企業解説
1. 企業概要
日本郵船株式会社は、定期船、物流、自動車、ドライバルク、エネルギー、その他(不動産賃貸・客船など)の6つの事業セグメントを通じて、国際的な海上貨物輸送と総合物流サービスをグローバルに展開する企業です。船舶の運航・貸渡を中核とし、コンテナターミナル、港湾運送、倉庫業、貨物運送取扱、自動車専用船輸送、LNG輸送、石油製品輸送、不動産賃貸、客船事業などを多角的に手掛けています。特に、環境規制強化に対応した次世代燃料船(アンモニア燃料船、バイオ燃料)の開発・導入、3D技術を活用した船舶建造、ヘルスケア物流や自動車物流ターミナルなどの高付加価値領域への投資を積極的に進め、脱炭素社会の実現とデジタル化を基軸とした事業構造の転換を図っています。
2. 要点(3行)
日本郵船は、国際海運・物流を中核とする多角化企業。脱炭素化とデジタル化を軸に、次世代燃料船や高付加価値物流への戦略的投資で事業構造を転換中。市況変動リスクは残るものの、ESG経営を推進し持続的成長を目指す。
3. 経営者の質
代表取締役社長・社長執行役員である曽我貴也氏は、自動車物流グループ長などの略歴から事業現場の深い理解と執行能力を持つ人物と推察されます。同社は特定のオーナーが支配する企業ではなく、金融機関や信託銀行が主要株主を占める上場企業です。
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成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 | 2026年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 22807.8億円 | 26160.7億円 | 23872.4億円 | 25887.0億円 | 24236.9億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 10031.5億円 | 11097.9億円 | 2613.4億円 | 4908.7億円 | 2111.3億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 10091.0億円 | 10125.2億円 | 2286.0億円 | 4777.1億円 | 2117.5億円 |
| 包括利益 | 11560.8億円 | 11684.5億円 | 5230.2億円 | 5048.7億円 | 4318.9億円 |
| 純資産額 | 17590.7億円 | 25249.9億円 | 26933.7億円 | 29762.4億円 | 31434.4億円 |
| 総資産額 | 30800.2億円 | 37768.0億円 | 42547.7億円 | 43267.8億円 | 52016.7億円 |
| 1株当たり純資産額 | 3,381.43円/株 | 4,877.55円/株 | 5,772.5円/株 | 6,746.31円/株 | 7,575.98円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 1,991.25円/株 | 1,993.71円/株 | 468.13円/株 | 1,070.32円/株 | 504.85円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 55.6% | 65.6% | 62.3% | 67.6% | 59.1% |
| 自己資本利益率 | 86.0% | 48.3% | 8.9% | 17.2% | 7.1% |
| 株価収益率 | 180.0% | 150.0% | 870.0% | 460.0% | 1140.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 5077.6億円 | 8248.5億円 | 4014.1億円 | 5107.6億円 | 4733.6億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -1485.7億円 | -2529.6億円 | -2856.3億円 | -597.8億円 | -3712.4億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -2375.3億円 | -5812.0億円 | -1634.2億円 | -4277.5億円 | -333.9億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 2266.9億円 | 1962.3億円 | 1448.6億円 | 1498.6億円 | 2108.2億円 |
| 従業員数 | 3516500.0% | 3550200.0% | 3524300.0% | 3523000.0% | 3983000.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 1120000.0% | 1104300.0% | 1173800.0% | 1494900.0% | 1923700.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 6963.3億円 | 8654.6億円 |
| ▶ 固定資産 | 36301.5億円 | 43358.0億円 |
| 繰延資産 | 2.9億円 | 4.1億円 |
| 資産 | 43267.8億円 | 52016.7億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 5231.1億円 | 8738.5億円 |
| ▶ 固定負債 | 8274.3億円 | 11843.8億円 |
| 負債 | 13505.4億円 | 20582.3億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 23495.7億円 | 22854.6億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 5741.9億円 | 7865.3億円 |
| 非支配株主持分 | 524.8億円 | 714.4億円 |
| 純資産 | 29762.4億円 | 31434.4億円 |
| 負債純資産 | 43267.8億円 | 52016.7億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 25887.0億円 | 24236.9億円 |
| 売上原価 | 21193.6億円 | 19943.0億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 4693.4億円 | 4293.9億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 2585.2億円 | 2907.9億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 2108.2億円 | 1386.0億円 |
| ▶ 営業外収益 | 3190.4億円 | 1082.2億円 |
| ▶ 営業外費用 | 389.9億円 | 356.9億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 4908.7億円 | 2111.3億円 |
| ▶ 特別利益 | 323.6億円 | 822.9億円 |
| ▶ 特別損失 | 78.1億円 | 166.6億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 5154.2億円 | 2767.6億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 392.2億円 | 596.9億円 |
| 法人税等調整額 | -105.1億円 | 14.1億円 |
| 法人税等 | 287.1億円 | 610.9億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 4867.1億円 | 2156.7億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 90.0億円 | 39.2億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 4777.1億円 | 2117.5億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 5107.6億円 | 4733.6億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -597.8億円 | -3712.4億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -4277.5億円 | -333.9億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | -182.6億円 | -63.1億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 49.6億円 | 624.2億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 1498.6億円 | 2108.2億円 |
| 連結の範囲の変更に伴う現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 0.4億円 | 0.1億円 |
| 株式交換に伴う現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | — | -14.8億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 1498.6億円 | 2108.2億円 |