企業解説
1. 企業概要
日機装株式会社(NIKKISO CO., LTD.)は、特殊ポンプ技術を核とした「工業部門」と、透析装置で国内トップシェアを誇る「医療部門」の二軸で展開する技術立脚型企業です。
- 工業部門:インダストリアル事業(液化天然ガス(LNG)関連の極低温ポンプ、火力・原子力発電所向け水質調整装置等)と、航空宇宙事業(民間航空機エンジン用逆噴射装置部品などのCFRP成形品)を展開。
- 医療部門:血液透析装置、ダイアライザー、血液回路などの製造販売。
- 主要顧客・競合環境:航空宇宙ではボーイングやエアバスのサプライヤーであり、医療分野では国内外の医療機関が主要顧客です。ニッチな技術領域で高い参入障壁を築いていますが、医療部門では国内市場の成熟、工業部門では脱炭素シフトへの対応が課題となっています。
2. 要点(3行)
- 過去最高益水準への回復:不採算事業(深紫外線LED、CRRT事業)からの撤退・整理が概ね完了し、営業利益は153億円(前期比139.6%増)と劇的なV字回復を達成。
- インダストリアル事業が牽引:LNG関連投資の拡大を背景に工業部門が利益を押し上げ。航空宇宙事業もサプライチェーンの混乱から回復し、増収増益に転じた。
- 還元姿勢の強化と米国市場への布石:増配(年40円)および自己株買い(15億円)を実施。2026年1月からの米国透析市場への本格参入を控え、次なる成長フェーズへ移行。
3. 業績・収益性のトレンド
- 売上収益:2,156億円(前期比1.1%増)。微増ながら、不採算事業の売上喪失を既存事業の成長でカバー。
続きで読める項目(スタンダードプラン以上)
- 🔒 業績・収益性のトレンド
- 🔒 事業セグメント別の明暗
- 🔒 成長戦略の具体性と進捗
- 🔒 重大なリスク
- 🔒 株主還元姿勢
- 🔒 キャッシュフローの質
- 🔒 資産の健全性
- 🔒 総評
上記の詳細分析はスタンダードプラン以上でご覧いただけます。
プランをアップグレード市場ポジション
サンプル
市場内
業種内
- スタンダードプラン以上で見られます
- 🔒 収益性・効率性・成長性・回転・安全性・割安の6カテゴリ別スコア(市場内・業種内)
- 🔒 各指標の市場内・業種内ランキング(例:営業利益率 12位 / 1,100社)
- 🔒 レーダーチャートによる強み・弱みの一覧
市場ポジションはスタンダードプラン以上でご覧いただけます。
プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上収益 | 1677.6億円 | 1771.1億円 | 1926.3億円 | 2133.8億円 | 2156.4億円 |
| 税引前利益又は税引前損失(△) | 39.5億円 | 326.8億円 | 116.3億円 | 100.1億円 | 172.6億円 |
| 当期利益又は当期損失(△):親会社の所有者に帰属 | 2.2億円 | 136.4億円 | 90.7億円 | 79.6億円 | 136.5億円 |
| 当期包括利益:親会社の所有者に帰属 | 73.0億円 | 286.4億円 | 119.7億円 | 176.6億円 | 218.0億円 |
| 親会社の所有者に帰属する持分 | 922.0億円 | 1142.3億円 | 1244.3億円 | 1400.7億円 | 1581.8億円 |
| 総資産額 | 2989.6億円 | 2866.0億円 | 2962.3億円 | 3255.6億円 | 3581.3億円 |
| 1株当たり親会社所有者帰属持分 | 1,292.85円/株 | 1,725.26円/株 | 1,878.81円/株 | 2,113.07円/株 | 2,422.33円/株 |
| 基本的1株当たり利益又は損失(△) | 3.11円/株 | 195.23円/株 | 137.09円/株 | 120.15円/株 | 206.22円/株 |
| 希薄化後1株当たり利益又は損失(△) | 3.1円/株 | 195円/株 | 136.91円/株 | 120円/株 | 205.96円/株 |
| 親会社所有者帰属持分比率 | 30.8% | 39.9% | 42.0% | 43.0% | 44.2% |
| 親会社所有者帰属持分利益率 | 0.3% | 13.2% | 7.6% | 6.0% | 9.2% |
| 株価収益率 | 25889.0% | 486.0% | 751.0% | 808.0% | 770.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 35.9億円 | 83.8億円 | 142.4億円 | -65.7億円 | 176.2億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -145.6億円 | 767.6億円 | -92.3億円 | -49.9億円 | 1.3億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 94.5億円 | -686.8億円 | -145.5億円 | 133.6億円 | -97.9億円 |
| 現金及び現金同等物 | 290.3億円 | 484.6億円 | 323.0億円 | 346.6億円 | 445.8億円 |
| 従業員数 | 863800.0% | 762900.0% | 813100.0% | 833700.0% | 812000.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 17000.0% | 24400.0% | 39800.0% | 42100.0% | 35300.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 財政状態計算書 | ||
| 資産 | 3255.6億円 | 3581.3億円 |
| ▶ 流動資産 | 1801.4億円 | 1944.1億円 |
| ▶ 非流動資産 | 1454.3億円 | 1637.2億円 |
| 資産 | 3255.6億円 | 3581.3億円 |
| 負債及び資本 | 3255.6億円 | 3581.3億円 |
| ▶ 負債 | 1835.6億円 | 1979.0億円 |
| ▶ 資本 | 1420.0億円 | 1602.3億円 |
| 負債及び資本 | 3255.6億円 | 3581.3億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上収益 | 2133.8億円 | 2156.4億円 |
| 売上原価 | 1553.8億円 | 1506.3億円 |
| 売上総利益 | 580.0億円 | 650.1億円 |
| 計 | 516.7億円 | 501.0億円 |
| 計 | 16.9億円 | 16.3億円 |
| 計 | 16.1億円 | 12.0億円 |
| セグメント利益 | 64.0億円 | 153.3億円 |
| 計 | 38.3億円 | 24.9億円 |
| 計 | 9.9億円 | 11.4億円 |
| 持分法による投資損益(△は損失) | 7.7億円 | 5.8億円 |
| 税引前利益(△損失) | 100.1億円 | 172.6億円 |
| 法人所得税費用 | 21.4億円 | 34.5億円 |
| 当期利益(△損失) | 78.7億円 | 138.1億円 |
| 当期利益(△損失)の帰属 | ||
| 親会社の所有者に帰属する1株当たり当期利益 | ||
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | -65.7億円 | 176.2億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -49.9億円 | 1.3億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | 133.6億円 | -97.9億円 |
| 現金及び現金同等物の為替変動による影響 | 17.9億円 | 7.2億円 |
| 換算差額を加算後の増減額及び換算差額がない場合の増減額に用いる。 | 36.0億円 | 86.8億円 |
| 現金及び現金同等物 | 346.6億円 | 445.8億円 |
| 売却目的で保有する資産に含まれる現金及び現金同等物の振戻額 | — | 12.4億円 |
| 売却目的で保有する資産に含まれる現金及び現金同等物 | -12.4億円 | — |
| 現金及び現金同等物 | 346.6億円 | 445.8億円 |