企業解説
1. 企業概要
株式会社名村造船所は、傘下に函館どつく(株)や佐世保重工業(株)を持つ国内有力造船グループです。主軸の「新造船事業」のほか、官公庁船や民間船の「修繕船事業」、橋梁や舶用機器の「鉄構・機械事業」を展開しています。 主要製品はハンディサイズから大型までの撒積運搬船(バルカー)、LPG・アンモニア運搬船などです。競合環境としては、世界シェアの過半を占める中国造船所が最大の脅威ですが、同社は高効率な船型開発と連続建造によるコスト競争力で対抗しています。
2. 要点(3行)
- 円安環境(平均150.00円/USD)と主力のハンディ型撒積運搬船の大量連続建造により、営業利益が前年比78.7%増の294.66億円と大幅増益。
- 修繕船事業も国内艦艇および米軍艦艇の修繕、海上保安庁巡視船の大型修復完工などにより、セグメント利益が前年比105.8%増と急成長。
- 自己資本比率が50.0%に到達し、有利子負債比率も17.0%と低水準。強固な財務基盤を背景に次世代燃料船(アンモニア等)への投資を加速。
3. 業績・収益性のトレンド
売上高は1,592.27億円(前年同期比17.9%増)、営業利益は294.66億円(同78.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は262.45億円(同31.5%増)と極めて好調です。
- 増益理由: 1ドル当たり6.42円の円安進行(売上高平均レート150.00円)に加え、ハンディ型撒積運搬船23隻の完工など、大量連続建造による習熟効果と原価低減活動が大きく寄与しました。
続きで読める項目(スタンダードプラン以上)
- 🔒 業績・収益性のトレンド
- 🔒 事業セグメント別の明暗
- 🔒 成長戦略の具体性と進捗
- 🔒 重大なリスク
- 🔒 株主還元姿勢
- 🔒 キャッシュフローの質
- 🔒 資産の健全性
- 🔒 総評
上記の詳細分析はスタンダードプラン以上でご覧いただけます。
プランをアップグレード市場ポジション
サンプル
市場内
業種内
- スタンダードプラン以上で見られます
- 🔒 収益性・効率性・成長性・回転・安全性・割安の6カテゴリ別スコア(市場内・業種内)
- 🔒 各指標の市場内・業種内ランキング(例:営業利益率 12位 / 1,100社)
- 🔒 レーダーチャートによる強み・弱みの一覧
市場ポジションはスタンダードプラン以上でご覧いただけます。
プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年03月期 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 984.0億円 | 834.2億円 | 1240.8億円 | 1350.1億円 | 1592.3億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | -106.1億円 | -82.4億円 | 113.7億円 | 200.1億円 | 295.0億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | -187.8億円 | -84.2億円 | 111.9億円 | 199.5億円 | 262.4億円 |
| 包括利益 | -154.9億円 | -42.6億円 | 127.3億円 | 305.8億円 | 275.9億円 |
| 純資産額 | 403.6億円 | 371.7億円 | 499.6億円 | 799.0億円 | 1051.4億円 |
| 総資産額 | 1115.6億円 | 1237.2億円 | 1249.0億円 | 1747.9億円 | 2090.4億円 |
| 1株当たり純資産額 | 580.15円/株 | 534.32円/株 | 717.83円/株 | 1,145.39円/株 | 1,505.29円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | -271.84円/株 | -121.88円/株 | 161.85円/株 | 287.86円/株 | 378.35円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | 160.43円/株 | 285.52円/株 | 375.33円/株 |
| 自己資本比率 | 35.9% | 29.8% | 39.8% | 45.4% | 50.0% |
| 自己資本利益率 | — | — | 25.9% | 30.9% | 28.6% |
| 株価収益率 | — | — | 220.0% | 690.0% | 600.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | -266.4億円 | 151.0億円 | 90.0億円 | 274.1億円 | 377.3億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -40.6億円 | -7.2億円 | -12.6億円 | -19.2億円 | -52.6億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -1.2億円 | -25.0億円 | -33.8億円 | 5.7億円 | 22.9億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 135.1億円 | 252.8億円 | 294.6億円 | 553.9億円 | 901.4億円 |
| 従業員数 | 264200.0% | 229400.0% | 221300.0% | 223200.0% | 229700.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 1101.9億円 | 1413.1億円 |
| ▶ 固定資産 | 646.0億円 | 677.3億円 |
| 資産 | 1747.9億円 | 2090.4億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 719.7億円 | 784.1億円 |
| ▶ 固定負債 | 229.2億円 | 254.8億円 |
| 負債 | 948.9億円 | 1039.0億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 604.2億円 | 843.8億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 190.0億円 | 200.6億円 |
| 新株予約権 | 2.7億円 | 3.3億円 |
| 非支配株主持分 | 2.1億円 | 3.8億円 |
| 純資産 | 799.0億円 | 1051.4億円 |
| 負債純資産 | 1747.9億円 | 2090.4億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 1350.1億円 | 1592.3億円 |
| 売上原価 | 1120.8億円 | 1229.2億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 229.2億円 | 363.1億円 |
| ▶ 販売費及び一般管理費 | 64.3億円 | 68.4億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 164.9億円 | 294.7億円 |
| ▶ 営業外収益 | 40.4億円 | 14.2億円 |
| ▶ 営業外費用 | 5.3億円 | 13.8億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 200.1億円 | 295.0億円 |
| ▶ 特別利益 | 0.5億円 | 0.9億円 |
| ▶ 特別損失 | 0.0億円 | 0.0億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 200.6億円 | 295.9億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 27.9億円 | 35.6億円 |
| 法人税等調整額 | -28.9億円 | -5.0億円 |
| 法人税等 | -1.0億円 | 30.6億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 201.6億円 | 265.3億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 2.0億円 | 2.9億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 199.5億円 | 262.4億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 274.1億円 | 377.3億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -19.2億円 | -52.6億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | 5.7億円 | 22.9億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | -1.3億円 | -0.0億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 259.3億円 | 347.5億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 553.9億円 | 901.4億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 553.9億円 | 901.4億円 |