企業解説
1. 企業概要
日本特殊陶業株式会社(英文名:Niterra Co., Ltd.)は、世界シェアトップクラスのスパークプラグおよび自動車用センサを展開する「自動車関連事業」を主軸とする企業です。このほか、産業用セラミックや半導体パッケージ、医療用酸素濃縮装置を扱う「セラミック事業」、さらに燃料電池(SOFC)等の「新規事業」を展開しています。内燃機関関連の依存度を下げるべく、2023年4月より「Niterra」へ商号変更し、非内燃機関事業の拡大を急いでいます。
2. 要点(3行)
- 自動車関連事業の堅調な補修用販売と円安効果により、売上収益6,529億円(前期比6.3%増)、営業利益1,296億円(同20.5%増)と大幅な増益を達成。
- 株主還元を強化しており、DOE 4%を下限とする方針のもと年間配当178円を実施し、約100億円の自社株買いと大規模な消却(492万株)を完了。
- 成長投資として東芝マテリアルの買収(約1,230億円)を決定し、電気自動車(EV)向け窒化ケイ素部材など非内燃機関領域へのポートフォリオ転換を加速。
3. 業績・収益性のトレンド
売上収益は6,529.93億円(前期比6.3%増)、営業利益は1,296.60億円(同20.5%増)と増収増益でした。増益の主因は、自動車関連事業における補修用製品の好調な販売と、インフレに伴う価格転嫁の進展、および円安による利益押し上げ効果です。
続きで読める項目(スタンダードプラン以上)
- 🔒 業績・収益性のトレンド
- 🔒 事業セグメント別の明暗
- 🔒 成長戦略の具体性と進捗
- 🔒 重大なリスク
- 🔒 株主還元姿勢
- 🔒 キャッシュフローの質
- 🔒 資産の健全性
- 🔒 総評
上記の詳細分析はスタンダードプラン以上でご覧いただけます。
プランをアップグレード市場ポジション
サンプル
市場内
業種内
- スタンダードプラン以上で見られます
- 🔒 収益性・効率性・成長性・回転・安全性・割安の6カテゴリ別スコア(市場内・業種内)
- 🔒 各指標の市場内・業種内ランキング(例:営業利益率 12位 / 1,100社)
- 🔒 レーダーチャートによる強み・弱みの一覧
市場ポジションはスタンダードプラン以上でご覧いただけます。
プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年03月期 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上収益 | 4275.5億円 | 4917.3億円 | 5625.6億円 | 6144.9億円 | 6529.9億円 |
| 税引前利益又は税引前損失(△) | 520.0億円 | 836.4億円 | 933.8億円 | 1171.8億円 | 1333.1億円 |
| 当期利益又は当期損失(△):親会社の所有者に帰属 | 383.7億円 | 602.0億円 | 662.9億円 | 826.5億円 | 926.3億円 |
| 当期包括利益 | 645.0億円 | 822.8億円 | 737.2億円 | 1169.4億円 | 813.2億円 |
| 親会社の所有者に帰属する持分 | 4488.3億円 | 5143.2億円 | 5636.8億円 | 6376.8億円 | 6745.7億円 |
| 総資産額 | 7712.9億円 | 8231.8億円 | 9031.0億円 | 9757.2億円 | 9909.7億円 |
| 1株当たり親会社所有者帰属持分 | 2,206.18円/株 | 2,530.01円/株 | 2,772.61円/株 | 3,181.33円/株 | 3,399.43円/株 |
| 基本的1株当たり利益又は損失(△) | 188.59円/株 | 296.04円/株 | 326.09円/株 | 409.47円/株 | 466.34円/株 |
| 希薄化後1株当たり利益又は損失(△) | — | — | — | — | — |
| 親会社所有者帰属持分比率 | 58.2% | 62.5% | 62.4% | 65.4% | 68.1% |
| 親会社所有者帰属持分利益率 | 9.1% | 12.5% | 12.3% | 13.8% | 14.1% |
| 株価収益率 | 1010.0% | 670.0% | 840.0% | 1240.0% | 970.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 634.0億円 | 719.1億円 | 693.0億円 | 1181.8億円 | 1329.2億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -425.2億円 | 102.3億円 | -373.8億円 | -921.6億円 | -342.5億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 281.7億円 | -538.3億円 | -17.7億円 | -574.5億円 | -710.0億円 |
| 現金及び現金同等物 | 1395.2億円 | 1725.8億円 | 2016.3億円 | 1806.8億円 | 2081.9億円 |
| 従業員数 | 1639100.0% | 1614500.0% | 1624700.0% | 1598000.0% | 1564400.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 財政状態計算書 | ||
| 資産 | 9757.2億円 | 9909.7億円 |
| ▶ 流動資産 | 5641.5億円 | 5885.2億円 |
| ▶ 非流動資産 | 4115.7億円 | 4024.5億円 |
| 資産 | 9757.2億円 | 9909.7億円 |
| 負債及び資本 | 9757.2億円 | 9909.7億円 |
| ▶ 負債 | 3374.2億円 | 3162.4億円 |
| ▶ 資本 | 6383.0億円 | 6747.2億円 |
| 負債及び資本 | 9757.2億円 | 9909.7億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 収益合計 | 6144.9億円 | 6529.9億円 |
| 売上原価 | 3882.9億円 | 3948.9億円 |
| 売上総利益 | 2261.9億円 | 2581.0億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 1228.7億円 | 1336.4億円 |
| 持分法による投資損益 | 14.0億円 | 10.7億円 |
| その他収益 | 46.7億円 | 56.8億円 |
| その他費用 | 18.0億円 | 15.4億円 |
| 営業利益(△損失) | 1075.9億円 | 1296.6億円 |
| 金融収益 | 130.0億円 | 107.9億円 |
| 金融費用 | 34.0億円 | 71.4億円 |
| 税引前利益(△損失) | 1171.8億円 | 1333.1億円 |
| 法人所得税費用 | 348.1億円 | 405.3億円 |
| 当期利益(△損失) | 823.8億円 | 927.8億円 |
| 当期利益(△損失)の帰属 | ||
| 1株当たり当期利益(△損失) | ||
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 1181.8億円 | 1329.2億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -921.6億円 | -342.5億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -574.5億円 | -710.0億円 |
| 現金及び現金同等物に係る為替変動の影響額 | 80.4億円 | 2.2億円 |
| 換算差額を加算後の増減額及び換算差額がない場合の増減額に用いる。 | -233.8億円 | 279.0億円 |
| 現金及び現金同等物 | 1806.8億円 | 2081.9億円 |
| 売却目的で保有する資産への振替に伴う現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 24.4億円 | -4.0億円 |
| 現金及び現金同等物 | 1806.8億円 | 2081.9億円 |