企業解説
1. 企業概要
オリンパス株式会社は、世界シェア約7割を誇る消化器内視鏡を主軸とする、世界的なメドテック(医療機器)カンパニーです。
- 事業内容: 医療分野に特化しており、主に「内視鏡事業」と「治療機器事業」の2つのセグメントを展開。
- 主要製品: 消化器内視鏡システム(EVIS X1)、外科内視鏡、処置具(ERCP用)、泌尿器科製品(iTind)、呼吸器科製品(EBUS-TBNA)など。
- 主要顧客: 全世界の医療機関(大学病院、総合病院等)。
- 競合環境: 富士フイルム、ペンタックス(HOYA)とのシェア争いに加え、手術支援ロボットではIntuitive Surgical、治療機器分野ではMedtronicやBoston Scientificなどの世界的メガベンチャーと競合しています。
2. 要点(3行)
- 継続事業は北米市場の牽引により増収増益(売上高9,973億円、税引前利益1,591億円)を達成し、治療機器事業も黒字転換と回復が鮮明。
- 総額1,000億円の自社株買い実施や増配(1株20円)など、非中核事業(科学・整形外科)の譲渡資金を活用した極めて強力な株主還元を継続。
- 米国FDAの警告書対応プロジェクト「Elevate」への巨額投資と、前CEO辞任を受けたガバナンス体制の再構築が将来の信頼性回復に向けた最優先課題。
3. 業績・収益性のトレンド
- 売上・利益: 売上高は9,973億円(前年比7.7%増)、税引前利益は1,591億円(同264.7%増)と大幅な増益。前年度に計上したVMT社関連の減損損失(約417億円)やリコール関連費用が剥落したことが主因です。
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- 🔒 業績・収益性のトレンド
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プランをアップグレード市場ポジション
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年03月期 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上収益 | 7305.4億円 | 7501.2億円 | 8819.2億円 | 9257.5億円 | 9973.3億円 |
| 税引前利益又は税引前損失(△) | 768.1億円 | 1417.0億円 | 1822.9億円 | 436.1億円 | 1590.7億円 |
| 当期利益又は当期損失(△):親会社の所有者に帰属 | 129.2億円 | 1157.4億円 | 1434.3億円 | 2425.7億円 | 1178.5億円 |
| 当期包括利益:親会社の所有者に帰属 | 366.7億円 | 1607.7億円 | 1964.8億円 | 3160.6億円 | 1134.6億円 |
| 親会社の所有者に帰属する持分 | 3943.3億円 | 5101.7億円 | 6400.9億円 | 7571.9億円 | 7517.3億円 |
| 総資産額 | 11834.5億円 | 13580.0億円 | 15087.0億円 | 15342.2億円 | 14328.3億円 |
| 1株当たり親会社所有者帰属持分 | 306.72円/株 | 400.75円/株 | 510.62円/株 | 649.59円/株 | 666.54円/株 |
| 基本的1株当たり利益又は損失(△) | 10.05円/株 | 90.22円/株 | 113.22円/株 | 199.91円/株 | 102.99円/株 |
| 希薄化後1株当たり利益又は損失(△) | 10.04円/株 | 90.17円/株 | 113.08円/株 | 199.44円/株 | 102.8円/株 |
| 親会社所有者帰属持分比率 | 33.3% | 37.6% | 42.4% | 49.4% | 52.5% |
| 親会社所有者帰属持分利益率 | 3.4% | 25.6% | 24.9% | 34.7% | 15.6% |
| 株価収益率 | 22796.0% | 2593.0% | 2048.0% | 1107.0% | 1891.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 1241.2億円 | 1697.3億円 | 984.9億円 | 423.6億円 | 1904.6億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -1189.2億円 | -710.2億円 | -584.1億円 | 3599.9億円 | -654.7億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 408.0億円 | -406.7億円 | -1431.8億円 | -2760.1億円 | -2115.4億円 |
| 現金及び現金同等物 | 2174.8億円 | 3025.7億円 | 2055.1億円 | 3409.3億円 | 2525.3億円 |
| 従業員数 | 3165300.0% | 3155700.0% | 3280500.0% | 2883800.0% | 2929700.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 113500.0% | 93400.0% | 78600.0% | 94200.0% | 69900.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 財政状態計算書 | ||
| 資産 | 15342.2億円 | 14328.3億円 |
| ▶ 流動資産 | 8003.4億円 | 6794.4億円 |
| ▶ 非流動資産 | 7338.8億円 | 7533.8億円 |
| 資産 | 15342.2億円 | 14328.3億円 |
| 負債及び資本 | 15342.2億円 | 14328.3億円 |
| ▶ 負債 | 7770.3億円 | 6810.9億円 |
| ▶ 資本 | 7571.9億円 | 7517.3億円 |
| 負債及び資本 | 15342.2億円 | 14328.3億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 継続事業 | ||
| 非継続事業 | ||
| 当期利益(△損失) | 2429.3億円 | 1178.5億円 |
| 当期利益(△損失)の帰属 | ||
| 1株当たり当期利益(△損失) | ||
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 423.6億円 | 1904.6億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | 3599.9億円 | -654.7億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -2760.1億円 | -2115.4億円 |
| 現金及び現金同等物の為替変動による影響 | 90.7億円 | -18.5億円 |
| 換算差額を加算後の増減額及び換算差額がない場合の増減額に用いる。 | 1354.2億円 | -884.0億円 |
| キャッシュ・フロー計算書の「現金及び現金同等物」期末残高が財政状態計算書の「現金及び現金同等物」と異なる場合、本要素をキャッシュ・フロー計算書の「現金及び現金同等物」として用いる。 | 3409.3億円 | 2525.3億円 |
| キャッシュ・フロー計算書の「現金及び現金同等物」期末残高が財政状態計算書の「現金及び現金同等物」と異なる場合、本要素をキャッシュ・フロー計算書の「現金及び現金同等物」として用いる。 | 3409.3億円 | 2525.3億円 |