東京ガス株式会社は、首都圏を中心に都市ガスの製造・販売、託送供給、電力供給、エネルギーサービスを展開する国内最大手の都市ガス事業者です。事業セグメントは「エネルギー・ソリューション」(売上の約80%を占める都市ガス・電気販売等)、「ネットワーク」(ガス導管事業)、「海外」(資源開発・投資)、「都市ビジネス」(不動産開発・賃貸)の4つで構成されています。競合環境としては、ガスの小売全面自由化により電力会社や他業態との競争が激化しているほか、脱炭素化の流れを受け、従来の化石燃料販売から「e-methane」や水素など次世代エネルギーへの転換が急務となっています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-24 提出)収益性
営業利益率
5.0%
≧10%が優良
ROA
3.4%
≧5%が優良
ROE
4.2%
≧10%が優良
ROIC
2.9%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
-1.0%
≧10%が優良
営業利益成長率
-38.7%
≧10%が優良
EPS成長率
-52.1%
≧10%が優良
3行解説
- 2025年3月期決算は、前期のガス価格スライド差益の剥落や海外権益売却の影響により、純利益が前年比55.2%減の741億円と大幅な減益となった。
- 一方で、自己株買いを含む総還元性向は202.5%という極めて高い水準を達成しており、資本効率重視の姿勢を鮮明にしている。
- 米国シェールガス事業での大規模M&A(Chevron社との共同開発契約)を継続し、収益基盤の海外シフトと脱炭素ソリューション(IGNITURE)の本格展開を加速させている。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-04-28 14:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 625.2億円 / 予想: 1590.0億円
+141.4%
売上高
実績: 6473.4億円 / 予想: 2.8兆円
+10.3%
2Q
営業利益
実績: 952.9億円 / 予想: 1660.0億円
+141.8%
売上高
実績: 1.3兆円 / 予想: 2.8兆円
+10.3%
3Q
営業利益
実績: 1382.6億円 / 予想: 1850.0億円
+87.5%
売上高
実績: 2.0兆円 / 予想: 2.9兆円
+10.6%
通期
営業利益
実績: 1976.8億円 / 予想: 未開示
+48.5%
売上高
実績: 2.8兆円 / 予想: 未開示
+7.5%
3行解説
- 2026年3月期の連結純利益は前年同期比205.8%増の2,268億円と大幅増益を達成したが、これは固定資産売却益や為替換算調整勘定取崩益などの一過性要因(特別利益)が大きく寄与している。
- 海外事業のセグメント利益が北米シェールガス事業の単価上昇により前期比約3.2倍(738億円)と急成長し、エネルギー・ソリューション事業(1,502億円)とともに業績を牽引した。
- 次期(2027年3月期)は一過性利益の剥落により純利益が39.6%減の1,370億円となる見通しだが、累進配当に基づき年間配当は120円(10円増配)を予定している。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-04-28 | 2026年3月期 通期 | +48.5% | +6.2% | +2.4% | — | — |
| 2026-01-30 | 2026年3月期 第3四半期 | +87.5% | +1.3% | +3.4% | +4.5% | +11.7% |
| 2025-10-29 | 2026年3月期 第2四半期 | +141.8% | -0.1% | +5.6% | +14.9% | +10.3% |
| 2025-07-30 | 2026年3月期 第1四半期 | +141.4% | +2.2% | +9.8% | +9.7% | +1.4% |
| 2025-04-28 | 2025年3月期 通期 | -38.7% | -2.7% | -3.9% | -5.7% | -10.5% |
| 2025-01-31 | 2025年3月期 第3四半期 | -55.2% | +6.8% | +7.1% | +17.1% | +20.8% |
有価証券報告書
2025-06-24 有価証券報告書-第225期(2024/04/01-2025/03/31)