株式会社昭和真空は、真空技術をキーテクノロジーとした電子部品用薄膜形成装置(真空蒸着装置、スパッタリング装置)の開発・製造・販売、および保守サービスを主業としています。
- 主要製品・サービス:水晶デバイス装置、光学装置(スマートフォンレンズ向け等)、電子部品装置。売上の約68%を装置販売、約32%をサービス事業が占めます。
- 主要顧客:台湾の**Largan Precision Co., Ltd.**への売上高が27.8億円(連結売上の32.9%)に達しており、特定の大型顧客への依存度が高い構造です。
- 競合環境:持分法適用関連会社である株式会社アルバック(議決権21.37%所有)が筆頭株主ですが、同社はFPDや半導体向けが中心であるのに対し、昭和真空は水晶デバイスやSAWフィルタ、光学レンズ等のニッチ市場に特化しており、棲み分けがなされています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-25 提出)収益性
営業利益率
9.3%
≧10%が優良
ROA
5.3%
≧5%が優良
ROE
4.9%
≧10%が優良
ROIC
4.4%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
13.6%
≧10%が優良
営業利益成長率
304.5%
≧10%が優良
EPS成長率
241.8%
≧10%が優良
3行解説
- 受注高が前期比52.1%増の102.6億円と急回復し、スマートフォン向け光学装置の大口受注が業績を牽引した。
- 営業利益は7.9億円(前期比304.5%増)とV字回復を達成したが、ROEは4.9%に留まり、目標とする10%以上には距離がある。
- 売上債権と棚卸資産の急増により営業キャッシュフローが大幅に悪化しており、受注増に伴う運転資金負担の増大が懸念材料。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-13 16:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: -0.5億円 / 予想: 8.0億円
+50.5%
売上高
実績: 13.3億円 / 予想: 95.0億円
+56.1%
2Q
営業利益
実績: 1.3億円 / 予想: 8.0億円
+1190.0%
売上高
実績: 37.0億円 / 予想: 95.0億円
+42.7%
3Q
営業利益
実績: 2.1億円 / 予想: 8.0億円
+138.9%
売上高
実績: 54.7億円 / 予想: 95.0億円
+21.9%
通期
営業利益
実績: 11.1億円 / 予想: 未開示
+40.4%
売上高
実績: 93.2億円 / 予想: 未開示
+10.0%
3行解説
- 2026年3月期は、水晶デバイス装置の大型案件の納入が順調に進み、売上高・各段階利益ともに過去最高水準を更新する大幅な増収増益で着地した。
- 一方、次期(2027年3月期)の通期予想は、スマートフォン向け投資の低迷や前期の反動により、売上高5.6%減、親会社株主に帰属する当期純利益35.4%減と慎重な見通し。
- 営業キャッシュ・フローが前期の約1.7億円から20.5億円へと劇的に改善し、自己資本比率も80.2%に上昇するなど、財務基盤の健全性が一段と高まった。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-13 | 2026年3月期 通期 | +40.4% | — | — | — | — |
| 2026-02-10 | 2026年3月期 第3四半期 | +138.9% | -0.1% | +9.4% | +17.3% | — |
| 2025-11-10 | 2026年3月期 第2四半期 | +1190.0% | +1.5% | -0.5% | -0.3% | +5.3% |
| 2025-08-07 | 2026年3月期 第1四半期 | +50.5% | +0.7% | -4.0% | -4.3% | -6.4% |
| 2025-05-12 | 2025年3月期 通期 | +306.2% | +2.0% | -0.9% | -0.8% | -3.2% |
| 2025-02-10 | 2025年3月期 第3四半期 | — | +0.4% | -0.8% | +1.0% | -0.4% |
有価証券報告書
2025-06-25 有価証券報告書-第67期(2024/04/01-2025/03/31)