企業解説
1. 企業概要
大阪製鐵株式会社は、日本製鉄グループの中核を担う電炉メーカーです(日本製鉄が議決権の66.3%を保有)。主な事業は、アングル(等辺山形鋼)、チャンネル(溝形鋼)、フラットバー(平鋼)などの一般形鋼や、建設用・産業機械用の鋼材、鉄道用レールの製造・販売です。
- 主要製品: 形鋼、棒鋼、平鋼、鋼片(ビレット)、および鉄鋼加工品。
- 主要顧客: 日鉄物産(売上構成比23.9%)、インドネシアの販売合弁会社(同20.8%)、エムエム建材(同12.1%)。
- 競合環境: 国内の普通鋼電炉業界は供給過剰構造にあり、原料の鉄スクラップ価格や電気代などのエネルギーコスト上昇の影響を受けやすい環境にあります。
2. 要点(3行)
- 国内建設需要の低迷とコスト高により経常利益が前年比22.1%減の49億円となる一方、ROE向上に向けた2027年度目標「ROE 5%程度」の策定と積極的な還元姿勢への転換を明示した。
- インドネシア合弁事業(KOS社)が債務超過に陥っており、撤退時には最大で200億円規模の損失が発生するリスクを抱えている。
- 総額300億円を上限とする追加の株主還元策を打ち出し、2025年4月には220億円の自己株式公開買付けを完了させるなど、資本効率の是正に向けた動きが急ピッチで進んでいる。
3. 業績・収益性のトレンド
当連結会計年度の業績は、売上高1,164.24億円(前年同期比0.6%減)、経常利益49.11億円(同22.1%減)と減益を記録しました。
- 減益理由: 国内建設業界の人手不足や工事遅延による需要低迷、電力料・物流費の本格的な上昇が利益を圧迫しました。
続きで読める項目(スタンダードプラン以上)
- 🔒 業績・収益性のトレンド
- 🔒 事業セグメント別の明暗
- 🔒 成長戦略の具体性と進捗
- 🔒 重大なリスク
- 🔒 株主還元姿勢
- 🔒 キャッシュフローの質
- 🔒 資産の健全性
- 🔒 総評
上記の詳細分析はスタンダードプラン以上でご覧いただけます。
プランをアップグレード市場ポジション
サンプル
市場内
業種内
- スタンダードプラン以上で見られます
- 🔒 収益性・効率性・成長性・回転・安全性・割安の6カテゴリ別スコア(市場内・業種内)
- 🔒 各指標の市場内・業種内ランキング(例:営業利益率 12位 / 1,100社)
- 🔒 レーダーチャートによる強み・弱みの一覧
市場ポジションはスタンダードプラン以上でご覧いただけます。
プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年03月期 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 766.0億円 | 1044.5億円 | 1171.4億円 | 1171.3億円 | 1164.2億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 13.0億円 | 39.6億円 | 63.8億円 | 63.0億円 | 49.1億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 9.0億円 | 25.7億円 | 29.0億円 | 31.2億円 | 32.3億円 |
| 包括利益 | 9.2億円 | 30.6億円 | 29.3億円 | 22.6億円 | 49.9億円 |
| 純資産額 | 1485.1億円 | 1510.3億円 | 1531.0億円 | 1543.9億円 | 1582.1億円 |
| 総資産額 | 1952.4億円 | 2082.9億円 | 2132.4億円 | 2047.4億円 | 2034.8億円 |
| 1株当たり純資産額 | 3,759.12円/株 | 3,819.41円/株 | 3,879.28円/株 | 3,910.35円/株 | 4,008円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 23.06円/株 | 65.96円/株 | 74.6円/株 | 80.21円/株 | 82.94円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 74.9% | 71.4% | 70.8% | 74.3% | 76.7% |
| 自己資本利益率 | 0.6% | 1.7% | 1.9% | 2.1% | 2.1% |
| 株価収益率 | 6180.0% | 2350.0% | 1770.0% | 2770.0% | 3430.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 41.9億円 | 29.3億円 | 50.9億円 | -10.7億円 | 76.1億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -109.8億円 | -43.3億円 | -37.6億円 | -29.2億円 | -58.8億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -48.9億円 | 8.2億円 | -7.5億円 | -166.3億円 | -14.7億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 626.2億円 | 624.0億円 | 634.8億円 | 431.1億円 | 441.4億円 |
| 従業員数 | 102400.0% | 102400.0% | 102800.0% | 105800.0% | 106500.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 10400.0% | 9300.0% | 8400.0% | 8100.0% | 7800.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 1150.7億円 | 1088.9億円 |
| ▶ 固定資産 | 896.6億円 | 945.9億円 |
| 資産 | 2047.4億円 | 2034.8億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 453.4億円 | 403.8億円 |
| ▶ 固定負債 | 50.1億円 | 48.9億円 |
| 負債 | 503.5億円 | 452.7億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 1521.8億円 | 1542.6億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 0.1億円 | 17.3億円 |
| 非支配株主持分 | 22.0億円 | 22.2億円 |
| 純資産 | 1543.9億円 | 1582.1億円 |
| 負債純資産 | 2047.4億円 | 2034.8億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 1171.3億円 | 1164.2億円 |
| 売上原価 | 1030.4億円 | 1033.7億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 140.9億円 | 130.5億円 |
| ▶ 販売費及び一般管理費 | 70.7億円 | 77.2億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 70.1億円 | 53.3億円 |
| ▶ 営業外収益 | 9.9億円 | 9.6億円 |
| ▶ 営業外費用 | 17.0億円 | 13.8億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 63.0億円 | 49.1億円 |
| ▶ 特別利益 | — | 4.3億円 |
| ▶ 特別損失 | 5.6億円 | — |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 57.4億円 | 53.5億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 21.6億円 | 22.6億円 |
| 法人税等調整額 | 3.5億円 | -1.7億円 |
| 法人税等 | 25.1億円 | 20.8億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 32.3億円 | 32.6億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 1.1億円 | 0.3億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 31.2億円 | 32.3億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | -10.7億円 | 76.1億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -29.2億円 | -58.8億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -166.3億円 | -14.7億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 2.6億円 | 7.6億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | -203.7億円 | 10.3億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 431.1億円 | 441.4億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 431.1億円 | 441.4億円 |