企業解説
1. 企業概要
Japan Eyewear Holdings株式会社(以下、JEH)は、日本を代表する眼鏡産地「福井・鯖江」の職人技術を核とした、高価格帯アイウェアの製造・販売を行う持株会社です。自社で企画から製造・小売までを一貫して行うSPAモデルの**「金子眼鏡グループ」と、高い機能性とデザイン性を誇る「フォーナインズ(999.9)グループ」**の2大ブランドを柱としています。主要顧客は個人消費者であり、特に国内の主要都市部の一等地への出店や、中国・香港・フランス・シンガポールといった海外展開、さらに旺盛なインバウンド需要を捉えた販売戦略に強みを持っています。競合環境としては、低価格帯チェーンとの差別化を図り、世界のラグジュアリーブランドと競合するポジションを確立しています。
2. 要点(3行)
- インバウンド需要の確実な獲得と戦略的な価格改定により、売上収益23.2%増、営業利益44.0%増と大幅な増収増益を達成。
- 金子眼鏡、フォーナインズ共に一式単価が上昇傾向にあり、ROE 26.9%、営業利益率32.0%と極めて高い収益性を維持。
- 2025年2月に役員によるインサイダー取引規制違反が発生し、市場区分変更申請の取下げを余儀なくされるなど、ガバナンス体制の立て直しが急務。
3. 業績・収益性のトレンド
当連結会計年度の業績は、売上収益166億6,600万円(前期比23.2%増)、営業利益53億2,800万円(同44.0%増)、当期利益39億9,400万円(同69.1%増)と極めて好調です。
- 収益性指標: 親会社所有者帰属持分当期利益率(ROE)は26.9%(前期24.7%)と高水準です。売上収益に対する広告宣伝費率を**0.4%**に抑えつつ、ブランド力によって高い利益率を実現しています。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年01月期 | 2022年01月期 | 2023年01月期 | 2024年01月期 | 2025年01月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上収益 | — | 70.7億円 | 107.2億円 | 135.3億円 | 166.7億円 |
| 営業利益又は営業損失(△)(IFRS)、経営指標等 | — | 11.3億円 | 22.3億円 | 37.0億円 | 53.3億円 |
| 税引前利益又は税引前損失(△) | — | 5.2億円 | 13.1億円 | 33.0億円 | 49.1億円 |
| 当期利益又は当期損失(△):親会社の所有者に帰属 | — | 0.9億円 | 2.9億円 | 22.2億円 | 39.9億円 |
| 当期包括利益:親会社の所有者に帰属 | — | 0.9億円 | 3.1億円 | 22.6億円 | 40.3億円 |
| 親会社の所有者に帰属する持分 | — | 43.7億円 | 46.8億円 | 132.7億円 | 164.2億円 |
| 総資産額 | — | 307.9億円 | 311.7億円 | 347.7億円 | 388.3億円 |
| 1株当たり親会社所有者帰属持分 | — | 380.13円/株 | 406.77円/株 | 554.24円/株 | 681.09円/株 |
| 基本的1株当たり利益又は損失(△) | — | 9.78円/株 | 25.51円/株 | 110.05円/株 | 166.44円/株 |
| 希薄化後1株当たり利益又は損失(△) | — | 9.78円/株 | 25.12円/株 | 108.03円/株 | 163.09円/株 |
| 親会社所有者帰属持分比率 | — | 14.2% | 15.0% | 38.2% | 42.3% |
| 親会社所有者帰属持分利益率 | — | 2.7% | 6.5% | 24.7% | 26.9% |
| 株価収益率 | — | — | — | 1363.0% | 1346.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | — | 16.1億円 | 29.4億円 | 34.5億円 | 52.6億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | — | -75.0億円 | -3.8億円 | -9.0億円 | -24.1億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | — | 65.8億円 | -25.9億円 | -3.9億円 | -33.8億円 |
| 現金及び現金同等物 | — | 22.0億円 | 22.1億円 | 44.3億円 | 39.3億円 |
| 従業員数 | — | 46800.0% | 47700.0% | 54200.0% | 58000.0% |
| 平均臨時雇用人員 | — | 8200.0% | 7900.0% | 7700.0% | 7900.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 財政状態計算書 | ||
| 資産 | 347.7億円 | 388.3億円 |
| ▶ 流動資産 | 72.4億円 | 74.4億円 |
| ▶ 非流動資産 | 275.3億円 | 314.0億円 |
| 資産 | 347.7億円 | 388.3億円 |
| 負債 | 214.9億円 | 224.1億円 |
| ▶ 流動負債 | 42.9億円 | 52.2億円 |
| ▶ 非流動負債 | 172.0億円 | 171.9億円 |
| 負債 | 214.9億円 | 224.1億円 |
| 資本 | 132.7億円 | 164.2億円 |
| 資本金 | 9.0億円 | 9.4億円 |
| 資本剰余金 | 105.3億円 | 96.0億円 |
| 利益剰余金 | 17.7億円 | 57.7億円 |
| その他の資本の構成要素 | 0.7億円 | 1.1億円 |
| 親会社の所有者に帰属する持分 | 132.7億円 | 164.2億円 |
| 資本 | 132.7億円 | 164.2億円 |
| 負債及び資本 | 347.7億円 | 388.3億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 合計 | 135.3億円 | 166.7億円 |
| 売上原価 | 30.4億円 | 35.2億円 |
| 売上総利益 | 104.8億円 | 131.4億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 66.9億円 | 78.3億円 |
| その他収益 | 0.2億円 | 0.3億円 |
| その他費用 | 1.1億円 | 0.2億円 |
| セグメント利益 | 37.0億円 | 53.3億円 |
| 金融収益 | 0.0億円 | 0.1億円 |
| 金融費用 | 4.1億円 | 4.2億円 |
| 税引前利益(△損失) | 33.0億円 | 49.1億円 |
| 法人所得税費用 | 9.3億円 | 9.2億円 |
| 当期利益(△損失) | 23.6億円 | 39.9億円 |
| 当期利益(△損失)の帰属 | ||
| 1株当たり当期利益(△損失) | ||
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 34.5億円 | 52.6億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -9.0億円 | -24.1億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -3.9億円 | -33.8億円 |
| 現金及び現金同等物の為替変動による影響 | 0.6億円 | 0.3億円 |
| 換算差額を加算後の増減額及び換算差額がない場合の増減額に用いる。 | 22.2億円 | -5.0億円 |
| 現金及び現金同等物 | 44.3億円 | 39.3億円 |
| 現金及び現金同等物 | 44.3億円 | 39.3億円 |