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東京製綱 事業分析

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有価証券報告書(2025-03 期末)・連結

企業解説

1. 企業概要

東京製綱株式会社(以下、当社)は1887年創業の老舗メーカーであり、ワイヤロープ市場で国内最大手です。事業は「鋼索鋼線関連」「スチールコード関連」「開発製品関連」「産業機械関連」「エネルギー不動産関連」の5セグメントで構成されています。 主要製品は、橋梁用・エレベーター用ワイヤロープ、タイヤ用スチールコード、炭素繊維複合材ケーブル(CFCC)などで、社会インフラや自動車産業を支える重要部材を供給しています。競合環境としては、鋼索分野では国内独占的地位にある一方、スチールコード等の量産品ではグローバルな価格競争にさらされています。

2. 要点(3行)

  1. 2025年3月期は売上高が前期比2.1%減の628億6,700万円となったが、減損損失の減少等により親会社株主に帰属する当期純利益は同59.2%増の32億4,700万円と大幅増益。
  2. 収益性改善を優先したスチールコード関連事業が黒字転換を果たし、株主還元では前期比24円増配の64円(配当性向39.0%)と自社株買い(約3億円)を合わせて還元姿勢を強化。
  3. 中期経営計画「TCTRX」に基づき、高付加価値なCFCC(炭素繊維複合材ケーブル)や洋上風力発電向け係留ロープ等の次世代事業への投資を加速させている。

3. 業績・収益性のトレンド

売上高は628億6,700万円(前期比2.1%減)と微減でしたが、これはスチールコード関連事業において販売量よりも収益性を重視した事業活動を展開したことによるものです。 利益面では、営業利益35億8,500万円(同8.1%減)、経常利益38億7,500万円(同18.5%減)となりましたが、最終利益が32億4,700万円(同59.2%増)と跳ね上がった理由は、前期に計上した多額の減損損失(前期18億4,800万円→当期1億7,200万円)が大幅に縮小したためです。

  • ROE(自己資本利益率): 9.1%(前期6.2%から2.9ポイント改善)

続きで読める項目(スタンダードプラン以上)

  • 🔒 業績・収益性のトレンド
  • 🔒 事業セグメント別の明暗
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  • 🔒 キャッシュフローの質
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業績チャート

成長性の軌跡

● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)

資本効率の解剖

ROE

デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)

還元と評価

■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向

キャッシュフローの質

■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)

財務諸表

経営指標

項目 2021年03月期2022年03月期2023年03月期2024年03月期2025年03月期
連結経営指標等
売上高 591.8億円 637.8億円 671.4億円 642.3億円 628.7億円
経常利益又は経常損失(△) 2.1億円 20.2億円 36.5億円 47.5億円 38.8億円
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) 4.1億円 13.1億円 37.8億円 20.4億円 32.5億円
包括利益 22.0億円 14.0億円 57.0億円 39.2億円 30.3億円
純資産額 248.0億円 261.4億円 313.0億円 345.7億円 366.9億円
総資産額 841.4億円 837.3億円 887.5億円 858.4億円 873.7億円
1株当たり純資産額 1,447.81円/株 1,581.75円/株 1,947.84円/株 2,186.73円/株 2,352.84円/株
1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) 25.33円/株 81.08円/株 234.88円/株 128.1円/株 205.77円/株
潜在株式調整後1株当たり当期純利益
自己資本比率 27.7% 30.5% 35.0% 40.3% 42.0%
自己資本利益率 1.9% 5.4% 13.4% 6.2% 9.1%
株価収益率 4840.0% 1120.0% 500.0% 1130.0% 590.0%
営業活動によるキャッシュ・フロー 28.3億円 19.1億円 31.3億円 34.3億円 24.2億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -4.0億円 -15.0億円 -16.9億円 -3.0億円 -16.4億円
財務活動によるキャッシュ・フロー -26.8億円 -22.9億円 -4.0億円 -39.7億円 -0.3億円
現金及び現金同等物の残高 60.9億円 44.3億円 57.3億円 49.4億円 59.6億円
従業員数 158900.0% 156100.0% 151900.0% 148800.0% 145000.0%
平均臨時雇用人員 36900.0% 35800.0% 36900.0% 34300.0% 31700.0%

貸借対照表

項目 前期当期
貸借対照表
資産の部
流動資産 393.9億円 405.1億円
固定資産 464.5億円 468.6億円
資産 858.4億円 873.7億円
負債の部
流動負債 311.7億円 347.7億円
固定負債 201.0億円 159.1億円
負債 512.8億円 506.8億円
純資産の部
株主資本 199.8億円 223.2億円
評価・換算差額等 145.9億円 143.7億円
純資産 345.7億円 366.9億円
負債純資産 858.4億円 873.7億円

損益計算書

項目 前期当期
損益計算書
売上高 642.3億円 628.7億円
売上原価 500.8億円 490.1億円
売上総利益又は売上総損失(△) 141.5億円 138.5億円
販売費及び一般管理費 102.5億円 102.7億円
営業利益又は営業損失(△) 39.0億円 35.9億円
営業外収益 13.3億円 10.5億円
営業外費用 4.8億円 7.6億円
経常利益又は経常損失(△) 47.5億円 38.8億円
特別利益 4.4億円 2.8億円
特別損失 24.9億円 3.1億円
税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) 27.1億円 38.4億円
法人税、住民税及び事業税 6.7億円 5.0億円
法人税等調整額 2.5億円 0.9億円
法人税等 9.2億円 5.9億円
当期純利益又は当期純損失(△) 17.8億円 32.5億円
非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) -2.5億円
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) 20.4億円 32.5億円

キャッシュフロー計算書

項目 前期当期
キャッシュ・フロー計算書
営業活動によるキャッシュ・フロー 34.3億円 24.2億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -3.0億円 -16.4億円
財務活動によるキャッシュ・フロー -39.7億円 -0.3億円
現金及び現金同等物に係る換算差額 -1.6億円 2.8億円
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) -10.0億円 10.2億円
現金及び現金同等物の残高 49.4億円 59.6億円
新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額 2.1億円
連結除外に伴う現金及び現金同等物の減少額 -0.1億円
現金及び現金同等物の残高 49.4億円 59.6億円