企業解説
1. 企業概要
株式会社大真空は、水晶振動子、水晶発振器などの「水晶デバイス」を開発・製造する総合メーカーです。人工水晶の育成から加工、完成品の組み立てまで一貫体制を持つのが強みです。
- 主要製品: 音叉型水晶振動子、TCXO(温度補償水晶発振器)、Arkhシリーズ(独自構造の薄型・高精度デバイス)。
- 主要顧客・市場: スマートフォン、通信モジュール、車載電子機器(ADAS等)、産業機器市場。
- 競合環境: 日本電波工業や京セラなど国内勢のほか、中国・台湾メーカーが台頭しており、民生・通信分野を中心に激しい価格競争環境にあります。
2. 要点(3行)
- 売上高は386.21億円(前期比1.8%減)と微減に留まったが、中国市場での価格競争激化や日本拠点の損失拡大により、経常利益は4.12億円(同87.1%減)と大幅に落ち込んだ。
- 営業外で投資有価証券売却益12.39億円を計上したものの、ROEは0.8%まで低下。棚卸資産が180.26億円と総資産の2割を占め、滞留リスクが懸念材料となっている。
- 株主還元はDOE(株主資本配当率)を指標に安定配当(年28円)を維持し、約406万株の自己株式消却を実施したが、本業の収益回復が喫緊の課題。
3. 業績・収益性のトレンド
- 売上高: 386.21億円(前年同期比1.8%減)。民生・車載向けは堅調だったが、通信分野での5G用チップセットの変化に伴う価格競争が下押し圧力となった。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年03月期 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 331.9億円 | 413.1億円 | 384.3億円 | 393.4億円 | 386.2億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 25.3億円 | 65.5億円 | 51.1億円 | 31.9億円 | 4.1億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 12.2億円 | 38.5億円 | 32.1億円 | 18.8億円 | 2.9億円 |
| 包括利益 | 42.9億円 | 75.4億円 | 40.2億円 | 50.7億円 | -1.5億円 |
| 純資産額 | 337.7億円 | 402.3億円 | 431.8億円 | 470.5億円 | 452.2億円 |
| 総資産額 | 686.3億円 | 813.2億円 | 836.2億円 | 910.6億円 | 898.9億円 |
| 1株当たり純資産額 | 864.05円/株 | 1,026.09円/株 | 1,112.24円/株 | 1,199.24円/株 | 1,166.11円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 37.89円/株 | 119.21円/株 | 99.41円/株 | 58.12円/株 | 8.87円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 40.6% | 40.7% | 42.9% | 42.5% | 41.2% |
| 自己資本利益率 | 4.6% | 12.6% | 9.3% | 5.0% | 0.8% |
| 株価収益率 | 1633.0% | 1014.0% | 731.0% | 1378.0% | 6359.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 27.1億円 | 87.6億円 | 58.6億円 | 82.4億円 | 23.0億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -53.9億円 | -51.8億円 | -65.2億円 | -39.9億円 | -63.1億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 8.7億円 | 3.8億円 | 13.0億円 | 11.0億円 | -17.1億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 139.4億円 | 185.2億円 | 184.4億円 | 243.6億円 | 185.0億円 |
| 従業員数 | 387600.0% | 374500.0% | 335000.0% | 327800.0% | 324300.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 36900.0% | 37300.0% | 35400.0% | 32000.0% | 31700.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 523.6億円 | 489.3億円 |
| ▶ 固定資産 | 387.0億円 | 409.6億円 |
| 資産 | 910.6億円 | 898.9億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 207.1億円 | 248.7億円 |
| ▶ 固定負債 | 233.0億円 | 198.0億円 |
| 負債 | 440.2億円 | 446.7億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 320.6億円 | 311.4億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 66.5億円 | 59.1億円 |
| 非支配株主持分 | 83.4億円 | 81.7億円 |
| 純資産 | 470.5億円 | 452.2億円 |
| 負債純資産 | 910.6億円 | 898.9億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 393.4億円 | 386.2億円 |
| 売上原価 | 295.5億円 | 293.0億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 97.9億円 | 93.3億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 76.5億円 | 84.1億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 21.4億円 | 9.2億円 |
| ▶ 営業外収益 | 19.1億円 | 5.4億円 |
| ▶ 営業外費用 | 8.5億円 | 10.4億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 31.9億円 | 4.1億円 |
| ▶ 特別利益 | 10.6億円 | 18.2億円 |
| ▶ 特別損失 | 1.2億円 | 6.3億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 41.2億円 | 16.0億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 6.7億円 | 4.8億円 |
| 過年度法人税等 | 0.7億円 | 0.4億円 |
| 法人税等調整額 | 5.0億円 | 1.0億円 |
| 法人税等 | 12.4億円 | 6.3億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 28.8億円 | 9.7億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 10.0億円 | 6.9億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 18.8億円 | 2.9億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 82.4億円 | 23.0億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -39.9億円 | -63.1億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | 11.0億円 | -17.1億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 5.6億円 | -1.3億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 59.2億円 | -58.5億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 243.6億円 | 185.0億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 243.6億円 | 185.0億円 |