株式会社SCREENホールディングスは、半導体製造装置(SPE)、グラフィックアーツ機器(GA)、ディスプレー製造装置および成膜装置(FT)、プリント基板関連機器(PE)の4事業を主軸とする、世界有数の産業機器メーカーです。
- 主要製品:半導体洗浄装置で世界トップシェアを誇り、特に「枚葉式洗浄装置」に強みを持ちます。
- 主要顧客:台湾積体電路製造(TSMC)への売上高が897億円(連結売上比14.3%)に達しており、最先端ロジック・メモリメーカーが主要な顧客基盤です。
- 競合環境:半導体前工程装置市場(WFE)において、北米や国内の有力装置メーカーと競合していますが、洗浄分野での圧倒的シェアとAI向け需要の取り込みにより、強固なポジションを維持しています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-19 提出)収益性
営業利益率
21.7%
≧10%が優良
ROA
20.1%
≧5%が優良
ROE
25.1%
≧10%が優良
ROIC
22.8%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
23.8%
≧10%が優良
営業利益成長率
44.1%
≧10%が優良
EPS成長率
37.9%
≧10%が優良
3行解説
- SPE事業が牽引する過去最高業績:AI活用拡大に伴うデータセンター向け需要や中国の成熟ノード投資を背景に、売上高(6,252億円)・営業利益(1,356億円)ともに過去最高を更新。
- 収益性と還元姿勢の強化:ROE 25.1%という高い資本効率を実現し、連結配当性向30%超(308円)に加え、約300億円規模の自社株買いを実施するなど株主還元を一段と強化。
- ガバナンスと新規事業の課題:連結子会社での不適切な収益認識操作が判明したほか、水素関連等の新規事業で13.6億円の減損を計上しており、内部統制の再構築と SPE 依存からの脱却が中長期の焦点。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 第3四半期 、2026-01-30 15:35 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 243.9億円 / 予想: 1170.0億円
-12.2%
売上高
実績: 1357.8億円 / 予想: 6210.0億円
+1.2%
2Q
営業利益
実績: 464.5億円 / 予想: 1170.0億円
-20.2%
売上高
実績: 2743.0億円 / 予想: 6210.0億円
-1.1%
3Q
営業利益
実績: 774.4億円 / 予想: 1170.0億円
-23.0%
売上高
実績: 4253.5億円 / 予想: 6210.0億円
-7.5%
3行解説
- 主力の半導体製造装置(SPE)が足踏み: 売上高(前年同期比7.5%減)と営業利益(同23.0%減)が共に落ち込み、中国・米国市場の減速が台湾市場の成長を打ち消す形となった。
- ディスプレイ事業(FT)が急回復の「光」: OLED向け装置の需要増により、FTセグメントの営業利益が前年同期比で約5.4倍(73億円)と爆発的に成長し、全体の収益を下支え。
- 通期目標達成へのハードル上昇: 通期予想を据え置いたものの、営業利益の進捗率は66.2%に留まり、前年同期(74.2%)から大幅に遅延。第4四半期に極端な利益偏重の計画となっている。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-01-30 | 2026年3月期 第3四半期 | -23.0% | -2.2% | -3.4% | +1.4% | -53.9% |
| 2025-10-31 | 2026年3月期 第2四半期 | -20.2% | +2.2% | -13.2% | -8.8% | +3.7% |
| 2025-07-25 | 2026年3月期 第1四半期 | -12.2% | +0.3% | -5.9% | -11.3% | +8.2% |
| 2025-05-09 | 2025年3月期 通期 | +44.1% | +0.9% | +5.9% | +4.5% | +17.6% |
| 2025-01-31 | 2025年3月期 第3四半期 | +58.0% | +0.7% | -4.1% | +0.4% | -6.1% |
有価証券報告書
2025-06-19 有価証券報告書-第84期(2024/04/01-2025/03/31)