企業解説
1. 企業概要
因幡電機産業株式会社は、「電設資材事業」「産業機器事業」「自社製品事業」の3つを柱とする「技術商社兼メーカー」です。
- 事業内容: 住宅・ビル向けの電気設備資材、工場向けの制御機器・FA関連機器の卸売に加え、空調部材や表示灯(パトライト)などの開発・製造を行っています。
- 主要製品: 電線ケーブル、照明器具、空調用被覆銅管(因幡電工ブランド)、回転灯・表示灯(パトライトブランド)など。
- 主要顧客: 電気工事業者、電設資材販売店、製造業メーカーなど。
- 競合環境: 卸売では地場・大手の電設資材商社と競合しますが、空調部材や表示灯などの特定ニッチ分野(自社製品)においては、高い市場シェアと「因幡電工」という強力なブランド力を有しており、高い参入障壁を築いています。
2. 要点(3行)
- 売上高3,840億円、純利益187億円と過去最高業績を更新。銅価格高騰による単価上昇と空調部材の好調が牽引した。
- ROEは11.2%へ上昇し、自己資本比率61.8%と強固な財務基盤を維持しつつ、配当140円(総還元性向目標60%程度)と還元姿勢を強化。
- 商社機能に加え、高利益率の自社製品(PB)開発と北米・欧州へのグローバル展開を加速させており、収益構造の質的向上が継続している。
3. 業績・収益性のトレンド
- 業績数値: 当連結会計年度の売上高は3,840億円(前期比11.2%増)、営業利益は255億円(同19.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は187億円(同20.2%増)と大幅な増収増益を達成しました。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年03月期 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 2773.7億円 | 2890.7億円 | 3169.5億円 | 3453.7億円 | 3840.1億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 158.1億円 | 175.6億円 | 202.7億円 | 225.9億円 | 267.0億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 113.2億円 | 122.7億円 | 154.3億円 | 156.2億円 | 187.8億円 |
| 包括利益 | 133.6億円 | 116.1億円 | 158.5億円 | 177.9億円 | 185.0億円 |
| 純資産額 | 1356.9億円 | 1412.5億円 | 1512.3億円 | 1622.7億円 | 1730.2億円 |
| 総資産額 | 2195.0億円 | 2354.2億円 | 2456.5億円 | 2628.1億円 | 2789.8億円 |
| 1株当たり純資産額 | 2,425.57円/株 | 2,531.73円/株 | 2,703.15円/株 | 2,886.62円/株 | 3,072.71円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 203.26円/株 | 220.06円/株 | 277.5円/株 | 279.35円/株 | 333.84円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 201.97円/株 | 218.54円/株 | 275.77円/株 | 276.42円/株 | 329.59円/株 |
| 自己資本比率 | 61.5% | 59.7% | 61.3% | 61.5% | 61.8% |
| 自己資本利益率 | 8.6% | 8.9% | 10.6% | 10.0% | 11.2% |
| 株価収益率 | 1310.0% | 1130.0% | 1040.0% | 1250.0% | 1140.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 140.7億円 | 110.5億円 | 27.0億円 | 151.0億円 | 232.8億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -21.5億円 | -52.7億円 | -154.5億円 | -5.8億円 | -104.5億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -57.5億円 | -62.7億円 | -60.4億円 | -70.4億円 | -83.7億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 730.1億円 | 725.7億円 | 538.8億円 | 615.0億円 | 660.6億円 |
| 従業員数 | 218300.0% | 219000.0% | 211200.0% | 215600.0% | 218400.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 40300.0% | 45300.0% | 47400.0% | 41800.0% | 41600.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 2055.6億円 | 2157.2億円 |
| ▶ 固定資産 | 572.5億円 | 632.6億円 |
| 資産 | 2628.1億円 | 2789.8億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 945.1億円 | 1001.9億円 |
| ▶ 固定負債 | 60.3億円 | 57.7億円 |
| 負債 | 1005.4億円 | 1059.6億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 1535.9億円 | 1647.2億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 80.0億円 | 77.1億円 |
| 新株予約権 | 6.8億円 | 5.9億円 |
| 純資産 | 1622.7億円 | 1730.2億円 |
| 負債純資産 | 2628.1億円 | 2789.8億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 3453.7億円 | 3840.1億円 |
| 売上原価 | 2883.2億円 | 3189.3億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 570.5億円 | 650.9億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 357.3億円 | 395.3億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 213.2億円 | 255.6億円 |
| ▶ 営業外収益 | 13.7億円 | 12.5億円 |
| ▶ 営業外費用 | 1.1億円 | 1.1億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 225.9億円 | 267.0億円 |
| ▶ 特別利益 | 3.5億円 | 1.9億円 |
| ▶ 特別損失 | 0.0億円 | 2.4億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 229.3億円 | 266.5億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 75.9億円 | 84.2億円 |
| 法人税等調整額 | -2.8億円 | -5.5億円 |
| 法人税等 | 73.1億円 | 78.7億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 156.2億円 | 187.8億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 156.2億円 | 187.8億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 151.0億円 | 232.8億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -5.8億円 | -104.5億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -70.4億円 | -83.7億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 1.4億円 | 1.1億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 76.1億円 | 45.7億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 615.0億円 | 660.6億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 615.0億円 | 660.6億円 |