企業解説
1. 企業概要
株式会社グルメ杵屋は、手打ちうどん「杵屋」や信州そば「そじ坊」を主力とする外食チェーンを中核に、機内食の調製・搭載、業務用冷凍食品の製造、大阪木津卸売市場の経営(不動産賃貸)、および鉄道・バス等の運輸事業を展開する多角化企業です。 競合環境としては、外食市場における深刻な人手不足、原材料費(特に米・鶏卵等)の高騰、光熱費の上昇など、コストプッシュ型の厳しい競争下を強いられています。一方で、インバウンド需要の回復が追い風となる機内食事業や、共働き世帯向けの冷凍宅配弁当市場など、多角化されたポートフォリオでリスク分散を図っています。
2. 要点(3行)
- 売上高は420.72億円(前年同期比13.6%増)、営業利益は9.47億円(同124.3%増)と大幅増益を達成したが、親会社株主に帰属する当期純利益は6.49億円(同40.8%減)に留まった。
- インバウンド回復により機内食事業がセグメント利益4.19億円(前期は3.18億円の損失)と劇的に改善した一方、主力の実演手打うどん等のレストラン事業は原材料高により24.7%のセグメント減益となった。
- 不採算店舗を中心に5.15億円の減損損失を計上して資産のクリーンアップを進める一方、自己資本比率は29.39%(前期比6.18ポイント改善)まで回復し、財務基盤の立て直しが進んでいる。
3. 業績・収益性のトレンド
売上高は420.72億円と過去5期で最高水準に達しました。営業利益(9.47億円)および経常利益(9.37億円)も前年から倍増しており、本業の稼ぐ力は急速に回復しています。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年03月期 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 221.7億円 | 232.7億円 | 298.9億円 | 370.3億円 | 420.7億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | -47.2億円 | -22.9億円 | -4.8億円 | 3.8億円 | 9.4億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | -51.3億円 | 5.1億円 | -11.5億円 | 11.0億円 | 6.5億円 |
| 包括利益 | -50.5億円 | 4.2億円 | -11.5億円 | 10.6億円 | 6.5億円 |
| 純資産額 | 89.4億円 | 90.8億円 | 78.4億円 | 89.0億円 | 94.1億円 |
| 総資産額 | 363.2億円 | 401.7億円 | 388.3億円 | 376.9億円 | 314.6億円 |
| 1株当たり純資産額 | 372.35円/株 | 385.55円/株 | 335.94円/株 | 382.38円/株 | 404.24円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | -227.04円/株 | 22.56円/株 | -50.32円/株 | 47.93円/株 | 28.38円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 23.1% | 21.9% | 19.8% | 23.2% | 29.4% |
| 自己資本利益率 | -46.8% | 6.0% | -14.0% | 13.3% | 7.2% |
| 株価収益率 | — | 4628.0% | — | 2312.0% | 3594.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | -48.4億円 | 25.6億円 | 4.8億円 | 14.7億円 | 16.5億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -12.9億円 | 2.9億円 | -2.3億円 | 5.6億円 | -15.6億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 45.0億円 | 28.0億円 | -0.9億円 | -28.4億円 | -67.9億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 67.7億円 | 124.3億円 | 125.8億円 | 117.8億円 | 50.7億円 |
| 従業員数 | 107700.0% | 100000.0% | 95800.0% | 96600.0% | 99200.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 212100.0% | 192700.0% | 228900.0% | 256300.0% | 276800.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 156.5億円 | 94.4億円 |
| ▶ 固定資産 | 220.4億円 | 220.2億円 |
| 資産 | 376.9億円 | 314.6億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 82.2億円 | 79.9億円 |
| ▶ 固定負債 | 205.7億円 | 140.5億円 |
| 負債 | 287.9億円 | 220.5億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 85.9億円 | 91.0億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 1.5億円 | 1.4億円 |
| 非支配株主持分 | 1.5億円 | 1.7億円 |
| 純資産 | 89.0億円 | 94.1億円 |
| 負債純資産 | 376.9億円 | 314.6億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 370.3億円 | 420.7億円 |
| 売上原価 | 236.3億円 | 270.1億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 134.0億円 | 150.6億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 129.8億円 | 141.1億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 4.2億円 | 9.5億円 |
| ▶ 営業外収益 | 2.9億円 | 3.3億円 |
| ▶ 営業外費用 | 3.3億円 | 3.4億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 3.8億円 | 9.4億円 |
| ▶ 特別利益 | 9.4億円 | 0.7億円 |
| ▶ 特別損失 | 3.3億円 | 5.4億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 9.9億円 | 4.6億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 2.5億円 | 1.3億円 |
| 法人税等調整額 | -3.4億円 | -3.2億円 |
| 法人税等 | -0.9億円 | -1.9億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 10.8億円 | 6.6億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | -0.1億円 | 0.1億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 11.0億円 | 6.5億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 14.7億円 | 16.5億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | 5.6億円 | -15.6億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -28.4億円 | -67.9億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 0.0億円 | 0.0億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | -8.1億円 | -67.1億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 117.8億円 | 50.7億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 117.8億円 | 50.7億円 |