的とした「SMTP化合物群」の研究開発を行っています。
- 主要製品・パイプライン: リードパイプラインの「TMS-007(JX10)」は、血栓溶解作用と抗炎症作用を併せ持つ急性期脳梗塞治療薬候補です。その他、急性腎障害(AKI)を対象とする「TMS-008」や高血圧治療薬「JX09」などを保有しています。
- 主要顧客・提携先: 現在、自社での製品販売はなく、製薬会社への導出(ライセンスアウト)モデルを採用しています。主要な提携先はCORXEL(旧Ji Xing Pharmaceuticals)であり、TMS-007のグローバル開発権を導出しています。
- 競合環境: 急性期脳梗塞領域では、唯一の承認薬であるt-PA(アルテプラーゼ等)が競合となりますが、TMS-007はt-PAよりも長い発症後投与可能枠(4.5時間を超える投与)と高い安全性を強みとして差別化を図っています。
2. 要点(3行)
- 主力のTMS-007が提携先CORXEL主導でグローバル第Ⅱ/Ⅲ相臨床試験(ORION)を開始し、日本国内でも治験計画を提出するなど開発が大きく進展した。
- 決算期変更に伴う10ヶ月間の変則決算により営業収益は0円となり、研究開発費4.56億円等の先行投資により7.16億円の当期純損失を計上した。
- 資金面では第10回新株予約権の行使により約6.5億円を調達し、自己資本比率95.5%と極めて高い財務健全性を維持しつつ開発資金を確保している。
3. 業績・収益性のトレンド
- 売上高・利益: 第22期(2025年12月期、10ヶ月の変則決算)の営業収益は0円でした。これはマイルストーン収益が発生しなかったためです。研究開発費に4.56億円、販売管理費に2.40億円を投じた結果、営業損失は6.96億円、当期純損失は7.16億円(前期は6.60億円の損失)となりました。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 提出会社の経営指標等 | |||||
| 営業収益 | 19.5億円 | — | — | — | — |
| 経常利益又は経常損失(△) | 10.8億円 | -8.6億円 | -9.4億円 | -6.3億円 | -7.1億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 10.8億円 | -8.6億円 | -9.6億円 | -6.6億円 | -7.2億円 |
| 持分法を適用した場合の投資利益又は投資損失(△) | — | — | — | — | — |
| 資本金 | 1.0億円 | 11.6億円 | 15.1億円 | 15.1億円 | 11.4億円 |
| 発行済株式総数 | 33,102,080株 | 36,574,880株 | 40,304,367株 | 40,330,067株 | 45,485,767株 |
| 純資産額 | 24.5億円 | 37.1億円 | 34.6億円 | 28.2億円 | 27.7億円 |
| 総資産額 | 27.4億円 | 37.9億円 | 35.5億円 | 30.3億円 | 28.7億円 |
| 1株当たり純資産額 | 74.1円/株 | 101.55円/株 | 85.48円/株 | 69.23円/株 | 60.14円/株 |
| 1株当たり配当額 | — | — | — | — | — |
| 1株当たり中間配当額 | — | — | — | — | — |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 53.36円/株 | -25.28円/株 | -26.02円/株 | -16.38円/株 | -16.08円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 89.5% | 98.0% | 96.9% | 92.1% | 95.5% |
| 自己資本利益率 | 60.2% | -27.9% | -26.8% | -23.7% | -25.9% |
| 株価収益率 | — | — | — | — | — |
| 配当性向 | — | — | — | — | — |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 12.6億円 | -6.9億円 | -8.2億円 | -4.9億円 | -7.8億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -0.2億円 | -0.1億円 | -0.0億円 | -0.3億円 | -0.0億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 2.5億円 | 16.9億円 | 6.9億円 | 0.0億円 | 6.4億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 26.0億円 | 35.8億円 | 34.5億円 | 29.2億円 | 27.8億円 |
| 従業員数 | 800.0% | 1400.0% | 1400.0% | 1800.0% | 1800.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 100.0% | 200.0% | 200.0% | 300.0% | 200.0% |
| 株主総利回り | — | — | 52.4% | 33.1% | 20.8% |
| 株価指数における総利回り | — | — | 101.1% | 87.9% | 92.4% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 30.3億円 | 28.6億円 |
| ▶ 固定資産 | 0.0億円 | 0.0億円 |
| 資産 | 30.3億円 | 28.7億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 2.2億円 | 0.9億円 |
| 負債 | 2.2億円 | 0.9億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 27.9億円 | 27.4億円 |
| 純資産 | 28.2億円 | 27.7億円 |
| 負債純資産 | 30.3億円 | 28.7億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 営業収益 | — | — |
| ▶ 営業費用 | 9.1億円 | 7.0億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | -9.1億円 | -7.0億円 |
| ▶ 営業外収益 | 3.4億円 | 0.0億円 |
| ▶ 営業外費用 | 0.7億円 | 0.1億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | -6.3億円 | -7.1億円 |
| 特別損失 | ||
| 減損損失 | 0.3億円 | 0.0億円 |
| 特別損失 | 0.3億円 | 0.0億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | -6.6億円 | -7.2億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 0.0億円 | 0.0億円 |
| 法人税等 | 0.0億円 | 0.0億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | -6.6億円 | -7.2億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | -4.9億円 | -7.8億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -0.3億円 | -0.0億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | 0.0億円 | 6.4億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | -5.2億円 | -1.4億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 29.2億円 | 27.8億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 29.2億円 | 27.8億円 |