企業解説
1. 企業概要
株式会社建設技術研究所は、1945年創立の日本初の建設コンサルタントを前身とする業界最大手企業です。河川、ダム、道路、環境、情報などの社会資本整備に関する調査、計画、設計、施工管理、運用維持管理などの総合的なコンサルティングサービスを提供しています。
- 主要製品・サービス:国内および海外における公共・民間事業の建設コンサルティング、ビルディング関連事業。
- 主要顧客:日本国(国土交通省等)が売上高の30.4%(307億4,100万円)を占める最大の顧客です。
- 競合環境:公共事業予算に依存する業界構造であり、国内では少子高齢化やインフラ老朽化対策、海外では東南アジアや英国でのプロジェクト受注において、国内外の同業他社と激しい競争環境にあります。
2. 要点(3行)
- 売上高は1,010億円と過去最高を更新したが、親会社株主に帰属する当期純利益は59億5,200万円(前年同期比11.8%減)の減益となった。
- 国内事業は「国土強靱化」関連の需要で堅調だが、海外事業(特に英国・東南アジア)の収益性悪化が全体の利益を押し下げた。
- 2025年1月の1:2の株式分割に加え、総還元性向35~50%を目指す積極的な株主還元姿勢が鮮明となっている。
3. 業績・収益性のトレンド
売上高は前年同期比3.4%増の1,010億3,800万円と、初めて1,000億円の大台を突破しました。一方、利益面では経常利益が93億5,000万円(同1.9%減)、当期純利益が59億5,200万円(同11.8%減)と振るいませんでした。
- 減益の理由:海外連結子会社の契約遅延による稼働率低下や、英国におけるインフレ高止まり、また人件費の上昇が利益を圧迫しました。
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- 🔒 業績・収益性のトレンド
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 744.1億円 | 834.9億円 | 930.6億円 | 976.8億円 | 1010.4億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 71.2億円 | 82.3億円 | 101.5億円 | 95.3億円 | 93.5億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 44.7億円 | 58.7億円 | 75.3億円 | 67.5億円 | 59.5億円 |
| 包括利益 | 60.8億円 | 62.0億円 | 96.7億円 | 86.0億円 | 76.4億円 |
| 純資産額 | 388.2億円 | 477.2億円 | 550.9億円 | 616.7億円 | 668.1億円 |
| 総資産額 | 718.8億円 | 733.0億円 | 799.1億円 | 876.9億円 | 963.4億円 |
| 1株当たり純資産額 | 1,367.49円/株 | 1,680.41円/株 | 1,979.45円/株 | 2,213.71円/株 | 2,412.45円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 158.13円/株 | 207.75円/株 | 271.06円/株 | 243.1円/株 | 214.45円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 53.8% | 64.8% | 68.7% | 70.1% | 69.1% |
| 自己資本利益率 | 12.3% | 13.1% | 14.7% | 11.6% | 9.3% |
| 株価収益率 | 790.0% | 773.0% | 970.0% | 506.0% | 1386.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 53.4億円 | 38.0億円 | 8.7億円 | 24.1億円 | 57.7億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -6.7億円 | -7.5億円 | -9.1億円 | -56.6億円 | -6.1億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -11.3億円 | -12.9億円 | -32.9億円 | -21.1億円 | -50.9億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 205.3億円 | 225.9億円 | 196.5億円 | 146.7億円 | 150.9億円 |
| 従業員数 | 335900.0% | 371600.0% | 383000.0% | 396600.0% | 408700.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 107800.0% | 109400.0% | 110900.0% | 110600.0% | 110800.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 569.7億円 | 625.2億円 |
| ▶ 固定資産 | 307.3億円 | 338.3億円 |
| 資産 | 876.9億円 | 963.4億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 223.3億円 | 227.1億円 |
| ▶ 固定負債 | 36.9億円 | 68.2億円 |
| 負債 | 260.2億円 | 295.3億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 551.0億円 | 585.7億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 63.5億円 | 79.6億円 |
| 非支配株主持分 | 2.2億円 | 2.9億円 |
| 純資産 | 616.7億円 | 668.1億円 |
| 負債純資産 | 876.9億円 | 963.4億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 976.8億円 | 1010.4億円 |
| 売上原価 | 692.5億円 | 714.6億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 284.3億円 | 295.8億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 190.3億円 | 204.4億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 94.0億円 | 91.4億円 |
| ▶ 営業外収益 | 3.2億円 | 4.4億円 |
| ▶ 営業外費用 | 1.8億円 | 2.2億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 95.3億円 | 93.5億円 |
| ▶ 特別利益 | 0.6億円 | 6.2億円 |
| ▶ 特別損失 | 1.0億円 | 9.7億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 94.9億円 | 90.0億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 24.4億円 | 29.0億円 |
| 法人税等調整額 | 2.7億円 | 0.9億円 |
| 法人税等 | 27.0億円 | 29.9億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 67.8億円 | 60.1億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 0.4億円 | 0.5億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 67.5億円 | 59.5億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 24.1億円 | 57.7億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -56.6億円 | -6.1億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -21.1億円 | -50.9億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 3.7億円 | 3.6億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | -49.8億円 | 4.2億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 146.7億円 | 150.9億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 146.7億円 | 150.9億円 |