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富士急行 事業分析

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有価証券報告書(2025-03 期末)・連結

企業解説

1. 企業概要

富士急行株式会社は、富士山北麓地域を基盤に「運輸業」「不動産業」「レジャー・サービス業」を主力とする観光総合開発企業です。鉄道(富士山麓電気鉄道)やバス、富士急ハイランドを中核とするレジャー施設、富士山麓の別荘地開発などを一体運営しています。主要顧客は国内外の観光客であり、近年のインバウンド需要の増加が収益に直結する構造です。競合環境としては、箱根エリアを基盤とする小田急電鉄グループ等がありますが、富士山という唯一無二の観光資源を独占的に活用している点に強い優位性があります。

2. 要点(3行)

  1. インバウンド需要の回復で運輸業の営業利益が前年度比24.8%増と急成長し、連結営業収益は522.3億円(前年比3.0%増)の過去最高水準を達成。
  2. 山梨県との県有地貸付を巡る法的・手続的な対立により、別荘販売が一時停止に追い込まれ、不動産事業の営業利益が37.8%減と大きな足かせとなっている。
  3. 自己資本比率が35.3%へ向上し、1株当たり配当を29円へ増配(前期26円)するなど、業績好調を背景とした財務健全化と株主還元姿勢が鮮明。

3. 業績・収益性のトレンド

当連結会計年度の営業収益は522.3億円(前期比3.0%増)、営業利益は83.1億円(同2.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は51.1億円(同11.7%増)と増収増益を確保しました。

  • 増益理由: インバウンド旅客の増加により、富士急行線の特急「富士回遊」の利用が好調。単価の高い観光客を取り込んだことで、運輸業の収益性が大幅に向上しました。

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  • 🔒 業績・収益性のトレンド
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市場ポジション

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業績チャート

成長性の軌跡

● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)

資本効率の解剖

ROE

デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)

還元と評価

■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向

キャッシュフローの質

■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)

財務諸表

経営指標

項目 2021年03月期2022年03月期2023年03月期2024年03月期2025年03月期
連結経営指標等
営業収益 304.5億円 350.8億円 429.2億円 507.0億円 522.3億円
経常利益又は経常損失(△) -34.2億円 4.9億円 40.1億円 79.4億円 81.3億円
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) -27.9億円 3.8億円 23.2億円 45.7億円 51.1億円
包括利益 -21.7億円 2.2億円 27.3億円 63.7億円 58.3億円
純資産額 246.8億円 245.8億円 267.8億円 323.5億円 367.9億円
総資産額 1016.0億円 983.4億円 1007.5億円 1005.4億円 1011.0億円
1株当たり純資産額 448.89円/株 446.92円/株 487.38円/株 590.17円/株 672.12円/株
1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) -52.47円/株 7.09円/株 43.67円/株 86.1円/株 96.19円/株
潜在株式調整後1株当たり当期純利益
自己資本比率 23.5% 24.1% 25.7% 31.2% 35.3%
自己資本利益率 1.6% 9.3% 16.0% 15.2%
株価収益率 55160.0% 10050.0% 4590.0% 2330.0%
営業活動によるキャッシュ・フロー 28.9億円 64.0億円 89.7億円 130.0億円 108.4億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -40.0億円 -41.1億円 -48.3億円 -57.0億円 -58.6億円
財務活動によるキャッシュ・フロー 44.5億円 -29.8億円 -22.1億円 -84.4億円 -61.2億円
現金及び現金同等物の残高 177.3億円 170.4億円 189.9億円 178.4億円 167.0億円
従業員数 181700.0% 169700.0% 165700.0% 172700.0% 191900.0%
平均臨時雇用人員 127500.0% 104700.0% 110300.0% 117000.0% 112100.0%

貸借対照表

項目 前期当期
貸借対照表
資産の部
流動資産 340.4億円 330.8億円
固定資産 664.8億円 680.0億円
繰延資産 0.2億円 0.2億円
資産 1005.4億円 1011.0億円
負債の部
流動負債 197.6億円 227.3億円
固定負債 484.2億円 415.8億円
負債 681.9億円 643.2億円
純資産の部
株主資本 288.6億円 326.0億円
評価・換算差額等 24.7億円 30.9億円
非支配株主持分 10.2億円 11.0億円
純資産 323.5億円 367.9億円
負債純資産 1005.4億円 1011.0億円

損益計算書

項目 前期当期
損益計算書
営業収益 507.0億円 522.3億円
営業費 425.5億円 439.2億円
営業利益又は営業損失(△) 81.5億円 83.1億円
営業外収益 2.8億円 3.2億円
営業外費用 5.0億円 5.1億円
経常利益又は経常損失(△) 79.4億円 81.3億円
特別利益 6.7億円 8.1億円
特別損失 20.1億円 13.4億円
税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) 66.0億円 76.0億円
法人税、住民税及び事業税 18.9億円 21.7億円
法人税等調整額 0.2億円 2.1億円
法人税等 19.1億円 23.9億円
当期純利益又は当期純損失(△) 46.9億円 52.1億円
非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) 1.1億円 1.1億円
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) 45.7億円 51.1億円

キャッシュフロー計算書

項目 前期当期
キャッシュ・フロー計算書
営業活動によるキャッシュ・フロー 130.0億円 108.4億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -57.0億円 -58.6億円
財務活動によるキャッシュ・フロー -84.4億円 -61.2億円
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) -11.5億円 -11.4億円
現金及び現金同等物の残高 178.4億円 167.0億円
現金及び現金同等物の残高 178.4億円 167.0億円