企業解説
1. 企業概要
新報国マテリアル株式会社は、半導体やFPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置向けの「低熱膨張合金」を中心とした特殊合金素形材、および精密加工品の製造販売を主軸とする企業です。その他、不動産賃貸事業(本社工場跡地等)も展開しています。主要顧客にはキヤノン(売上比率28.7%)、ニコン(26.4%)、日本製鉄(15.4%)といった大手企業が名を連ねており、ハイテク産業の設備投資動向に強く影響を受ける事業構造です。
2. 要点(3行)
- 汎用民生品(スマホ・PC)向けの需要低迷により、売上高は55.4億円(前期比10.8%減)、純利益は4.0億円(同30.4%減)の減収減益となった。
- 財務体質は極めて強固であり、自己資本比率は75.2%まで上昇、配当性向も41.5%へ引き上げ株主還元を強化している。
- 金属3D積層造型を「第三の柱」と位置づけ、研究開発費3.6億円を投じて次世代インバー合金や新製造技術の確立を急いでいる。
3. 業績・収益性のトレンド
当連結会計年度の売上高は55.4億円(前年同期は62.1億円)となりました。減収の主な要因は、スマートフォンやPC向けのシリコンウエハ関連製品の大幅な減少です。利益面では、価格改定やコスト合理化を進めたものの、減収の影響を補えず、営業利益は4.6億円(前期比27.7%減)、経常利益は5.4億円(同17.7%減)に留まりました。自己資本利益率(ROE)は7.0%(前期は10.6%)と低下しましたが、自己資本比率は75.2%と極めて高い水準を維持し、健全性は非常に高い状態にあります。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 提出会社の経営指標等 | |||||
| 売上高 | 46.6億円 | 63.6億円 | 64.8億円 | 62.1億円 | 55.4億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 4.3億円 | 6.5億円 | 6.4億円 | 6.6億円 | 5.4億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 3.2億円 | 4.9億円 | 4.8億円 | 5.8億円 | 4.0億円 |
| 持分法を適用した場合の投資利益又は投資損失(△) | — | — | — | — | — |
| 資本金 | 1.8億円 | 1.8億円 | 1.8億円 | 1.8億円 | 1.8億円 |
| 発行済株式総数 | 3,510,000株 | 3,510,000株 | 3,510,000株 | 3,510,000株 | 7,020,000株 |
| 純資産額 | 44.7億円 | 48.2億円 | 52.4億円 | 56.1億円 | 58.1億円 |
| 総資産額 | 69.7億円 | 72.8億円 | 77.4億円 | 78.0億円 | 77.3億円 |
| 1株当たり純資産額 | 664.34円/株 | 716.33円/株 | 778.77円/株 | 834.64円/株 | 872.27円/株 |
| 1株当たり配当額 | 40円/株 | 30円/株 | 40円/株 | 50円/株 | 25円/株 |
| 1株当たり中間配当額 | 15円/株 | 15円/株 | 15円/株 | 20円/株 | 10円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 48.25円/株 | 73.11円/株 | 70.76円/株 | 85.69円/株 | 60.17円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 64.2% | 66.2% | 67.6% | 72.0% | 75.2% |
| 自己資本利益率 | 7.4% | 10.6% | 9.5% | 10.6% | 7.0% |
| 株価収益率 | 1230.0% | 810.0% | 790.0% | 810.0% | 1200.0% |
| 配当性向 | 41.5% | 20.5% | 28.3% | 29.2% | 41.5% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | -2.4億円 | 1.7億円 | 5.0億円 | 14.1億円 | 4.8億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -1.0億円 | -2.0億円 | -2.0億円 | 0.0億円 | -18.6億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -1.6億円 | -1.5億円 | -1.0億円 | -5.5億円 | -2.4億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 25.5億円 | 23.7億円 | 25.6億円 | 34.3億円 | 18.1億円 |
| 従業員数 | 8800.0% | 9000.0% | 8900.0% | 9800.0% | 9900.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 400.0% | 400.0% | 600.0% | 500.0% | 300.0% |
| 株主総利回り | 145.8% | 148.5% | 146.1% | 183.3% | 109.1% |
| 株価指数における総利回り | 97.3% | 548.0% | 643.8% | 700.3% | 847.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 63.2億円 | 60.9億円 |
| ▶ 固定資産 | 14.8億円 | 16.4億円 |
| 資産 | 78.0億円 | 77.3億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 6.9億円 | 8.1億円 |
| ▶ 固定負債 | 14.9億円 | 11.1億円 |
| 負債 | 21.9億円 | 19.2億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 55.8億円 | 57.7億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 0.3億円 | 0.4億円 |
| 純資産 | 56.1億円 | 58.1億円 |
| 負債純資産 | 78.0億円 | 77.3億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| ▶ 売上高 | 62.1億円 | 55.4億円 |
| ▶ 売上原価 | 47.5億円 | 41.7億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 14.6億円 | 13.7億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 8.2億円 | 9.1億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 6.4億円 | 4.7億円 |
| ▶ 営業外収益 | 0.2億円 | 0.8億円 |
| ▶ 営業外費用 | 0.1億円 | 0.1億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 6.6億円 | 5.4億円 |
| ▶ 特別利益 | 1.1億円 | — |
| ▶ 特別損失 | — | 0.2億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 7.7億円 | 5.2億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 2.0億円 | 1.3億円 |
| 法人税等調整額 | -0.1億円 | -0.1億円 |
| 法人税等 | 1.9億円 | 1.2億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 5.8億円 | 4.0億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 14.1億円 | 4.8億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | 0.0億円 | -18.6億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -5.5億円 | -2.4億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 8.6億円 | -16.1億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 34.3億円 | 18.1億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 34.3億円 | 18.1億円 |