日鉄鉱業株式会社は、日本製鉄グループに属する総合資源会社です。主な事業は、石灰石などを扱う「資源事業(鉱石部門)」、銅精鉱の生産・販売を行う「資源事業(金属部門)」、水処理剤や粉体機械を手掛ける「機械・環境事業」のほか、不動産、再生可能エネルギー事業を展開しています。特に国内最大級の鳥形山鉱山(高知県)を基盤とする石灰石事業では国内屈指の供給力を持ち、日本製鉄を主要顧客(議決権所有割合10.35%)としています。競合環境としては、国内石灰石市場での高いシェアを維持しつつ、海外ではチリの銅鉱山開発においてグローバルな価格・開発競争に晒されています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-26 提出)収益性
営業利益率
5.2%
≧10%が優良
ROA
4.4%
≧5%が優良
ROE
6.0%
≧10%が優良
ROIC
4.0%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
17.9%
≧10%が優良
営業利益成長率
-8.2%
≧10%が優良
EPS成長率
37.8%
≧10%が優良
3行解説
- 売上高は1,967億円(前期比17.9%増)と大幅増収だが、金属部門の採算悪化により経常利益は114億円(同5.1%減)の減益。
- チリのアルケロス銅鉱山開発(2026年度操業開始予定)への大規模投資を継続し、中長期での収益基盤強化を急ぐ。
- 連結配当性向40%への引き上げと約47億円の自己株式取得など、資本効率改善と株主還元を一段と強化。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-13 15:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 36.2億円 / 予想: 91.0億円
-21.4%
売上高
実績: 461.3億円 / 予想: 1760.0億円
-1.7%
2Q
営業利益
実績: 85.8億円 / 予想: 139.0億円
+60.9%
売上高
実績: 930.7億円 / 予想: 1960.0億円
-2.3%
3Q
営業利益
実績: 134.9億円 / 予想: 165.0億円
+53.2%
売上高
実績: 1510.2億円 / 予想: 2050.0億円
+3.7%
通期
営業利益
実績: 188.3億円 / 予想: 未開示
+83.5%
売上高
実績: 2097.2億円 / 予想: 未開示
+6.6%
3行解説
- 金属事業の躍進による大幅増益: 2026年3月期は、銅価格の上昇とチリ・アタカマ鉱山の増収により、営業利益が前期比83.5%増の188億円と極めて強い着地を見せた。
- 積極的な海外銅開発投資: 米国アリゾナ州の銅採掘案件「Oracle Ridge」への参入を決定し、長期借入金が前期末の約97億円から447億円へ急増するなど、財務レバレッジを活用した攻めの姿勢が鮮明。
- 次期見通しは一転して減益予想: 2027年3月期は売上高2,325億円(10.9%増)を計画する一方、開発コスト増や修繕費の発生を見込み、経常利益は43.1%減の115億円と大幅な反落を予想。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-13 | 2026年3月期 通期 | +83.5% | — | — | — | — |
| 2026-02-06 | 2026年3月期 第3四半期 | +53.2% | +0.4% | +5.7% | -23.8% | -32.7% |
| 2025-11-07 | 2026年3月期 第2四半期 | +60.9% | +4.0% | -4.0% | +19.0% | +40.2% |
| 2025-08-06 | 2026年3月期 第1四半期 | -21.4% | +0.8% | -4.4% | +8.9% | -86.1% |
| 2025-05-12 | 2025年3月期 通期 | -8.2% | +2.5% | +3.4% | +13.9% | +12.0% |
| 2025-02-06 | 2025年3月期 第3四半期 | -1.4% | +8.5% | +15.1% | +21.6% | +22.5% |
有価証券報告書
2025-06-26 有価証券報告書-第111期(2024/04/01-2025/03/31)