企業解説
1. 企業概要
Japan Eyewear Holdings(以下、JEH)は、日本を代表する眼鏡産地「福井・鯖江」の職人技術を背景とした、高価格帯アイウェアの企画・製造・販売を行う持株会社である。自社工房での製造から直営店での小売までを一気通貫で行うSPA(製造小売)モデルの「金子眼鏡」と、高い機能性とデザイン性を強みとし卸売と直営店を併用する「フォーナインズ」の2大ブランドを軸に展開している。眼鏡市場の二極化が進む中で、世界トップクラスの「プレミアム・アイウェア」としての地位を確立し、国内のみならず中国を中心としたアジア圏での店舗展開を加速させている。
2. 要点(3行)
- 鯖江の熟練した技術を内製化したSPAモデルにより、高付加価値・高単価な製品を機動的に供給できる構造的な強みを持つ。
- 創業者一族によるオーナー経営の色彩が強く、現場のクラフトマンシップとブランド価値の維持を最優先する意思決定が徹底されている。
- 成長の源泉をインバウンド需要と東アジアへの直営店展開に求めており、高いブランド力を背景に価格決定権を保持している。
3. 経営者の質
代表取締役社長CEOの金子真也氏は、金子眼鏡の創業者を父に持ち、1981年の入社以来、卸売から製造小売(SPA)へのビジネスモデル転換を主導した人物である。自社工房「BACKSTAGE」の設立や「金子眼鏡店」の多店舗展開など、産地・鯖江の技術をブランド化し、直接消費者に届ける構造を独力で築き上げた。
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成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2022年01月期 | 2023年01月期 | 2024年01月期 | 2025年01月期 | 2026年01月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上収益 | 70.7億円 | 107.2億円 | 135.3億円 | 166.7億円 | 186.4億円 |
| 営業利益又は営業損失(△)(IFRS)、経営指標等 | 11.3億円 | 22.3億円 | 37.0億円 | 53.3億円 | 59.6億円 |
| 税引前利益又は税引前損失(△) | 5.2億円 | 13.1億円 | 33.0億円 | 49.1億円 | 56.2億円 |
| 当期利益又は当期損失(△):親会社の所有者に帰属 | 0.9億円 | 2.9億円 | 22.2億円 | 39.9億円 | 37.8億円 |
| 当期包括利益:親会社の所有者に帰属 | 0.9億円 | 3.1億円 | 22.6億円 | 40.3億円 | 38.2億円 |
| 親会社の所有者に帰属する持分 | 43.7億円 | 46.8億円 | 132.7億円 | 164.2億円 | 181.9億円 |
| 総資産額 | 307.9億円 | 311.7億円 | 347.7億円 | 388.3億円 | 399.1億円 |
| 1株当たり親会社所有者帰属持分 | 380.13円/株 | 406.77円/株 | 554.24円/株 | 681.09円/株 | 753.63円/株 |
| 基本的1株当たり利益又は損失(△) | 9.78円/株 | 25.51円/株 | 110.05円/株 | 166.44円/株 | 156.82円/株 |
| 希薄化後1株当たり利益又は損失(△) | 9.78円/株 | 25.12円/株 | 108.03円/株 | 163.09円/株 | 154.41円/株 |
| 親会社所有者帰属持分比率 | 14.2% | 15.0% | 38.2% | 42.3% | 45.6% |
| 親会社所有者帰属持分利益率 | 2.7% | 6.5% | 24.7% | 26.9% | 21.9% |
| 株価収益率 | — | — | 1363.0% | 1346.0% | 1281.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 16.1億円 | 29.4億円 | 34.5億円 | 52.6億円 | 53.6億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -75.0億円 | -3.8億円 | -9.0億円 | -24.1億円 | -14.2億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 65.8億円 | -25.9億円 | -3.9億円 | -33.8億円 | -48.6億円 |
| 現金及び現金同等物 | 22.0億円 | 22.1億円 | 44.3億円 | 39.3億円 | 30.5億円 |
| 従業員数 | 46800.0% | 47700.0% | 54200.0% | 58000.0% | 63700.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 8200.0% | 7900.0% | 7700.0% | 7900.0% | 11300.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 財政状態計算書 | ||
| 資産 | 388.3億円 | 399.1億円 |
| ▶ 流動資産 | 74.4億円 | 73.4億円 |
| ▶ 非流動資産 | 314.0億円 | 325.7億円 |
| 資産 | 388.3億円 | 399.1億円 |
| 負債 | 224.1億円 | 217.2億円 |
| ▶ 流動負債 | 52.2億円 | 165.7億円 |
| ▶ 非流動負債 | 171.9億円 | 51.5億円 |
| 負債 | 224.1億円 | 217.2億円 |
| 資本 | 164.2億円 | 181.9億円 |
| 資本金 | 9.4億円 | 9.5億円 |
| 資本剰余金 | 96.0億円 | 75.3億円 |
| 利益剰余金 | 57.7億円 | 95.5億円 |
| 自己株式 | — | 0.0億円 |
| その他の資本の構成要素 | 1.1億円 | 1.5億円 |
| 親会社の所有者に帰属する持分 | 164.2億円 | 181.9億円 |
| 資本 | 164.2億円 | 181.9億円 |
| 負債及び資本 | 388.3億円 | 399.1億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 合計 | 166.7億円 | 186.4億円 |
| 売上原価 | 35.2億円 | 39.7億円 |
| 売上総利益 | 131.4億円 | 146.7億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 78.3億円 | 87.3億円 |
| その他収益 | 0.3億円 | 0.5億円 |
| その他費用 | 0.2億円 | 0.4億円 |
| セグメント利益 | 53.3億円 | 59.6億円 |
| 金融収益 | 0.1億円 | 0.1億円 |
| 金融費用 | 4.2億円 | 3.4億円 |
| 税引前利益(△損失) | 49.1億円 | 56.2億円 |
| 法人所得税費用 | 9.2億円 | 18.4億円 |
| 当期利益(△損失) | 39.9億円 | 37.8億円 |
| 当期利益(△損失)の帰属 | ||
| 1株当たり当期利益(△損失) | ||
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 52.6億円 | 53.6億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -24.1億円 | -14.2億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -33.8億円 | -48.6億円 |
| 現金及び現金同等物の為替変動による影響 | 0.3億円 | 0.4億円 |
| 換算差額を加算後の増減額及び換算差額がない場合の増減額に用いる。 | -5.0億円 | -8.8億円 |
| 現金及び現金同等物 | 39.3億円 | 30.5億円 |
| 現金及び現金同等物 | 39.3億円 | 30.5億円 |