企業解説
1. 企業概要
住友ゴム工業株式会社は、タイヤ、スポーツ、産業品他事業を展開するグローバル企業です。連結売上収益の約86%をタイヤ事業が占め、主力ブランド「ダンロップ」「ファルケン」を世界各地で製造・販売しています。
- 主要製品・サービス:自動車用タイヤ(新車用・市販用)、ゴルフ用品(スリクソン等)、テニス用品、高機能ゴム製品(制振ダンパー、医療用ゴム等)。
- 主要顧客:トヨタ自動車等の国内外自動車メーカー、および世界各国のタイヤ販売代理店。
- 競合環境:ブリヂストン、ミシュラン、グッドイヤー等のグローバル大手と競合。特に高付加価値な「プレミアムタイヤ」戦略で差別化を図っています。
2. 要点(3行)
- 北米製造拠点(SRUSA)の解散決定に伴う減損損失(451億円)および事業再構築費用(276億円)の計上により、当期利益が前期比73.4%減の98億円と大幅に落ち込んだ。
- 一方で、コアの収益力を示す「事業利益」は、価格転嫁や為替の円安効果により前期比13.2%増の879億円を確保しており、実力値としての収益性は改善傾向にある。
- グッドイヤー社からの欧米・オセアニア地域における「DUNLOP」商標権等の取得(約1.55億ドル)を決定し、ブランド戦略のグローバル統一による再成長への布石を打った。
3. 業績・収益性のトレンド
- 売上収益:1兆2,118億円(前期比2.9%増)。タイヤの販売本数は前期を下回ったものの、為替影響(ドル11円安、ユーロ12円安)と価格改定が寄与しました。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2020年12月期 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上収益 | 7908.2億円 | 9360.4億円 | 10986.6億円 | 11774.0億円 | 12118.6億円 |
| 税引前利益又は税引前損失(△) | 297.7億円 | 447.6億円 | 225.4億円 | 627.5億円 | 162.5億円 |
| 当期利益又は当期損失(△):親会社の所有者に帰属 | 226.0億円 | 294.7億円 | 94.2億円 | 370.5億円 | 98.7億円 |
| 当期包括利益:親会社の所有者に帰属 | 18.4億円 | 623.6億円 | 497.5億円 | 830.4億円 | 534.9億円 |
| 親会社の所有者に帰属する持分 | 4547.4億円 | 5015.4億円 | 5462.0億円 | 6241.1億円 | 6561.3億円 |
| 総資産額 | 9748.0億円 | 10861.7億円 | 12252.0億円 | 12667.3億円 | 13411.2億円 |
| 1株当たり親会社所有者帰属持分 | 1,729.05円/株 | 1,907.03円/株 | 2,076.74円/株 | 2,372.9円/株 | 2,494.54円/株 |
| 基本的1株当たり利益又は損失(△) | 85.92円/株 | 112.05円/株 | 35.8円/株 | 140.86円/株 | 37.51円/株 |
| 希薄化後1株当たり利益又は損失(△) | — | — | — | — | — |
| 親会社所有者帰属持分比率 | 46.6% | 46.2% | 44.6% | 49.3% | 48.9% |
| 親会社所有者帰属持分利益率 | 4.9% | 6.2% | 1.8% | 6.3% | 1.5% |
| 株価収益率 | 1030.0% | 1050.0% | 3220.0% | 1090.0% | 4760.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 1235.0億円 | 630.9億円 | 278.7億円 | 1698.0億円 | 1043.3億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -455.9億円 | -540.2億円 | -787.0億円 | -622.3億円 | -646.6億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -618.8億円 | -133.3億円 | 415.6億円 | -955.7億円 | -356.2億円 |
| 現金及び現金同等物 | 742.0億円 | 750.9億円 | 738.5億円 | 902.5億円 | 1003.8億円 |
| 従業員数 | 3929800.0% | 4005500.0% | 4036500.0% | 3997500.0% | 3799500.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 369200.0% | 361700.0% | 350600.0% | 302200.0% | 238400.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 財政状態計算書 | ||
| 資産 | 12667.3億円 | 13411.2億円 |
| ▶ 流動資産 | 6247.2億円 | 6697.6億円 |
| ▶ 非流動資産 | 6420.1億円 | 6713.6億円 |
| 資産 | 12667.3億円 | 13411.2億円 |
| 負債及び資本 | 12667.3億円 | 13411.2億円 |
| ▶ 負債 | 6253.0億円 | 6653.1億円 |
| ▶ 資本 | 6414.3億円 | 6758.1億円 |
| 負債及び資本 | 12667.3億円 | 13411.2億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 合計 | 11774.0億円 | 12118.6億円 |
| 売上原価 | 8509.0億円 | 8535.7億円 |
| 売上総利益 | 3265.0億円 | 3582.9億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 2488.3億円 | 2703.5億円 |
| 事業利益 | 776.7億円 | 879.4億円 |
| その他の収益 | 26.1億円 | 42.2億円 |
| その他の費用 | 157.9億円 | 809.8億円 |
| 営業利益(△損失) | 644.9億円 | 111.9億円 |
| 金融収益 | 119.3億円 | 123.0億円 |
| 金融費用 | 137.1億円 | 72.9億円 |
| 持分法による投資損益(△は損失) | 0.3億円 | 0.5億円 |
| 税引前利益(△損失) | 627.5億円 | 162.5億円 |
| 法人所得税費用 | 242.4億円 | 33.0億円 |
| 当期利益(△損失) | 385.1億円 | 129.5億円 |
| 当期利益(△損失)の帰属 | ||
| 1株当たり当期利益(△損失) | ||
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 1698.0億円 | 1043.3億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -622.3億円 | -646.6億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -955.7億円 | -356.2億円 |
| 現金及び現金同等物の為替変動による影響 | 53.4億円 | 60.9億円 |
| 換算差額を加算後の増減額及び換算差額がない場合の増減額に用いる。 | 173.4億円 | 101.3億円 |
| 現金及び現金同等物 | 902.5億円 | 1003.8億円 |
| 売却目的保有に分類される処分グループに係る資産に含まれる現金及び現金同等物、キャッシュ・フロー計算書(IFRS) | -9.3億円 | — |
| 現金及び現金同等物 | 902.5億円 | 1003.8億円 |