澁澤倉庫株式会社は、渋沢栄一氏を創業者とする伝統ある総合物流企業です。主力の「物流事業」では倉庫、港湾運送、陸上運送、国際輸送を一気通貫で提供しており、特に飲料、医薬品、食品、日用雑貨などの多品種小ロット物流に強みを持ちます。もう一つの柱である「不動産事業」では、首都圏を中心にオフィスビルや物流施設の賃貸・管理を展開しており、グループ全体の安定した収益源となっています。競合環境としては、大手総合物流企業との差別化として、DX推進によるオペレーション効率化と、飲料物流などの特定カテゴリーにおけるNO.1戦略を推進しています。主要顧客にはサントリーロジスティクス㈱(連結売上高の10.0%)が名を連ねています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-25 提出)収益性
営業利益率
5.9%
≧10%が優良
ROA
4.1%
≧5%が優良
ROE
7.7%
≧10%が優良
ROIC
3.4%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
7.1%
≧10%が優良
営業利益成長率
9.3%
≧10%が優良
EPS成長率
37.0%
≧10%が優良
3行解説
- 第178期は新規案件の獲得とコスト転嫁の進展により、営業収益786.20億円(前年比7.1%増)、営業利益46.68億円(同9.3%増)の増収増益を達成。
- 物流事業が利益面で18.6%増と力強く牽引する一方、次期より配当性向50%以上・年間配当140円下限という極めて意欲的な株主還元方針への転換を表明。
- 横浜本牧ふ頭の新倉庫建設(2024年10月竣工)などの成長投資に向け65.12億円を投入し、資産拡大と将来のキャッシュフロー創出を加速させている。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-11 14:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 10.1億円 / 予想: 42.0億円
-20.0%
売上高
実績: 200.2億円 / 予想: 790.0億円
+2.8%
2Q
営業利益
実績: 21.8億円 / 予想: 42.0億円
-18.7%
売上高
実績: 400.4億円 / 予想: 800.0億円
+1.2%
3Q
営業利益
実績: 31.5億円 / 予想: 42.0億円
-16.6%
売上高
実績: 603.4億円 / 予想: 800.0億円
+1.1%
通期
営業利益
実績: 41.0億円 / 予想: 未開示
-12.2%
売上高
実績: 797.4億円 / 予想: 未開示
+1.4%
3行解説
- 新設拠点の稼働に伴う初期費用や労務コストの上昇により、営業利益は前期比12.2%減の40億円と増収減益で着地。
- 政策保有株式の縮減による投資有価証券売却益47億円の計上で、親会社株主に帰属する当期純利益は同29.0%増の63億円と大幅伸長。
- 2027年3月期は新設拠点の本格稼働とM&A(名鉄ワールドトランスポートの完全子会社化)により、営業利益22.0%増のV字回復を見込む。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-11 | 2026年3月期 通期 | -12.2% | — | — | — | — |
| 2026-02-09 | 2026年3月期 第3四半期 | -16.6% | -0.7% | +0.5% | +2.4% | -1.3% |
| 2025-11-07 | 2026年3月期 第2四半期 | -18.7% | +2.3% | +2.5% | +8.0% | +14.7% |
| 2025-08-07 | 2026年3月期 第1四半期 | -20.0% | -1.7% | -4.3% | -3.3% | -82.5% |
| 2025-05-12 | 2025年3月期 通期 | +9.3% | +10.5% | +11.8% | +16.3% | +20.7% |
| 2025-02-12 | 2025年3月期 第3四半期 | +11.0% | -1.3% | -3.6% | +4.7% | +4.4% |
有価証券報告書
2025-06-25 有価証券報告書-第178期(2024/04/01-2025/03/31)