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ニコン 事業分析

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有価証券報告書(2025-03 期末)・連結

企業解説

1. 企業概要

株式会社ニコンは、世界的な光学技術を基盤とする精密機器メーカーです。主な事業は、デジタル一眼レフ・ミラーレスカメラを中心とする「映像事業」、半導体およびFPD(フラットパネルディスプレイ)露光装置を柱とする「精機事業」、生物顕微鏡や眼科用医療機器を展開する「ヘルスケア事業」、および産業機器やEUV関連部品の「コンポーネント事業」です。近年は、金属3Dプリンターなどの「デジタルマニュファクチャリング事業」を第5の柱として育成中。主要顧客は一般消費者から半導体・パネルメーカー、医療・研究機関まで多岐にわたります。露光装置ではASMLやキヤノン、カメラではキヤノンやソニーと激しく競合しています。

2. 要点(3行)

  • 業績の急減速: 売上収益は7,152.85億円(前年比0.3%減)とほぼ横ばいながら、半導体市況悪化や構造改革費用の計上で営業利益が24.22億円(同93.9%減)と激減。
  • 戦略的転換とM&A: 米国RED社の完全子会社化により業務用動画市場へ本格参入し、デジタルマニュファクチャリング等の新領域へ成長投資を集中。
  • 財務健全性と株主還元の維持: 利益激減の中でも年間配当50円を維持し、300億円規模の自社株買い・消却を実施するなど、強力な還元姿勢を堅持。

3. 業績・収益性のトレンド

売上収益は7,152.85億円(前年比0.3%減)と堅調でしたが、収益性は大幅に悪化しました。営業利益は24.22億円(同93.9%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は61.23億円(同81.2%減)に留まっています。

  • 増減理由: 映像事業の好調や円安効果(+595.9億円)があったものの、インダストリー領域の需要減退、棚卸資産の評価損、および108.16億円の減損損失(精機・コンポーネント等)が利益を押し下げました。

続きで読める項目(スタンダードプラン以上)

  • 🔒 業績・収益性のトレンド
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  • 🔒 キャッシュフローの質
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  • 🔒 総評

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市場ポジション

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業績チャート

成長性の軌跡

● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)

資本効率の解剖

ROE

デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)

還元と評価

■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向

キャッシュフローの質

■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)

財務諸表

経営指標

項目 2021年03月期2022年03月期2023年03月期2024年03月期2025年03月期
連結経営指標等
売上収益 4512.2億円 5396.1億円 6281.1億円 7172.4億円 7152.9億円
当期利益又は当期損失(△) -453.4億円 571.0億円 570.6億円 426.7億円 45.3億円
当期利益又は当期損失(△):親会社の所有者に帰属 -345.0億円 426.8億円 449.4億円 325.7億円 61.2億円
当期包括利益 41.7億円 706.5億円 600.9億円 917.2億円 12.6億円
親会社の所有者に帰属する持分 5375.9億円 5976.8億円 6149.7億円 6837.9億円 6379.8億円
総資産額 9897.4億円 10395.7億円 10502.7億円 11471.1億円 11105.1億円
1株当たり親会社所有者帰属持分 1,464.06円/株 1,627.34円/株 1,776.47円/株 1,973.68円/株 1,940.15円/株
基本的1株当たり利益又は損失(△) -93.96円/株 116.23円/株 125.46円/株 94.03円/株 17.86円/株
希薄化後1株当たり利益又は損失(△) -93.96円/株 115.58円/株 124.77円/株 93.53円/株 17.77円/株
親会社所有者帰属持分比率 54.3% 57.5% 58.6% 59.6% 57.4%
親会社所有者帰属持分利益率 -6.4% 7.5% 7.4% 5.0% 0.9%
株価収益率 1130.0% 1080.0% 1630.0% 8300.0%
営業活動によるキャッシュ・フロー 49.7億円 313.5億円 0.1億円 307.7億円 482.6億円
投資活動によるキャッシュ・フロー 180.2億円 -3.9億円 -1121.5億円 -414.1億円 -699.9億円
財務活動によるキャッシュ・フロー -49.9億円 -261.5億円 -562.1億円 -89.4億円 -198.1億円
現金及び現金同等物 3518.0億円 3702.8億円 2113.4億円 2066.4億円 1635.9億円
従業員数 1944800.0% 1843700.0% 1879000.0% 1944400.0% 2006900.0%

貸借対照表

項目 前期当期
財政状態計算書
資産 11471.1億円 11105.1億円
流動資産 6673.4億円 6202.2億円
非流動資産 4797.7億円 4902.9億円
資産 11471.1億円 11105.1億円
負債及び資本 11471.1億円 11105.1億円
負債 4620.2億円 4712.9億円
資本 6850.9億円 6392.2億円
負債及び資本 11471.1億円 11105.1億円

損益計算書

項目 前期当期
損益計算書
売上収益合計 7172.4億円 7152.9億円
売上原価 4072.0億円 4033.2億円
売上総利益 3100.5億円 3119.7億円
販売費及び一般管理費 2680.6億円 2951.6億円
その他営業収益 35.8億円 22.4億円
その他営業費用 57.9億円 166.3億円
営業利益又は損失(△) 397.8億円 24.2億円
金融収益 82.6億円 59.6億円
金融費用 78.3億円 69.9億円
持分法による投資利益又は損失(△) 24.7億円 31.5億円
税引前利益又は損失(△) 426.7億円 45.3億円
法人所得税費用 105.3億円 -15.9億円
当期利益又は損失(△) 321.3億円 61.2億円
当期利益又は損失(△)の帰属
1株当たり当期利益又は損失(△)

キャッシュフロー計算書

項目 前期当期
キャッシュ・フロー計算書
営業活動によるキャッシュ・フロー 307.7億円 482.6億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -414.1億円 -699.9億円
財務活動によるキャッシュ・フロー -89.4億円 -198.1億円
現金及び現金同等物の為替変動による影響 148.8億円 -15.2億円
現金及び現金同等物増減額(△は減少) -46.9億円 -430.5億円
現金及び現金同等物期末残高 2066.4億円 1635.9億円
現金及び現金同等物期末残高 2066.4億円 1635.9億円