TOYO TIRE 事業分析

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有価証券報告書(2024-12 期末)・連結

企業解説

1. 企業概要

TOYO TIRE株式会社は、タイヤ事業を中核とし、自動車用防振ゴムなどの自動車部品事業を展開する中堅タイヤメーカーです。売上高の9割以上を占めるタイヤ事業では、北米市場向けの大口径ライトトラック用(LT)やSUV用タイヤに強みを持ち、「OPEN COUNTRY」や「PROXES」といった付加価値の高いブランドを展開しています。競合他社にはブリヂストンや住友ゴム工業などがありますが、同社は特定のニッチ高収益カテゴリーにリソースを集中させる戦略を採っています。また、三菱商事との資本業務提携(出資比率20%)を通じて、北米等の販売網強化やサプライチェーンの最適化を図っています。

2. 要点(3行)

  • 北米市場でのSUV・LT用タイヤの堅調な需要と円安効果により、連結売上高5,653億円、営業利益939億円と過去最高水準の業績を達成。
  • 中国生産子会社(TTZ)の持分譲渡決定や自動車部品事業の減損計上など、不採算・低収益領域の構造改革とグローバル供給体制の再編を加速。
  • 自己資本比率65.4%と財務基盤は極めて強固だが、増配(年120円)後も配当性向は24.7%に留まり、中期計画目標の30%以上に対し還元余力がある。

3. 業績・収益性のトレンド

売上高は5,653億円(前年度比2.3%増)、営業利益は939億円(同22.2%増)と増収増益を達成しました。増益の主な要因は、原材料価格及び海上運賃の下落という外部環境の好転に加え、円安による為替影響(為替差益79億円計上)が寄与したためです。収益性指標では、ROEが17.24%と極めて高い水準を維持しており、資本効率の高さが際立っています。自己資本比率も65.39%(前年度は61.23%)へと上昇しており、財務の健全性は非常に高いレベルにあります。ただし、利益成長の一部は為替やコストダウンに依存しており、販売数量そのものは欧州や国内で前年を下回るなど、純粋なボリューム成長には課題も残ります。

続きで読める項目(スタンダードプラン以上)

  • 🔒 業績・収益性のトレンド
  • 🔒 事業セグメント別の明暗
  • 🔒 成長戦略の具体性と進捗
  • 🔒 重大なリスク
  • 🔒 株主還元姿勢
  • 🔒 キャッシュフローの質
  • 🔒 資産の健全性
  • 🔒 総評

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市場ポジション

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  • 🔒 収益性・効率性・成長性・回転・安全性・割安の6カテゴリ別スコア(市場内・業種内)
  • 🔒 各指標の市場内・業種内ランキング(例:営業利益率 12位 / 1,100社)
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業績チャート

成長性の軌跡

● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)

資本効率の解剖

ROE

デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)

還元と評価

■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向

キャッシュフローの質

■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)

財務諸表

経営指標

項目 2020年12月期2021年12月期2022年12月期2023年12月期2024年12月期
連結経営指標等
売上高 3437.6億円 3936.5億円 4972.1億円 5528.3億円 5653.6億円
経常利益又は経常損失(△) 308.9億円 559.1億円 510.4億円 860.5億円 1021.2億円
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) 116.8億円 413.5億円 479.6億円 722.7億円 748.1億円
包括利益 51.6億円 666.5億円 539.8億円 853.5億円 974.9億円
純資産額 2226.9億円 2801.6億円 3209.2億円 3952.0億円 4725.5億円
総資産額 4455.8億円 5312.3億円 5988.9億円 6454.8億円 7226.7億円
1株当たり純資産額 1,434.23円/株 1,818.6円/株 2,083円/株 2,566.76円/株 3,069.02円/株
1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) 75.89円/株 268.62円/株 311.51円/株 469.42円/株 485.86円/株
潜在株式調整後1株当たり当期純利益
自己資本比率 49.5% 52.7% 53.5% 61.2% 65.4%
自己資本利益率 5.3% 16.5% 16.0% 20.2% 17.2%
株価収益率 2066.0% 668.0% 481.0% 503.0% 503.0%
営業活動によるキャッシュ・フロー 538.0億円 344.6億円 151.7億円 865.0億円 670.6億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -278.6億円 -375.4億円 -167.1億円 -146.6億円 -152.1億円
財務活動によるキャッシュ・フロー -126.4億円 117.0億円 -162.3億円 -628.9億円 -230.8億円
現金及び現金同等物の残高 363.0億円 535.9億円 416.0億円 528.0億円 863.3億円
従業員数 1125800.0% 1032400.0% 1057400.0% 1039500.0% 1041000.0%
平均臨時雇用人員 116800.0% 120000.0% 117000.0% 87200.0% 84200.0%

貸借対照表

項目 前期当期
貸借対照表
資産の部
流動資産 2989.7億円 3737.8億円
固定資産 3465.1億円 3488.8億円
資産 6454.8億円 7226.7億円
負債の部
流動負債 1428.2億円 1508.9億円
固定負債 1074.6億円 992.2億円
負債 2502.8億円 2501.1億円
純資産の部
株主資本 3313.4億円 3860.2億円
評価・換算差額等 638.5億円 865.4億円
純資産 3952.0億円 4725.5億円
負債純資産 6454.8億円 7226.7億円

損益計算書

項目 前期当期
損益計算書
売上高 5528.3億円 5653.6億円
売上原価 3363.1億円 3345.9億円
売上総利益又は売上総損失(△) 2165.1億円 2307.6億円
販売費及び一般管理費 1396.1億円 1367.8億円
営業利益又は営業損失(△) 769.0億円 939.8億円
営業外収益 122.4億円 120.8億円
営業外費用 30.9億円 39.5億円
経常利益又は経常損失(△) 860.5億円 1021.2億円
特別利益 151.1億円 103.0億円
特別損失 50.7億円 108.4億円
税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) 960.8億円 1015.8億円
法人税、住民税及び事業税 312.9億円 297.3億円
法人税等調整額 -73.9億円 -29.6億円
法人税等 239.0億円 267.7億円
当期純利益又は当期純損失(△) 721.9億円 748.1億円
非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) -0.9億円
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) 722.7億円 748.1億円

キャッシュフロー計算書

項目 前期当期
キャッシュ・フロー計算書
営業活動によるキャッシュ・フロー 865.0億円 670.6億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -146.6億円 -152.1億円
財務活動によるキャッシュ・フロー -628.9億円 -230.8億円
現金及び現金同等物に係る換算差額 22.5億円 47.7億円
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 112.0億円 335.3億円
現金及び現金同等物の残高 528.0億円 863.3億円
現金及び現金同等物の残高 528.0億円 863.3億円