企業解説
1. 企業概要
株式会社タムロンは、世界的な光学機器メーカーであり、一眼レフ・ミラーレスカメラ用交換レンズを主力とする「写真関連事業」のほか、防犯用や工場自動化(FA)用の「監視&FA関連事業」、車載カメラや医療用レンズを展開する「モビリティ&ヘルスケア、その他事業」の3本柱で構成されています。 自社ブランド製品に加え、大手カメラメーカー向けのOEM供給も行っています。主要顧客はソニーグループであり、連結売上高の23.1%(196.4億円)を占めています。競合環境としては、シグマ等のサードパーティ製レンズメーカーや、カメラボディメーカー純正レンズとの激しい技術・価格競争にさらされています。
2. 要点(3行)
- 2025年12月期は売上高850.7億円(前期比3.8%減)、営業利益166.3億円(同13.4%減)と、前年の好業績の反動やOEM減により減収減益となった。
- 写真事業が足踏みする一方、車載カメラ用レンズが初の100億円を突破、医療用も前期比1.5倍(10億円)と成長し、事業ポートフォリオの多角化が進展。
- 自己資本比率81.0%、総還元性向約60%(配当+自社株買い約100億円)と、極めて堅実な財務基盤と積極的な株主還元姿勢を維持している。
3. 業績・収益性のトレンド
売上高は850.7億円(前期比3.8%減)、営業利益は166.3億円(同13.4%減)となりました。減益の主因は、前年に好調だった写真関連事業におけるOEM出荷の減少、研究開発費の増加(73.1億円、前期比3.1%増)、および米ドルの円高進行によるマイナス影響です。
続きで読める項目(スタンダードプラン以上)
- 🔒 業績・収益性のトレンド
- 🔒 事業セグメント別の明暗
- 🔒 成長戦略の具体性と進捗
- 🔒 重大なリスク
- 🔒 株主還元姿勢
- 🔒 キャッシュフローの質
- 🔒 資産の健全性
- 🔒 総評
上記の詳細分析はスタンダードプラン以上でご覧いただけます。
プランをアップグレード市場ポジション
サンプル
市場内
業種内
- スタンダードプラン以上で見られます
- 🔒 収益性・効率性・成長性・回転・安全性・割安の6カテゴリ別スコア(市場内・業種内)
- 🔒 各指標の市場内・業種内ランキング(例:営業利益率 12位 / 1,100社)
- 🔒 レーダーチャートによる強み・弱みの一覧
市場ポジションはスタンダードプラン以上でご覧いただけます。
プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 575.4億円 | 634.5億円 | 714.3億円 | 884.8億円 | 850.7億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 75.3億円 | 115.0億円 | 139.7億円 | 193.0億円 | 167.0億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 51.7億円 | 83.5億円 | 108.1億円 | 145.3億円 | 117.6億円 |
| 包括利益 | 78.1億円 | 98.7億円 | 127.2億円 | 179.1億円 | 133.4億円 |
| 純資産額 | 525.4億円 | 605.7億円 | 707.3億円 | 823.3億円 | 859.1億円 |
| 総資産額 | 670.6億円 | 755.6億円 | 870.6億円 | 1021.8億円 | 1060.5億円 |
| 1株当たり純資産額 | 314.99円/株 | 362.4円/株 | 422.7円/株 | 499.38円/株 | 532.85円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 31.02円/株 | 50円/株 | 64.64円/株 | 87.9円/株 | 72.79円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 78.3% | 80.2% | 81.2% | 80.6% | 81.0% |
| 自己資本利益率 | 10.5% | 14.8% | 16.5% | 19.0% | 14.0% |
| 株価収益率 | 1150.0% | 740.0% | 1030.0% | 1280.0% | 1420.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 86.6億円 | 92.3億円 | 100.3億円 | 176.4億円 | 151.0億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -37.8億円 | -38.6億円 | -51.5億円 | -67.3億円 | -73.4億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -12.5億円 | -20.4億円 | -27.8億円 | -60.2億円 | -111.3億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 258.3億円 | 299.5億円 | 326.4億円 | 383.8億円 | 353.7億円 |
| 従業員数 | 409800.0% | 444800.0% | 460400.0% | 482000.0% | 497700.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 89700.0% | 40800.0% | 41900.0% | 73800.0% | 60800.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 723.1億円 | 706.9億円 |
| ▶ 固定資産 | 298.7億円 | 353.5億円 |
| 資産 | 1021.8億円 | 1060.5億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 166.1億円 | 155.0億円 |
| ▶ 固定負債 | 32.4億円 | 46.3億円 |
| 負債 | 198.5億円 | 201.3億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 707.8億円 | 727.8億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 115.5億円 | 131.3億円 |
| 純資産 | 823.3億円 | 859.1億円 |
| 負債純資産 | 1021.8億円 | 1060.5億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 884.8億円 | 850.7億円 |
| 売上原価 | 490.9億円 | 476.5億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 393.9億円 | 374.2億円 |
| ▶ 販売費及び一般管理費 | 201.8億円 | 207.8億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 192.0億円 | 166.4億円 |
| ▶ 営業外収益 | 5.9億円 | 7.8億円 |
| ▶ 営業外費用 | 4.9億円 | 7.2億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 193.0億円 | 167.0億円 |
| 特別利益 | ||
| 投資有価証券売却益 | — | 1.7億円 |
| 特別利益 | — | 1.7億円 |
| 特別損失 | ||
| 投資有価証券売却損 | — | 4.1億円 |
| 特別損失 | — | 4.1億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 193.0億円 | 164.5億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 47.3億円 | 38.3億円 |
| 法人税等調整額 | 0.5億円 | 8.6億円 |
| 法人税等 | 47.8億円 | 46.9億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 145.3億円 | 117.6億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 145.3億円 | 117.6億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 176.4億円 | 151.0億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -67.3億円 | -73.4億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -60.2億円 | -111.3億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 8.6億円 | 3.6億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 57.4億円 | -30.1億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 383.8億円 | 353.7億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 383.8億円 | 353.7億円 |