フィンテック グローバル 事業分析

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有価証券報告書(2025-09 期末)・連結

企業解説

1. 企業概要

フィンテック グローバル株式会社(以下、FGI)は、ブティック型の投資銀行として、ストラクチャードファイナンスを中核とした多様な金融サービスを展開しています。主な事業セグメントは以下の3つです。

  • 投資銀行事業:事業承継案件へのPE投資、不動産小口化商品の組成、航空機(ヘリコプター含む)やトラックのオペレーティングリース業務。
  • 公共コンサルティング事業:地方自治体向けの財務書類作成支援や、公共施設マネジメント計画の策定受託。
  • エンタテインメント・サービス事業:埼玉県飯能市の「メッツァ(メッツァビレッジ及びムーミンバレーパーク)」の運営。

主要顧客は地方自治体、中堅企業のオーナー、金融機関、一般消費者(テーマパーク)と多岐にわたります。競合環境としては、PE投資領域では中堅・中小向け投資会社、リース領域では大手リース会社や専門商社と競合しますが、地方金融機関とのネットワークを活用した独自の案件発掘能力に強みを持っています。

2. 要点(3行)

  • ROE 20.8%達成と大幅増益:主力事業のPE投資回収やトラックリースの伸長により、親会社株主に帰属する当期純利益は21.2億円(前期比26.6%増)と大きく伸び、目標のROE 20%超を達成。
  • エンタメ事業の黒字化:入園料改定(値下げ)とイベント奏功により来園者数が増加し、エンタテインメント・サービス事業が2,935万円のセグメント利益を計上し、悲願の黒字転換を果たした。
  • 還元姿勢の強化とキャッシュフローの課題:配当を前期の1.5円から3円に倍増、総還元性向52.1%と株主還元を強化。一方でリース資産取得により営業CFは6.6億円のマイナスとなり、負債による成長資金調達が続いている。

3. 業績・収益性のトレンド

当連結会計年度の売上高は144.32億円(前期比4.5%増)、経常利益は32.42億円(同31.7%増)と増収増益でした。利益成長の背景には、投資銀行事業におけるPE投資の順調な回収と、トラックオペレーティングリースの出資金販売額が50.1億円(同179.9%増)と急拡大したことがあります。

  • ROE(自己資本利益率):20.8%(前期は18.8%)。高収益体制を維持しており、資本効率は極めて高い水準です。

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  • 🔒 業績・収益性のトレンド
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市場ポジション

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業績チャート

成長性の軌跡

● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)

資本効率の解剖

ROE

デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)

還元と評価

■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向

キャッシュフローの質

■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)

財務諸表

経営指標

項目 2021年09月期2022年09月期2023年09月期2024年09月期2025年09月期
連結経営指標等
売上高 81.1億円 93.0億円 93.0億円 138.1億円 144.3億円
経常利益又は経常損失(△) 1.2億円 5.4億円 12.8億円 24.6億円 32.4億円
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) 1.3億円 1.8億円 16.0億円 16.8億円 21.2億円
包括利益 0.8億円 5.1億円 17.8億円 19.4億円 22.7億円
純資産額 74.4億円 78.4億円 93.9億円 107.5億円 120.4億円
総資産額 164.6億円 179.3億円 191.2億円 206.7億円 269.9億円
1株当たり純資産額 31.47円/株 32.72円/株 41.19円/株 48.66円/株 56.53円/株
1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) 0.65円/株 0.88円/株 7.97円/株 8.41円/株 10.91円/株
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 0.65円/株 0.87円/株 7.94円/株 8.36円/株 10.83円/株
自己資本比率 38.5% 36.7% 43.4% 46.1% 40.3%
自己資本利益率 2.1% 2.7% 21.6% 18.8% 20.8%
株価収益率 8610.0% 4456.0% 766.0% 868.0% 1073.0%
営業活動によるキャッシュ・フロー 7.5億円 -7.0億円 6.2億円 40.6億円 -6.6億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -1.7億円 -1.4億円 7.7億円 -5.5億円 -15.9億円
財務活動によるキャッシュ・フロー -3.6億円 8.0億円 -5.4億円 -7.9億円 31.3億円
現金及び現金同等物の残高 23.8億円 23.8億円 28.7億円 56.7億円 64.4億円
従業員数 14900.0% 17600.0% 15300.0% 16800.0% 22000.0%
平均臨時雇用人員 20900.0% 14400.0% 16900.0% 20000.0% 21900.0%

貸借対照表

項目 前期当期
貸借対照表
資産の部
流動資産 140.3億円 156.0億円
固定資産 66.4億円 114.0億円
資産 206.7億円 269.9億円
負債の部
流動負債 87.9億円 122.4億円
固定負債 11.3億円 27.1億円
負債 99.2億円 149.5億円
純資産の部
株主資本 93.7億円 107.4億円
評価・換算差額等 1.6億円 1.3億円
新株予約権 1.0億円 1.0億円
非支配株主持分 11.2億円 10.7億円
純資産 107.5億円 120.4億円
負債純資産 206.7億円 269.9億円

損益計算書

項目 前期当期
損益計算書
売上高 138.1億円 144.3億円
売上原価 64.5億円 55.6億円
売上総利益又は売上総損失(△) 73.6億円 88.7億円
販売費及び一般管理費 47.9億円 54.6億円
営業利益又は営業損失(△) 25.7億円 34.1億円
営業外収益 0.8億円 1.3億円
営業外費用 1.9億円 2.9億円
経常利益又は経常損失(△) 24.6億円 32.4億円
特別利益 2.4億円 0.1億円
特別損失 2.8億円 4.9億円
税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) 24.3億円 27.7億円
法人税、住民税及び事業税 5.8億円 4.9億円
法人税等調整額 -0.3億円 -0.3億円
法人税等 5.4億円 4.6億円
当期純利益又は当期純損失(△) 18.8億円 23.1億円
非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) 2.1億円 1.9億円
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) 16.8億円 21.2億円

キャッシュフロー計算書

項目 前期当期
キャッシュ・フロー計算書
営業活動によるキャッシュ・フロー 40.6億円 -6.6億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -5.5億円 -15.9億円
財務活動によるキャッシュ・フロー -7.9億円 31.3億円
現金及び現金同等物に係る換算差額 0.9億円 -0.3億円
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 28.1億円 8.4億円
現金及び現金同等物の残高 56.7億円 64.4億円
連結除外に伴う現金及び現金同等物の減少額 -0.7億円
現金及び現金同等物の残高 56.7億円 64.4億円