企業解説
1. 企業概要
株式会社今仙電機製作所は、独立系の自動車部品メーカーです。主な事業は、シートの前後・上下位置を調整する「シートアジャスタ」を中心としたシート機構製品、およびリレーやコントロールユニット等の電装・電子製品の製造販売です。
- 主要製品: シートアジャスタ(世界シェア上位)、電子制御ユニット、航空機用・工作機械用ワイヤーハーネス、福祉機器(電動車いす・義足)。
- 主要顧客: 本田技研工業系列(売上比率38.7%)、マツダ系列(17.0%)、SUBARU系列(13.8%)と、特定の完成車メーカーへの依存度が極めて高い構造です。
- 競合環境: テイ・エス テック(筆頭株主:36.7%保有)との資本業務提携により、共同開発や拡販を進めていますが、グローバルではメガサプライヤーとの熾烈なコスト・技術競争にさらされています。
2. 要点(3行)
- 北米拠点の再編完了と投資有価証券売却(53億円)により、最終純利益は20.8億円と黒字転換を達成したが、中国市場での日系メーカー不振により売上高は5.4%減の943億円に留まった。
- 自己資本比率は67.3%へ向上し、営業CFも売上債権の回収進展により27.7億円(前期比188.8%増)と大幅に改善、財務基盤の安定化が鮮明となった。
- 新中期経営計画で「配当性向30%」を掲げ、年間配当を前期の12円から20円へ増配するなど株主還元姿勢を強めているが、本業の収益力(営業利益率0.4%)の低さが依然として課題。
3. 業績・収益性のトレンド
- 売上高: 943.4億円(前期比5.4%減)。為替の円安効果はあったものの、中国における生産減少が大きく響きました。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年03月期 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 871.0億円 | 851.5億円 | 997.3億円 | 997.3億円 | 943.4億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | -5.8億円 | 6.2億円 | 0.3億円 | 2.6億円 | 5.1億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | -30.8億円 | -12.1億円 | -20.5億円 | -0.7億円 | 20.8億円 |
| 包括利益 | -19.1億円 | 6.9億円 | -1.9億円 | 31.1億円 | 22.8億円 |
| 純資産額 | 495.9億円 | 497.8億円 | 488.9億円 | 512.7億円 | 530.4億円 |
| 総資産額 | 822.8億円 | 801.6億円 | 829.0億円 | 811.8億円 | 783.3億円 |
| 1株当たり純資産額 | 2,144.63円/株 | 2,150.02円/株 | 2,159.8円/株 | 2,322.92円/株 | 2,420.47円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | -143.67円/株 | -52.67円/株 | -89.7円/株 | -3.26円/株 | 95.24円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 59.9% | 61.7% | 58.5% | 62.6% | 67.3% |
| 自己資本利益率 | -6.2% | -2.4% | -4.2% | -0.1% | 4.0% |
| 株価収益率 | — | — | — | — | 660.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 30.4億円 | 35.0億円 | -7.9億円 | 9.6億円 | 27.7億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -27.2億円 | -34.6億円 | -20.5億円 | -12.1億円 | 45.0億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 46.0億円 | -13.3億円 | -0.3億円 | -50.0億円 | -49.9億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 188.3億円 | 184.6億円 | 158.8億円 | 111.8億円 | 144.1億円 |
| 従業員数 | 425200.0% | 385200.0% | 342700.0% | 317700.0% | 282800.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 57100.0% | 62000.0% | 64700.0% | 90000.0% | 85000.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 504.7億円 | 526.3億円 |
| ▶ 固定資産 | 307.1億円 | 257.0億円 |
| 資産 | 811.8億円 | 783.3億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 236.4億円 | 205.0億円 |
| ▶ 固定負債 | 62.7億円 | 47.9億円 |
| 負債 | 299.1億円 | 252.9億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 408.4億円 | 425.6億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 100.1億円 | 101.4億円 |
| 非支配株主持分 | 4.2億円 | 3.4億円 |
| 純資産 | 512.7億円 | 530.4億円 |
| 負債純資産 | 811.8億円 | 783.3億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 997.3億円 | 943.4億円 |
| 売上原価 | 920.9億円 | 867.5億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 76.4億円 | 75.9億円 |
| ▶ 販売費及び一般管理費 | 76.3億円 | 71.9億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 0.1億円 | 3.9億円 |
| ▶ 営業外収益 | 7.8億円 | 4.8億円 |
| ▶ 営業外費用 | 5.3億円 | 3.6億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 2.6億円 | 5.1億円 |
| ▶ 特別利益 | 5.5億円 | 39.0億円 |
| ▶ 特別損失 | 9.9億円 | 9.5億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | -1.8億円 | 34.6億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 8.0億円 | 7.8億円 |
| 法人税等調整額 | -9.7億円 | 5.5億円 |
| 法人税等 | -1.6億円 | 13.3億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | -0.1億円 | 21.3億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 0.6億円 | 0.5億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | -0.7億円 | 20.8億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 9.6億円 | 27.7億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -12.1億円 | 45.0億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -50.0億円 | -49.9億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 5.4億円 | 9.5億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | -47.1億円 | 32.4億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 111.8億円 | 144.1億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 111.8億円 | 144.1億円 |