企業解説
1. 企業概要
ビーウィズ株式会社(以下、同社)は、パソナグループ傘下でコンタクトセンター・BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業を主軸に展開する企業です。最大の特徴は、自社開発のクラウド型PBX(構内交換機)**「Omnia LINK」**を保有している点にあります。このデジタル技術を自社センターで活用するだけでなく、外部企業へライセンス販売(Omnia LINK外販)を行うことで、高付加価値なサービス提供とシステム収益の両得を狙うビジネスモデルを構築しています。
主要顧客には、東京電力エナジーパートナー(売上構成比15.0%)や親会社のパソナ(同10.3%)などが名を連ねます。競合他社が海外製のシステムを導入してサービスを提供する中、自社製システムによる「柔軟な拠点戦略(在宅コンタクトセンター等)」を強みとしています。
2. 要点(3行)
- 大幅減益の着地:売上高364.2億円(前期比4.8%減)、営業利益10.6億円(同57.9%減)と、コロナ特需の剥落や公共案件の縮小が響き、収益性が急落した。
- デジタル外販の急成長:自社開発システム「Omnia LINK」の外販ARR(年間経常収益)は10.7億円(同35.6%増)と好調で、第4四半期には過去最高のライセンス出荷を記録。
- 財務健全性と株主還元の維持:ROEは5.0%へ低下したものの、自己資本比率は61.7%と高水準を維持。利益減の中、1株当たり77円への増配を断行し、還元姿勢を鮮明にした。
3. 業績・収益性のトレンド
当連結会計年度の業績は、減収減益となりました。
- 売上高:364.2億円(前期比4.8%減)
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年05月期 | 2022年05月期 | 2023年05月期 | 2024年05月期 | 2025年05月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 288.5億円 | 324.1億円 | 351.6億円 | 382.5億円 | 364.2億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 21.7億円 | 25.9億円 | 22.7億円 | 25.3億円 | 10.0億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 16.6億円 | 17.8億円 | 16.8億円 | 18.3億円 | 4.5億円 |
| 包括利益 | 16.6億円 | 17.8億円 | 16.8億円 | 18.3億円 | 4.6億円 |
| 純資産額 | 42.1億円 | 66.1億円 | 78.4億円 | 91.9億円 | 89.5億円 |
| 総資産額 | 84.9億円 | 104.9億円 | 122.1億円 | 141.0億円 | 144.9億円 |
| 1株当たり純資産額 | 328.85円/株 | 481.82円/株 | 564.24円/株 | 652.58円/株 | 632.97円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 129.33円/株 | 136.4円/株 | 122.14円/株 | 131.15円/株 | 32.12円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | 133.74円/株 | 119.69円/株 | 127.46円/株 | 31.56円/株 |
| 自己資本比率 | 49.6% | 62.9% | 64.2% | 65.2% | 61.7% |
| 自己資本利益率 | 45.8% | 32.9% | 23.2% | 21.5% | 5.0% |
| 株価収益率 | — | 1035.0% | 1496.0% | 1406.0% | 4723.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 14.8億円 | 15.9億円 | 15.3億円 | 25.7億円 | 11.8億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -3.0億円 | -3.7億円 | -6.1億円 | -8.9億円 | -4.8億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -7.1億円 | 5.8億円 | -4.4億円 | -4.9億円 | -7.1億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 26.3億円 | 44.3億円 | 49.1億円 | 61.0億円 | 60.9億円 |
| 従業員数 | 62000.0% | 66100.0% | 66600.0% | 69800.0% | 74900.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 455500.0% | 514300.0% | 548500.0% | 616100.0% | 605000.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 106.5億円 | 106.0億円 |
| ▶ 固定資産 | 34.4億円 | 38.9億円 |
| 資産 | 141.0億円 | 144.9億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 44.9億円 | 46.3億円 |
| ▶ 固定負債 | 4.1億円 | 9.2億円 |
| 負債 | 49.0億円 | 55.4億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 91.9億円 | 89.4億円 |
| 新株予約権 | 0.0億円 | 0.0億円 |
| 非支配株主持分 | — | 0.1億円 |
| 純資産 | 91.9億円 | 89.5億円 |
| 負債純資産 | 141.0億円 | 144.9億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 382.5億円 | 364.2億円 |
| 売上原価 | 321.9億円 | 312.4億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 60.7億円 | 51.9億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 35.2億円 | 41.2億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 25.4億円 | 10.7億円 |
| ▶ 営業外収益 | 0.2億円 | 0.1億円 |
| ▶ 営業外費用 | 0.3億円 | 0.7億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 25.3億円 | 10.0億円 |
| ▶ 特別利益 | 0.1億円 | 0.8億円 |
| ▶ 特別損失 | 0.0億円 | 2.5億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 25.4億円 | 8.3億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 7.0億円 | 4.3億円 |
| 法人税等調整額 | 0.1億円 | -0.6億円 |
| 法人税等 | 7.0億円 | 3.7億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 18.3億円 | 4.6億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | — | 0.1億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 18.3億円 | 4.5億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 25.7億円 | 11.8億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -8.9億円 | -4.8億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -4.9億円 | -7.1億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 11.8億円 | -0.1億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 61.0億円 | 60.9億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 61.0億円 | 60.9億円 |