企業解説
1. 企業概要
泉州電業株式会社は、電線・ケーブルの販売を主業とする独立系の技術商社です。主要製品は、産業機械向けのFAケーブル、通信用電線、電力用ケーブルなど多岐にわたります。メーカーと共同で自社ブランド(オリジナル商品)の開発も行う「メーカー機能を併せ持つ商社」としての立ち位置が特徴です。主要顧客は工事会社、建設会社、自動車・半導体製造装置メーカーなどで、特定の業種に依存しない幅広い販路を有しています。競合他社には電線メーカー系商社などがありますが、即納体制(ジャスト・イン・タイム)と加工部門の強さで差別化を図っています。
2. 要点(3行)
- 銅価格の上昇(前期比+14.4%)と自動車・建設向け需要の拡大を背景に、売上高・各利益ともに3期連続で過去最高を更新した。
- 中期経営計画を2年前倒しで達成し、2027年10月期に向けた新目標(売上高1,600億円、PBR2.0倍超など)を掲げ、成長加速を鮮明にしている。
- 株主還元を大幅に強化しており、配当の大幅増配に加え、自己株式の取得・消却を継続的に実施、総還元性向50%以上を目標としている。
3. 業績・収益性のトレンド
売上高は1,361億53百万円(前期比9.0%増)、営業利益は103億49百万円(同23.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は75億78百万円(同28.0%増)となり、非常に強い成長トレンドにあります。
- 増益理由: 主材料である銅の期中平均価格が1トンあたり140万9千円(前期比14.4%上昇)となったことによる販売単価の上昇に加え、自動車向けおよび建設・電販向けの出荷が好調に推移しました。
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- 🔒 業績・収益性のトレンド
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2020年10月期 | 2021年10月期 | 2022年10月期 | 2023年10月期 | 2024年10月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 742.9億円 | 924.6億円 | 1136.3億円 | 1249.7億円 | 1361.5億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 33.8億円 | 50.0億円 | 78.9億円 | 87.7億円 | 107.6億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 23.5億円 | 35.8億円 | 53.1億円 | 59.2億円 | 75.8億円 |
| 包括利益 | 22.8億円 | 41.3億円 | 55.4億円 | 65.2億円 | 82.3億円 |
| 純資産額 | 404.1億円 | 428.9億円 | 464.0億円 | 507.1億円 | 556.0億円 |
| 総資産額 | 674.0億円 | 839.9億円 | 953.8億円 | 1013.7億円 | 1124.6億円 |
| 1株当たり純資産額 | 2,147.9円/株 | 2,342.59円/株 | 2,578.24円/株 | 2,843.95円/株 | 3,165.42円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 123.51円/株 | 193.75円/株 | 294.03円/株 | 333.1円/株 | 432.12円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | 332.89円/株 | 431.84円/株 |
| 自己資本比率 | 59.8% | 50.9% | 48.4% | 49.7% | 49.1% |
| 自己資本利益率 | 5.9% | 8.6% | 12.0% | 12.3% | 14.4% |
| 株価収益率 | 1170.0% | 1230.0% | 920.0% | 930.0% | 1190.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 44.5億円 | 94.0億円 | 63.4億円 | 69.4億円 | 82.4億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -4.0億円 | 0.6億円 | -37.3億円 | -31.2億円 | -25.4億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -17.7億円 | -17.4億円 | -20.9億円 | -24.0億円 | -38.8億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 177.2億円 | 255.0億円 | 261.8億円 | 276.5億円 | 295.1億円 |
| 従業員数 | 71200.0% | 71200.0% | 79600.0% | 81900.0% | 82500.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 9200.0% | 8000.0% | 10100.0% | 9900.0% | 9100.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 708.3億円 | 794.4億円 |
| ▶ 固定資産 | 305.4億円 | 330.1億円 |
| 資産 | 1013.7億円 | 1124.6億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 477.1億円 | 539.2億円 |
| ▶ 固定負債 | 29.4億円 | 29.4億円 |
| 負債 | 506.5億円 | 568.6億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 487.6億円 | 530.4億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 15.7億円 | 21.7億円 |
| 新株予約権 | 0.6億円 | 0.2億円 |
| 非支配株主持分 | 3.3億円 | 3.7億円 |
| 純資産 | 507.1億円 | 556.0億円 |
| 負債純資産 | 1013.7億円 | 1124.6億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 1249.7億円 | 1361.5億円 |
| 売上原価 | 1062.9億円 | 1150.1億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 186.8億円 | 211.4億円 |
| ▶ 販売費及び一般管理費 | 103.1億円 | 108.0億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 83.7億円 | 103.5億円 |
| ▶ 営業外収益 | 5.2億円 | 5.3億円 |
| ▶ 営業外費用 | 1.1億円 | 1.1億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 87.7億円 | 107.6億円 |
| ▶ 特別利益 | — | 3.5億円 |
| ▶ 特別損失 | 0.0億円 | — |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 87.7億円 | 111.1億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 27.9億円 | 35.4億円 |
| 法人税等調整額 | 0.0億円 | -0.4億円 |
| 法人税等 | 27.9億円 | 35.0億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 59.8億円 | 76.1億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 0.6億円 | 0.3億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 59.2億円 | 75.8億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 69.4億円 | 82.4億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -31.2億円 | -25.4億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -24.0億円 | -38.8億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 0.5億円 | 0.4億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 14.7億円 | 18.5億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 276.5億円 | 295.1億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 276.5億円 | 295.1億円 |