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日東電工 事業分析

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有価証券報告書(2025-03 期末)・連結

企業解説

1. 企業概要

日東電工株式会社(Nitto)は、「三新活動(新用途開拓・新製品開発)」と「ニッチトップ戦略」を核に、高機能材料を展開するグローバル企業です。主な事業は、接合・保護・自動車材料などの**「インダストリアルテープ」、液晶用偏光フィルムやハードディスクドライブ(HDD)用回路材料を扱う「オプトロニクス」、核酸医薬受託製造や分離膜(メンブレン)、おむつ用部材を扱う「ヒューマンライフ」**の3部門です。主要顧客として、売上収益の10%以上に貢献する特定の顧客グループ(ハイテク関連と推察される)が存在し、当該グループ向け売上は1,068億円に達しています。競合環境としては、ディスプレイ材料や半導体材料分野で高いシェアを誇りますが、韓国・中国メーカーとの価格競争や技術の汎用化リスクに常に晒されています。

2. 要点(3行)

  • 売上収益1兆円を突破: 生成AI普及に伴うデータセンター向けHDD用回路材料やハイエンドスマホ向け部材が牽引し、前期比10.8%増の1兆138億円、親会社帰属純利益は33.7%増の1,372億円と大幅な増収増益を達成。
  • セグメント間の明暗が鮮明: オプトロニクス事業が利益成長を独走する一方、ヒューマンライフ事業や新規事業(その他)において、パーソナルケア事業やフレキシブルセンサ事業の計画見直しに伴う合計123億円の減損損失を計上。
  • 強固な財務と積極還元: 自己資本比率79.0%という極めて高い財務健全性を背景に、DOE(株主資本配当率)4%以上を目標とし、実質増配と263億円規模の自己株式消却を実施するなど、株主還元姿勢を強化。

3. 業績・収益性のトレンド

売上収益は1兆138億円(前期比10.8%増)、税引前当期利益は1,853億円(同33.4%増)と、過去最高水準を記録しました。増益の主因は、高付加価値なIT・データセンター向け製品の伸長に加え、為替の円安推移が営業利益を233億円押し上げたことです。

  • ROE(親会社所有者帰属持分当期利益率): 13.5%(前期10.9%)と大幅に改善。中期経営計画目標の15%に向け着実に進捗しています。

続きで読める項目(スタンダードプラン以上)

  • 🔒 業績・収益性のトレンド
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  • 🔒 成長戦略の具体性と進捗
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業績チャート

成長性の軌跡

● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)

資本効率の解剖

ROE

デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)

還元と評価

■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向

キャッシュフローの質

■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)

財務諸表

経営指標

項目 2021年03月期2022年03月期2023年03月期2024年03月期2025年03月期
連結経営指標等
売上収益 7613.2億円 8534.5億円 9290.4億円 9151.4億円 10138.8億円
税引前利益又は税引前損失(△) 933.2億円 1323.8億円 1468.4億円 1389.0億円 1853.3億円
当期利益又は当期損失(△):親会社の所有者に帰属 702.4億円 971.3億円 1091.7億円 1026.8億円 1372.4億円
当期包括利益:親会社の所有者に帰属 897.1億円 1362.1億円 1370.8億円 1648.2億円 1327.8億円
親会社の所有者に帰属する持分 7158.7億円 8211.9億円 9022.1億円 9840.2億円 10440.8億円
総資産額 9659.0億円 10944.7億円 11536.5億円 12510.9億円 13219.2億円
1株当たり親会社所有者帰属持分 967.61円/株 1,109.62円/株 1,236.6円/株 1,391.36円/株 1,502.42円/株
基本的1株当たり利益又は損失(△) 94.54円/株 131.26円/株 147.75円/株 143.91円/株 195.74円/株
希薄化後1株当たり利益又は損失(△) 94.48円/株 131.2円/株 147.7円/株 143.86円/株 195.65円/株
親会社所有者帰属持分比率 74.1% 75.0% 78.2% 78.7% 79.0%
親会社所有者帰属持分利益率 10.0% 12.6% 12.7% 10.9% 13.5%
株価収益率 2000.0% 1340.0% 1160.0% 1920.0% 1400.0%
営業活動によるキャッシュ・フロー 1163.1億円 1444.9億円 1817.0億円 1555.2億円 2179.1億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -575.4億円 -575.9億円 -1599.1億円 -679.3億円 -1151.0億円
財務活動によるキャッシュ・フロー -683.0億円 -366.4億円 -576.3億円 -907.8億円 -788.9億円
現金及び現金同等物 3008.9億円 3620.5億円 3299.7億円 3422.7億円 3633.4億円
従業員数 2542400.0% 2596100.0% 2607000.0% 2530000.0% 2576900.0%
平均臨時雇用人員 270000.0% 242500.0% 212300.0% 193400.0% 184000.0%

貸借対照表

項目 前期当期
財政状態計算書
資産
流動資産 7179.6億円 7502.1億円
非流動資産 5331.3億円 5717.1億円
セグメント資産合計 12510.9億円 13219.2億円
負債及び資本 12510.9億円 13219.2億円
負債 2660.4億円 2768.1億円
資本 9850.5億円 10451.1億円
負債及び資本 12510.9億円 13219.2億円

損益計算書

項目 前期当期
損益計算書
セグメント売上収益合計 9151.4億円 10138.8億円
売上原価 5842.8億円 6183.6億円
売上総利益 3308.6億円 3955.1億円
販売費及び一般管理費 1461.4億円 1518.3億円
研究開発費 434.9億円 467.7億円
その他の収益 99.1億円 118.3億円
その他の費用 120.1億円 230.7億円
営業利益(△は損失) 1391.3億円 1856.7億円
金融収益合計 21.9億円 29.0億円
金融費用合計 24.6億円 31.3億円
持分法による投資損益(△は損失) 0.3億円 -1.1億円
税引前利益(△損失) 1389.0億円 1853.3億円
法人所得税費用 361.5億円 480.2億円
合計 1027.5億円 1373.1億円
当期利益(△損失)の帰属
親会社の所有者に帰属する1株当たり当期利益

キャッシュフロー計算書

項目 前期当期
キャッシュ・フロー計算書
営業活動によるキャッシュ・フロー 1555.2億円 2179.1億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -679.3億円 -1151.0億円
財務活動によるキャッシュ・フロー -907.8億円 -788.9億円
現金及び現金同等物に係る為替換算差額の影響額 135.7億円 -28.4億円
売却目的で保有する資産に含まれる現金及び現金同等物の振戻額 19.2億円
現金及び現金同等物の増減額 123.0億円 210.7億円
現金及び現金同等物 3422.7億円 3633.4億円
現金及び現金同等物 3422.7億円 3633.4億円