東海旅客鉄道(JR東海)は、日本の大動脈である東京・名古屋・大阪間を結ぶ東海道新幹線を主軸とする鉄道事業者です。
- 事業内容: 運輸業(新幹線・在来線・バス)、流通業(駅弁、百貨店「ジェイアール名古屋タカシマヤ」等)、不動産業(駅ビル賃貸・分譲)、その他(ホテル業「名古屋マリオットアソシアホテル」、鉄道車両製造「日本車輌製造」等)を展開。
- 主要製品・サービス: 輸送人員の圧倒的シェアを誇る東海道新幹線が営業収益の約78%、営業利益の約92%を稼ぎ出す収益構造。
- 主要顧客: 主に国内のビジネス客および観光客、訪日外国人。
- 競合環境: 航空会社(羽田・伊丹便等)や他の鉄道会社、高速バスと競合するが、東海道区間においては圧倒的な時間的優位性と輸送力を有する。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-24 提出)収益性
営業利益率
38.4%
≧10%が優良
ROA
6.9%
≧5%が優良
ROE
10.3%
≧10%が優良
ROIC
8.5%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
7.1%
≧10%が優良
営業利益成長率
15.7%
≧10%が優良
EPS成長率
19.3%
≧10%が優良
3行解説
- 2025年3月期は、新幹線利用の堅調な推移と「のぞみ」全指定席化等の営業施策により、営業収益1兆8,318億円(前年比7.1%増)、当期純利益4,584億円(同19.3%増)と大幅な増益を達成。
- 自己資本比率は44.6%、ROEは10.5%と鉄道業として極めて高い収益性と健全性を維持しつつ、1,000億円規模の自己株式取得を決定するなど株主還元姿勢を強めている。
- リニア中央新幹線の総工事費が7.04兆円へ増加し、静岡工区の影響で2027年開業が困難となる中、将来のキャッシュフローに対する巨額の設備投資負担と建設遅延が最大の懸念材料。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-04-28 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 2212.3億円 / 予想: 6670.0億円
+20.0%
売上高
実績: 4782.8億円 / 予想: 1.9兆円
+9.9%
2Q
営業利益
実績: 4540.5億円 / 予想: 7460.0億円
+24.3%
売上高
実績: 9822.0億円 / 予想: 1.9兆円
+12.4%
3Q
営業利益
実績: 6967.6億円 / 予想: 7780.0億円
+19.3%
売上高
実績: 1.5兆円 / 予想: 2.0兆円
+10.7%
通期
営業利益
実績: 8301.7億円 / 予想: 未開示
+18.1%
売上高
実績: 2.0兆円 / 予想: 未開示
+9.5%
3行解説
- 2026年3月期は、新幹線の需要回復や大阪・関西万博への対応により、売上高が前期比9.5%増の2兆62億円、純利益が同20.6%増の5,528億円と大幅な増収増益を達成。
- 次期(2027年3月期)の業績予想は、万博の増収効果消失や労務費上昇等の影響を見込み、売上高0.7%減、営業利益15.4%減と慎重な減益見通しを公表。
- 株主還元として、上限200億円(650万株)の自己株式取得と消却を決定し、年間配当も前期比1円増の32円とするなど、資本効率向上への姿勢を鮮明にした。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-04-28 | 2026年3月期 通期 | +18.1% | -0.6% | — | — | — |
| 2026-02-02 | 2026年3月期 第3四半期 | +19.3% | +1.3% | +3.4% | +3.5% | -6.0% |
| 2025-10-29 | 2026年3月期 第2四半期 | +24.3% | -0.9% | -5.5% | -0.8% | +0.1% |
| 2025-07-29 | 2026年3月期 第1四半期 | +20.0% | +0.8% | +6.1% | +10.0% | +15.3% |
| 2025-04-30 | 2025年3月期 通期 | +15.7% | -1.4% | +4.9% | +1.3% | +1.8% |
| 2025-02-03 | 2025年3月期 第3四半期 | +16.2% | +2.2% | -2.4% | +7.3% | +13.6% |
有価証券報告書
2025-06-24 有価証券報告書-第38期(2024/04/01-2025/03/31)