企業解説
1. 企業概要
株式会社ACSLは、千葉大学発のベンチャーとして創業した、産業用ドローンの開発・製造・販売を行う国内唯一の専業上場メーカーです。「独自開発の自律制御技術」をコアとし、非GPS環境下での自律飛行を強みとしています。
- 主要製品・サービス: セキュアな小型空撮ドローン「SOTEN(蒼天)」、インフラ点検・物流・災害用の用途特化型機体。
- 主要顧客: 防衛省、日本郵便、インド市場(ArcV)、米国市場(Almo社等)。
- 競合環境: セキュリティ面での懸念から米国や日本政府による中国製ドローンの排除(NDAA:国防権限法)が進んでおり、同社はその代替需要(脱中国製品)を狙うポジショニングをとっています。
2. 要点(3行)
- 売上急増と巨額赤字の両立: 米国・インド等の海外展開と防衛案件により売上高は前年比296%の26.6億円と急拡大したが、先行投資と構造改革により23.7億円の純損失を計上。
- 財務基盤の危機: 自己資本比率が42.2%から2.0%へ急低下。2025年1月に実施した村田製作所等への第三者割当(約15億円)による資金調達が存続の生命線。
- 「選択と集中」への賭け: 国内人員削減(希望退職35名)などの構造改革を断行し、成長市場である米国と日本の防衛・物流分野へ経営資源を再配分し黒字化を急ぐ。
3. 業績・収益性のトレンド
- 売上高: 26.6億円(前年0.9億円から約3倍)。米国での500台受注や、インドでの地上走行ロボット販売が大きく寄与しました。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2020年12月期 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 6.2億円 | 5.0億円 | 16.4億円 | 9.0億円 | 26.6億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | -10.8億円 | -12.1億円 | -21.7億円 | -21.0億円 | -21.9億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | -15.1億円 | -12.3億円 | -25.9億円 | -25.4億円 | -23.7億円 |
| 包括利益 | -15.1億円 | -12.1億円 | -25.4億円 | -26.0億円 | -23.7億円 |
| 純資産額 | 35.7億円 | 54.2億円 | 29.4億円 | 22.6億円 | 1.9億円 |
| 総資産額 | 40.1億円 | 57.2億円 | 49.8億円 | 50.9億円 | 45.6億円 |
| 1株当たり純資産額 | 325.92円/株 | 436.03円/株 | 229.66円/株 | 147.99円/株 | 6.14円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | -139.54円/株 | -103.94円/株 | -209.77円/株 | -197.05円/株 | -159.94円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 88.6% | 94.0% | 57.1% | 42.2% | 2.0% |
| 自己資本利益率 | — | — | — | — | — |
| 株価収益率 | — | — | — | — | — |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | -11.6億円 | -13.5億円 | -21.5億円 | -25.7億円 | -19.0億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -7.5億円 | -7.5億円 | -2.7億円 | -0.9億円 | -0.5億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 0.3億円 | 29.7億円 | 10.1億円 | 28.1億円 | 16.9億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 18.9億円 | 27.6億円 | 13.6億円 | 15.0億円 | 12.4億円 |
| 従業員数 | 6500.0% | 7000.0% | 7100.0% | 9000.0% | 5600.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 700.0% | 1200.0% | 1700.0% | 1000.0% | 100.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 42.0億円 | 38.8億円 |
| ▶ 固定資産 | 8.9億円 | 6.9億円 |
| 資産 | 50.9億円 | 45.6億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 16.0億円 | 21.3億円 |
| ▶ 固定負債 | 12.3億円 | 22.4億円 |
| 負債 | 28.3億円 | 43.7億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 21.4億円 | 0.8億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 0.1億円 | 0.1億円 |
| 新株予約権 | 1.2億円 | 1.0億円 |
| 非支配株主持分 | 0.0億円 | 0.0億円 |
| 純資産 | 22.6億円 | 1.9億円 |
| 負債純資産 | 50.9億円 | 45.6億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 9.0億円 | 26.6億円 |
| 売上原価 | 11.3億円 | 25.0億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | -2.4億円 | 1.5億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 18.4億円 | 24.4億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | -20.7億円 | -22.9億円 |
| ▶ 営業外収益 | 1.7億円 | 2.4億円 |
| ▶ 営業外費用 | 2.0億円 | 1.3億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | -21.0億円 | -21.9億円 |
| ▶ 特別利益 | 0.0億円 | 0.5億円 |
| ▶ 特別損失 | 4.3億円 | 2.4億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | -25.3億円 | -23.8億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 0.1億円 | 0.0億円 |
| 法人税等調整額 | 0.1億円 | -0.1億円 |
| 法人税等 | 0.1億円 | -0.1億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | -25.4億円 | -23.7億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | -0.0億円 | -0.0億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | -25.4億円 | -23.7億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | -25.7億円 | -19.0億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -0.9億円 | -0.5億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | 28.1億円 | 16.9億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 0.0億円 | 0.0億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 1.4億円 | -2.6億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 15.0億円 | 12.4億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 15.0億円 | 12.4億円 |