企業解説
1. 企業概要
株式会社JRCは、主に産業機械分野で事業を展開する企業グループです。2026年3月より、「コンベヤカンパニー」「環境エネルギーカンパニー」「ロボットSIカンパニー」の3カンパニー制へと移行しました。
- コンベヤカンパニー: 主力事業であり、製鉄所、建設・工事現場、セメント工場、鉱山、発電所などの過酷な環境で使用される屋外用ベルトコンベヤの部品(アイドラ、ローラ、プーリなど)の設計、製造、販売、およびメンテナンスを提供しています。損耗が激しく定期的な交換が必要な一方で、機能代替が難しくコストカットの対象になりにくい特性を持ち、安定した収益基盤となっています。
- 環境エネルギーカンパニー: ごみ処理施設、水処理施設、バイオマス発電施設、火力・原子力発電所などの環境・エネルギー分野のプラント向けに、コンベヤや付帯設備の設計、製作、据付、点検、メンテナンスを一貫して手掛ける総合エンジニアリングサービスを提供しています。公共性の高い案件で実績を積み、ワンストップ対応が強みです。
- ロボットSIカンパニー: 製造業における人手不足解消を目指し、産業用ロボットや協働ロボットの導入・活用を支援するシステムインテグレーション(SI)サービスを提供しています。自社工場の自動化ノウハウやコンベヤ事業で培ったメーカー視点でのソリューション提案が特徴です。
収益構造は、コンベヤ事業がグループ全体の売上高の約7割を占め、主要な収益源となっています。残りを環境プラント事業とロボットSI事業が構成しており、特にロボットSI事業は新規成長領域として注力されています。
2. 要点(3行)
JRCグループは、過酷環境向けベルトコンベヤ部品を主軸に安定収益を確保。環境プラントおよびロボットSI事業を成長領域と位置付け、社会課題解決とシナジー創出を追求しています。創業家を中心とした経営陣は、積極的なM&Aと人的資本投資で中長期的な企業価値向上を目指します。
3. 経営者の質
代表取締役社長は浜口 稔氏(1964年生まれ)で、1987年に創業家が設立した浜口鉄工(現JRC)に入社後、長年グループ企業の経営に携わり、2014年より現職を務めています。瀋陽皆愛喜輸送設備有限公司や商栄機材株式会社、株式会社大成といったグループ企業の代表取締役社長も兼任するなど、国内外のグループ事業統括と成長を牽引してきた豊富な経験を持っています。
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成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2022年02月期 | 2023年02月期 | 2024年02月期 | 2025年02月期 | 2026年02月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 80.9億円 | 89.6億円 | 94.7億円 | 110.6億円 | 137.5億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 8.4億円 | 12.7億円 | 12.7億円 | 14.0億円 | 19.0億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 5.5億円 | 8.3億円 | 8.5億円 | 10.8億円 | 14.2億円 |
| 包括利益 | 5.4億円 | 8.2億円 | 9.0億円 | 11.0億円 | 14.0億円 |
| 純資産額 | 27.2億円 | 34.5億円 | 38.0億円 | 46.1億円 | 58.4億円 |
| 総資産額 | 89.3億円 | 99.6億円 | 100.6億円 | 131.0億円 | 133.1億円 |
| 1株当たり純資産額 | 215.9円/株 | 273.35円/株 | 313.01円/株 | 369.89円/株 | 451.89円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 43.21円/株 | 65.84円/株 | 67.14円/株 | 87.89円/株 | 111.64円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | 62.19円/株 | 80.78円/株 | 104.79円/株 |
| 自己資本比率 | 30.5% | 34.6% | 37.8% | 35.2% | 43.9% |
| 自己資本利益率 | 21.8% | 26.9% | 23.4% | 25.7% | 27.2% |
| 株価収益率 | — | — | 1250.0% | 1140.0% | 1310.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 10.2億円 | 10.3億円 | 5.8億円 | 16.8億円 | 8.2億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -2.6億円 | -1.0億円 | 2.2億円 | -11.5億円 | -1.1億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -5.3億円 | -5.3億円 | -9.9億円 | 5.1億円 | -5.6億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 11.9億円 | 15.9億円 | 14.0億円 | 24.3億円 | 25.8億円 |
| 従業員数 | 33100.0% | 33100.0% | 36800.0% | 45900.0% | 47000.0% |
| 平均臨時雇用人員 | — | — | — | — | — |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 74.6億円 | 80.8億円 |
| ▶ 固定資産 | 56.5億円 | 52.3億円 |
| 資産 | 131.0億円 | 133.1億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 56.6億円 | 37.7億円 |
| ▶ 固定負債 | 28.3億円 | 37.0億円 |
| 負債 | 84.9億円 | 74.7億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 45.2億円 | 57.7億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 0.9億円 | 0.7億円 |
| 新株予約権 | 0.0億円 | 0.0億円 |
| 純資産 | 46.1億円 | 58.4億円 |
| 負債純資産 | 131.0億円 | 133.1億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 110.6億円 | 137.5億円 |
| 売上原価 | 70.7億円 | 88.7億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 40.0億円 | 48.8億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 26.2億円 | 29.1億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 13.8億円 | 19.6億円 |
| ▶ 営業外収益 | 0.6億円 | 0.5億円 |
| ▶ 営業外費用 | 0.3億円 | 1.1億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 14.0億円 | 19.0億円 |
| ▶ 特別利益 | 1.2億円 | 0.6億円 |
| ▶ 特別損失 | 0.7億円 | 0.1億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 14.5億円 | 19.6億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 5.0億円 | 6.7億円 |
| 法人税等調整額 | -1.2億円 | -1.4億円 |
| 法人税等 | 3.8億円 | 5.3億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 10.8億円 | 14.2億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 10.8億円 | 14.2億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 16.8億円 | 8.2億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -11.5億円 | -1.1億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | 5.1億円 | -5.6億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | -0.0億円 | 0.0億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 10.3億円 | 1.5億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 24.3億円 | 25.8億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 24.3億円 | 25.8億円 |