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東海旅客鉄道 事業分析

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有価証券報告書(2025-03 期末)・連結

企業解説

1. 企業概要

東海旅客鉄道(JR東海)は、日本の大動脈である東京・名古屋・大阪間を結ぶ東海道新幹線を主軸とする鉄道事業者です。

  • 事業内容: 運輸業(新幹線・在来線・バス)、流通業(駅弁、百貨店「ジェイアール名古屋タカシマヤ」等)、不動産業(駅ビル賃貸・分譲)、その他(ホテル業「名古屋マリオットアソシアホテル」、鉄道車両製造「日本車輌製造」等)を展開。
  • 主要製品・サービス: 輸送人員の圧倒的シェアを誇る東海道新幹線が営業収益の約78%、営業利益の約92%を稼ぎ出す収益構造。
  • 主要顧客: 主に国内のビジネス客および観光客、訪日外国人。
  • 競合環境: 航空会社(羽田・伊丹便等)や他の鉄道会社、高速バスと競合するが、東海道区間においては圧倒的な時間的優位性と輸送力を有する。

2. 要点(3行)

  1. 2025年3月期は、新幹線利用の堅調な推移と「のぞみ」全指定席化等の営業施策により、営業収益1兆8,318億円(前年比7.1%増)、当期純利益4,584億円(同19.3%増)と大幅な増益を達成。
  2. 自己資本比率は44.6%、ROEは10.5%と鉄道業として極めて高い収益性と健全性を維持しつつ、1,000億円規模の自己株式取得を決定するなど株主還元姿勢を強めている。
  3. リニア中央新幹線の総工事費が7.04兆円へ増加し、静岡工区の影響で2027年開業が困難となる中、将来のキャッシュフローに対する巨額の設備投資負担と建設遅延が最大の懸念材料。

3. 業績・収益性のトレンド

  • 収益性: 営業収益1兆8,318億円、営業利益7,027億円(前年比15.7%増)とコロナ禍からの回復を完全に上回り、過去最高水準に近い。増収理由は、新幹線の輸送実績(人キロ)が4.7%増加したことや、柔軟な列車設定を可能にする「のぞみ12本ダイヤ」の活用、EXサービスの普及による。

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市場ポジション

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業績チャート

成長性の軌跡

● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)

資本効率の解剖

ROE

デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)

還元と評価

■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向

キャッシュフローの質

■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)

財務諸表

経営指標

項目 2021年03月期2022年03月期2023年03月期2024年03月期2025年03月期
連結経営指標等
営業収益 8235.2億円 9351.4億円 14002.9億円 17104.1億円 18318.5億円
経常利益又は経常損失(△) -2620.6億円 -673.0億円 3074.8億円 5469.5億円 6492.9億円
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) -2015.5億円 -519.3億円 2194.2億円 3844.1億円 4584.2億円
包括利益 -1659.0億円 -521.4億円 2236.3億円 4446.6億円 4647.2億円
純資産額 36866.1億円 36092.5億円 38071.1億円 42236.8億円 46585.5億円
総資産額 96003.7億円 94505.2億円 95144.1億円 99419.0億円 103233.4億円
1株当たり純資産額 3,702.17円/株 3,622.05円/株 3,820.4円/株 4,237.48円/株 4,675.36円/株
1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) -205.09円/株 -52.77円/株 222.99円/株 390.66円/株 465.88円/株
潜在株式調整後1株当たり当期純利益
自己資本比率 37.9% 37.7% 39.5% 41.9% 44.6%
自己資本利益率 -5.4% -1.4% 6.0% 9.7% 10.5%
株価収益率 1418.0% 954.0% 613.0%
営業活動によるキャッシュ・フロー -1693.5億円 717.5億円 4867.1億円 6728.8億円 6245.5億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -1347.2億円 -1530.5億円 -1750.4億円 -4365.6億円 -9560.4億円
財務活動によるキャッシュ・フロー 2626.4億円 -191.8億円 -2206.0億円 -1251.3億円 -955.3億円
現金及び現金同等物の残高 7199.4億円 6194.6億円 7105.3億円 8217.2億円 3947.0億円
従業員数 3015300.0% 3032300.0% 2985400.0% 2928200.0% 2914400.0%
平均臨時雇用人員 807800.0% 747700.0% 722200.0% 727000.0% 758000.0%

貸借対照表

項目 前期当期
貸借対照表
資産の部
流動資産 27911.0億円 19429.2億円
固定資産 71508.0億円 83804.3億円
資産 99419.0億円 103233.4億円
負債の部
流動負債 7987.0億円 7823.4億円
固定負債 49195.1億円 48824.5億円
負債 57182.1億円 56647.9億円
純資産の部
株主資本 40629.4億円 44918.4億円
評価・換算差額等 1067.2億円 1086.9億円
非支配株主持分 540.2億円 580.1億円
純資産 42236.8億円 46585.5億円
負債純資産 99419.0億円 103233.4億円

損益計算書

項目 前期当期
損益計算書
営業収益 17104.1億円 18318.5億円
営業費 11030.3億円 11290.5億円
営業利益又は営業損失(△) 6073.8億円 7027.9億円
営業外収益 224.4億円 282.8億円
営業外費用 828.8億円 817.8億円
経常利益又は経常損失(△) 5469.5億円 6492.9億円
特別利益 37.8億円 12.4億円
特別損失 54.0億円 46.6億円
税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) 5453.3億円 6458.8億円
法人税、住民税及び事業税 1205.1億円 1897.0億円
法人税等調整額 360.6億円 -82.2億円
法人税等 1565.7億円 1814.8億円
当期純利益又は当期純損失(△) 3887.6億円 4643.9億円
非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) 43.5億円 59.7億円
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) 3844.1億円 4584.2億円

キャッシュフロー計算書

項目 前期当期
キャッシュ・フロー計算書
営業活動によるキャッシュ・フロー 6728.8億円 6245.5億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -4365.6億円 -9560.4億円
財務活動によるキャッシュ・フロー -1251.3億円 -955.3億円
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 1111.9億円 -4270.2億円
現金及び現金同等物の残高 8217.2億円 3947.0億円
現金及び現金同等物の残高 8217.2億円 3947.0億円