企業解説
1. 企業概要
株式会社建設技術研究所(CTI Engineering)は、国内初の建設コンサルタントとして、河川、ダム、道路、環境等の公共インフラ整備に関する調査・計画・設計・施工管理を主力事業としています。
- 主要製品・サービス: 国内外における建設プロジェクトの総合コンサルティング、システム開発、土地区画整理、地質調査、建築設計。
- 主要顧客: 国土交通省などの官公庁および地方自治体が中心。日本国政府向け売上高が全体の32.8%(320.5億円)を占めます。
- 競合環境: インフラ老朽化や国土強靭化計画により需要は底堅いものの、技術者確保の競争が激化しています。また、海外では英国のWaterman Group Plc等を通じて展開していますが、欧州のインフレや人件費高騰の影響を受けています。
2. 要点(3行)
- 売上高は976.8億円(前年比5.0%増)と伸長し、中期経営計画2024の数値を1年前倒しで達成したが、人件費増や投資強化により経常利益は95.4億円(同6.1%減)の減益。
- 国内事業は国土強靭化対策で堅調、海外事業は英国でのインフレや人件費高騰によりセグメント利益が27.9%減と苦戦しており、コスト管理が課題。
- 自己資本比率70.1%と極めて高い財務健全性を維持しつつ、2024年に2社を完全子会社化するなど積極的なM&Aによる非連続な成長を模索している。
3. 業績・収益性のトレンド
- 売上高: 976.8億円(前期比5.0%増)。国内・海外ともに増収。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2020年12月期 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 651.9億円 | 744.1億円 | 834.9億円 | 930.6億円 | 976.8億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 52.2億円 | 71.2億円 | 82.3億円 | 101.5億円 | 95.3億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 36.5億円 | 44.7億円 | 58.7億円 | 75.3億円 | 67.5億円 |
| 包括利益 | 36.6億円 | 60.8億円 | 62.0億円 | 96.7億円 | 86.0億円 |
| 純資産額 | 340.2億円 | 388.2億円 | 477.2億円 | 550.9億円 | 616.7億円 |
| 総資産額 | 639.8億円 | 718.8億円 | 733.0億円 | 799.1億円 | 876.9億円 |
| 1株当たり純資産額 | 1,196.68円/株 | 1,367.49円/株 | 1,680.41円/株 | 1,979.45円/株 | 2,213.71円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 129.08円/株 | 158.13円/株 | 207.75円/株 | 271.06円/株 | 243.1円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 52.9% | 53.8% | 64.8% | 68.7% | 70.1% |
| 自己資本利益率 | 11.3% | 12.3% | 13.1% | 14.7% | 11.6% |
| 株価収益率 | 922.0% | 790.0% | 773.0% | 970.0% | 506.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 86.9億円 | 53.4億円 | 38.0億円 | 8.7億円 | 24.1億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -7.8億円 | -6.7億円 | -7.5億円 | -9.1億円 | -48.0億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -11.8億円 | -11.3億円 | -12.9億円 | -32.9億円 | -21.1億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 166.8億円 | 205.3億円 | 225.9億円 | 196.5億円 | 155.2億円 |
| 従業員数 | 308800.0% | 335900.0% | 371600.0% | 383000.0% | 396600.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 93600.0% | 107800.0% | 109400.0% | 110900.0% | 110600.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 543.9億円 | 569.7億円 |
| ▶ 固定資産 | 255.3億円 | 307.3億円 |
| 資産 | 799.1億円 | 876.9億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 215.4億円 | 223.3億円 |
| ▶ 固定負債 | 32.8億円 | 36.9億円 |
| 負債 | 248.2億円 | 260.2億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 503.5億円 | 551.0億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 45.3億円 | 63.5億円 |
| 非支配株主持分 | 2.1億円 | 2.2億円 |
| 純資産 | 550.9億円 | 616.7億円 |
| 負債純資産 | 799.1億円 | 876.9億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 930.6億円 | 976.8億円 |
| 売上原価 | 660.0億円 | 692.5億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 270.6億円 | 284.3億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 170.5億円 | 190.3億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 100.1億円 | 94.0億円 |
| ▶ 営業外収益 | 2.8億円 | 3.2億円 |
| ▶ 営業外費用 | 1.4億円 | 1.8億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 101.5億円 | 95.3億円 |
| ▶ 特別利益 | 0.9億円 | 0.6億円 |
| ▶ 特別損失 | 1.0億円 | 1.0億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 101.4億円 | 94.9億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 28.1億円 | 24.4億円 |
| 法人税等調整額 | -2.4億円 | 2.7億円 |
| 法人税等 | 25.7億円 | 27.0億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 75.7億円 | 67.8億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 0.3億円 | 0.4億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 75.3億円 | 67.5億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 8.7億円 | 24.1億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -9.1億円 | -48.0億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -32.9億円 | -21.1億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 4.0億円 | 3.7億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | -29.3億円 | -41.3億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 196.5億円 | 155.2億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 196.5億円 | 155.2億円 |