企業解説
1. 企業概要
株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング (J-TEC) は、「再生医療をあたりまえの医療に」をビジョンに掲げ、組織再生を目的とした再生医療等製品の開発・製造・販売を行う企業である。主要なビジネスモデルは以下の3つの事業から構成される。
- 再生医療製品事業: 患者自身の細胞を培養して移植する「自家移植」を主体とした再生医療等製品(自家培養表皮ジェイス、自家培養軟骨ジャック、自家培養角膜上皮ネピック、自家培養口腔粘膜上皮オキュラル、メラノサイト含有自家培養表皮ジャスミンなど)の開発、製造、販売。
- 再生医療受託事業: アカデミアや企業に対し、再生医療等製品の承認を目的とした臨床研究・治験の支援、開発製造受託 (CDMO)、開発業務受託 (CRO)、コンサルティング、特定細胞加工物製造受託を提供。
- ラボサイト事業: 動物実験代替法として、研究用ヒト培養組織(エピ・モデル、角膜モデル、エピ・キットなど)の開発、製造、販売。
同社は2021年3月より帝人グループの一員となり、親会社である帝人株式会社との協創を通じて事業拡大を図っている。収益構造は、2026年3月期において再生医療製品事業が約13.5億円、再生医療受託事業が約5.4億円、ラボサイト事業が約2.8億円となっている。
2. 要点(3行)
日本初の再生医療等製品を手掛けたパイオニア企業であり、自家移植を主体とした5種の承認製品と、新規パイプラインの開発、受託、動物実験代替の3事業を展開する。親会社である帝人グループとの連携を強化し、事業基盤の確立と海外展開を加速する戦略だが、直近は売上減少が続き、先行投資により赤字を計上している。高い参入障壁を持つニッチ市場で技術的優位性を確立しているものの、収益化と成長への舵取りが課題である。
3. 経営者の質
- 代表取締役社長執行役員: 山田 一登氏。1973年生まれ。2000年に当社に入社以来、研究開発、品質管理、品質保証部門を経験し、2025年6月に代表取締役社長執行役員に就任した生え抜き人材である。同社の核心である技術開発や品質管理の現場を深く理解していると推測される。
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成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 | 2026年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 提出会社の経営指標等 | |||||
| 売上高 | 21.0億円 | 20.3億円 | 25.1億円 | 24.6億円 | 21.8億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | -4.9億円 | -7.3億円 | 1.5億円 | -2.3億円 | -5.4億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | -5.0億円 | -7.3億円 | 1.4億円 | -2.6億円 | -7.3億円 |
| 持分法を適用した場合の投資利益又は投資損失(△) | — | — | — | — | — |
| 資本金 | 49.6億円 | 49.6億円 | 49.6億円 | 49.6億円 | 40.0億円 |
| 発行済株式総数 | 40,610,200株 | 40,610,200株 | 40,610,200株 | 40,610,200株 | 40,610,200株 |
| 純資産額 | 66.7億円 | 59.4億円 | 60.8億円 | 58.3億円 | 50.9億円 |
| 総資産額 | 76.0億円 | 68.8億円 | 69.9億円 | 65.1億円 | 56.8億円 |
| 1株当たり純資産額 | 164.16円/株 | 146.2円/株 | 149.73円/株 | 143.44円/株 | 125.35円/株 |
| 1株当たり配当額 | — | — | — | — | — |
| 1株当たり中間配当額 | — | — | — | — | — |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | -12.26円/株 | -17.96円/株 | 3.53円/株 | -6.29円/株 | -18.09円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 87.7% | 86.3% | 87.0% | 89.4% | 89.6% |
| 自己資本利益率 | — | — | 2.4% | — | — |
| 株価収益率 | — | — | 19348.0% | — | — |
| 配当性向 | — | — | — | — | — |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | -2.3億円 | -6.2億円 | 2.7億円 | -1.5億円 | -4.9億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -1.2億円 | 11.2億円 | -2.4億円 | -2.3億円 | 2.5億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -0.0億円 | -0.0億円 | -0.0億円 | -0.0億円 | — |
| 現金及び現金同等物の残高 | 15.3億円 | 20.3億円 | 20.7億円 | 16.9億円 | 14.5億円 |
| 従業員数 | 20700.0% | 21500.0% | 21100.0% | 20400.0% | 20000.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 2400.0% | 2500.0% | 2200.0% | 2000.0% | 2300.0% |
| 株主総利回り | 67.9% | 69.0% | 90.5% | 60.5% | 78.9% |
| 株価指数における総利回り | 99.6% | 102.5% | 141.7% | 136.1% | 179.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 48.2億円 | 41.8億円 |
| ▶ 固定資産 | 16.9億円 | 15.0億円 |
| 資産 | 65.1億円 | 56.8億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 6.4億円 | 5.6億円 |
| ▶ 固定負債 | 0.5億円 | 0.3億円 |
| 負債 | 6.9億円 | 5.9億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 58.3億円 | 50.9億円 |
| 純資産 | 58.3億円 | 50.9億円 |
| 負債純資産 | 65.1億円 | 56.8億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| ▶ 売上高 | 24.6億円 | 21.8億円 |
| ▶ 売上原価 | 9.4億円 | 9.2億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 15.1億円 | 12.7億円 |
| ▶ 販売費及び一般管理費 | 17.5億円 | 18.2億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | -2.4億円 | -5.5億円 |
| ▶ 営業外収益 | 0.0億円 | 0.1億円 |
| ▶ 営業外費用 | 0.0億円 | 0.0億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | -2.3億円 | -5.4億円 |
| ▶ 特別利益 | 0.1億円 | 0.3億円 |
| ▶ 特別損失 | 0.1億円 | 2.3億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | -2.3億円 | -7.3億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 0.2億円 | 0.0億円 |
| 法人税等 | 0.2億円 | 0.0億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | -2.6億円 | -7.3億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | -1.5億円 | -4.9億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -2.3億円 | 2.5億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -0.0億円 | — |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | — | 0.0億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | -3.8億円 | -2.3億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 16.9億円 | 14.5億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 16.9億円 | 14.5億円 |