企業解説
1. 企業概要
タツモ株式会社は、半導体製造装置(レジスト塗布・現像装置など)、液晶パネル(FPD)製造装置、搬送用ロボット、精密金型・樹脂成形品、およびプリント基板用表面処理機器の製造・販売を主業としています。
- 主要製品: AI用半導体やアドバンスドパッケージに対応したウェーハ・サポート・システム、搬送用ロボット、メッキ処理装置。
- 主要顧客: Taiwan Semiconductor Manufacturing Co Ltd (TSMC) への売上が約37.8億円(連結売上の10.5%)を占めています。
- 競合環境: 装置の微細化・高度化に伴い、独自のプロセス技術(ナノインプリント等)や短納期対応で差別化を図っています。
2. 要点(3行)
- AI用半導体需要の急拡大を背景に、プロセス機器事業(アドバンスドパッケージ向け)が牽引し、売上高358.7億円(前年比27.4%増)、経常利益60.0億円(同54.2%増)と大幅な増収増益を達成。
- 収益性指標が大きく向上し、ROEは19.3%(前年12.7%)へ急伸、営業キャッシュ・フローも前年の赤字から75.1億円の黒字へ劇的に回復。
- 一方で、中国の金型・樹脂成形事業は不振が続き、1.0億円の減損損失を計上。成長の「明」と構造改革の「暗」が分かれる結果となった。
3. 業績・収益性のトレンド
売上・利益ともに過去最高水準で推移しており、非常に強い成長トレンドにあります。
- 収益性: 売上高営業利益率は16.5%に達しました。利益率の高いアドバンスドパッケージ向け装置の検収が進んだことや、原価低減活動が奏功しています。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2020年12月期 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 195.2億円 | 220.0億円 | 243.6億円 | 281.6億円 | 358.7億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 18.5億円 | 22.2億円 | 31.4億円 | 38.9億円 | 60.0億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 16.9億円 | 17.5億円 | 22.6億円 | 23.6億円 | 42.5億円 |
| 包括利益 | 16.3億円 | 22.1億円 | 26.4億円 | 26.9億円 | 47.9億円 |
| 純資産額 | 115.7億円 | 135.7億円 | 175.5億円 | 201.0億円 | 246.4億円 |
| 総資産額 | 267.7億円 | 293.9億円 | 394.0億円 | 474.3億円 | 492.0億円 |
| 1株当たり純資産額 | 861.89円/株 | 1,009.36円/株 | 1,188.11円/株 | 1,350.22円/株 | 1,649.4円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 126.75円/株 | 132.2円/株 | 162.09円/株 | 161.34円/株 | 289.94円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 42.6% | 45.5% | 43.9% | 41.7% | 49.1% |
| 自己資本利益率 | 15.7% | 14.1% | 14.8% | 12.7% | 19.3% |
| 株価収益率 | 1100.0% | 1160.0% | 960.0% | 1720.0% | 730.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 21.8億円 | 3.4億円 | -15.1億円 | -3.5億円 | 75.1億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -8.8億円 | -8.0億円 | -6.7億円 | -12.6億円 | -17.1億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -10.6億円 | 5.2億円 | 41.0億円 | 32.1億円 | -31.6億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 27.5億円 | 29.8億円 | 50.2億円 | 67.7億円 | 97.3億円 |
| 従業員数 | 106100.0% | 109900.0% | 110500.0% | 114100.0% | 116300.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 11300.0% | 12600.0% | 15500.0% | 18500.0% | 17200.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 394.2億円 | 407.3億円 |
| ▶ 固定資産 | 80.1億円 | 84.7億円 |
| 資産 | 474.3億円 | 492.0億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 213.8億円 | 177.0億円 |
| ▶ 固定負債 | 59.5億円 | 68.6億円 |
| 負債 | 273.3億円 | 245.6億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 188.6億円 | 227.9億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 9.1億円 | 13.8億円 |
| 非支配株主持分 | 3.3億円 | 4.7億円 |
| 純資産 | 201.0億円 | 246.4億円 |
| 負債純資産 | 474.3億円 | 492.0億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 281.6億円 | 358.7億円 |
| 売上原価 | 196.0億円 | 240.1億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 85.6億円 | 118.6億円 |
| ▶ 販売費及び一般管理費 | 49.0億円 | 59.4億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 36.5億円 | 59.2億円 |
| ▶ 営業外収益 | 3.1億円 | 1.8億円 |
| ▶ 営業外費用 | 0.7億円 | 1.0億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 38.9億円 | 60.0億円 |
| ▶ 特別利益 | 0.1億円 | 0.0億円 |
| ▶ 特別損失 | 3.5億円 | 1.8億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 35.5億円 | 58.2億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 13.2億円 | 16.4億円 |
| 法人税等調整額 | -1.8億円 | -1.1億円 |
| 法人税等 | 11.4億円 | 15.3億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 24.1億円 | 42.9億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 0.6億円 | 0.5億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 23.6億円 | 42.5億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | -3.5億円 | 75.1億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -12.6億円 | -17.1億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | 32.1億円 | -31.6億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 1.4億円 | 3.3億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 17.5億円 | 29.6億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 67.7億円 | 97.3億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 67.7億円 | 97.3億円 |