企業解説
1. 企業概要
フォスター電機株式会社は、スピーカやヘッドホン等の音響機器・部品を製造販売する独立系音響メーカーの最大手です。
- 事業内容: 車載用スピーカ(世界トップクラスのシェア)、スマートフォン向けヘッドセット、振動アクチュエータ、音響要素部品の製造販売。
- 主要製品: 車載用スピーカシステム、プレミアムオーディオ製品、民生用アクチュエータ、音響計測器。
- 主要顧客: 世界の主要自動車メーカー(完成車メーカーおよびティア1サプライヤー)、大手モバイルデバイスメーカー。
- 競合環境: プレミアム車載音響分野では欧州・国内の高級音響ブランドと競合する一方、汎用品ではアジア系メーカーとの価格競争に晒されていますが、独自の音響設計技術とグローバルな生産体制で差別化を図っています。
2. 要点(3行)
- 業績は車載向けスピーカの回復により、売上高1,376億円(前期比12.4%増)、経常利益77億円(同79.5%増)と大幅な増収増益を達成。
- 2027年度に向けた新中期経営計画を策定し、配当性向の40%への引き上げやDOE(自己資本配当率)2%下限の導入など、株主還元姿勢を明確に強化。
- 営業キャッシュフローは148億円と純利益を大きく上回り、棚卸資産の圧縮も進むなど、財務基盤の健全性と資金効率が大幅に向上。
3. 業績・収益性のトレンド
- 業績推移: 第91期(2025年3月期)は、売上高1,376億円(前期比12.4%増)、営業利益67.96億円(同54.0%増)と非常に強い伸びを見せました。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年03月期 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 852.2億円 | 911.1億円 | 1213.4億円 | 1224.5億円 | 1376.1億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 2.2億円 | -74.7億円 | 23.3億円 | 43.0億円 | 77.3億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | -33.6億円 | -70.2億円 | 8.5億円 | 23.0億円 | 39.0億円 |
| 包括利益 | -17.3億円 | -38.7億円 | 50.1億円 | 82.4億円 | 55.1億円 |
| 純資産額 | 559.9億円 | 516.3億円 | 565.1億円 | 643.2億円 | 687.3億円 |
| 総資産額 | 772.3億円 | 861.5億円 | 928.7億円 | 1027.5億円 | 1068.3億円 |
| 1株当たり純資産額 | 2,276.2円/株 | 2,125.72円/株 | 2,302.49円/株 | 2,606.9円/株 | 2,726.13円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | -148.47円/株 | -315.53円/株 | 38.23円/株 | 103.7円/株 | 174.98円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 65.6% | 54.7% | 55.0% | 56.5% | 57.0% |
| 自己資本利益率 | -6.4% | -14.4% | 1.7% | 4.2% | 6.6% |
| 株価収益率 | -880.0% | -230.0% | 3010.0% | 1220.0% | 740.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 7.4億円 | -127.7億円 | 3.5億円 | 154.3億円 | 148.3億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -19.6億円 | -30.7億円 | -13.2億円 | -85.4億円 | -8.4億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -26.2億円 | 67.7億円 | 17.8億円 | -44.4億円 | -98.8億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 203.7億円 | 120.9億円 | 136.5億円 | 170.3億円 | 207.7億円 |
| 従業員数 | 1861100.0% | 1725800.0% | 1557400.0% | 1575200.0% | 1560600.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 231800.0% | 190600.0% | 167000.0% | 165800.0% | 181000.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 789.3億円 | 830.5億円 |
| ▶ 固定資産 | 238.2億円 | 237.8億円 |
| 資産 | 1027.5億円 | 1068.3億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 319.0億円 | 338.9億円 |
| ▶ 固定負債 | 65.3億円 | 42.1億円 |
| 負債 | 384.3億円 | 380.9億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 459.9億円 | 492.5億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 120.1億円 | 116.2億円 |
| 非支配株主持分 | 63.1億円 | 78.6億円 |
| 純資産 | 643.2億円 | 687.3億円 |
| 負債純資産 | 1027.5億円 | 1068.3億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 1224.5億円 | 1376.1億円 |
| 売上原価 | 1036.1億円 | 1134.8億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 188.4億円 | 241.2億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 144.2億円 | 173.3億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 44.1億円 | 68.0億円 |
| ▶ 営業外収益 | 8.8億円 | 19.1億円 |
| ▶ 営業外費用 | 9.8億円 | 9.8億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 43.0億円 | 77.3億円 |
| 特別利益 | ||
| 固定資産売却益 | 7.1億円 | — |
| 資産除去債務戻入益 | 1.3億円 | — |
| 特別利益 | 8.4億円 | — |
| ▶ 特別損失 | 4.9億円 | 0.5億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 46.6億円 | 76.8億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 14.8億円 | 20.6億円 |
| 過年度法人税等 | — | -2.0億円 |
| 法人税等調整額 | -0.3億円 | 0.1億円 |
| 法人税等 | 14.5億円 | 18.7億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 32.1億円 | 58.1億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 9.0億円 | 19.1億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 23.0億円 | 39.0億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 154.3億円 | 148.3億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -85.4億円 | -8.4億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -44.4億円 | -98.8億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 9.4億円 | -3.6億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 33.9億円 | 37.4億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 170.3億円 | 207.7億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 170.3億円 | 207.7億円 |