株式会社大冷は、家庭用ではなく病院・介護施設、学校給食、外食産業などの「業務用」に特化した冷凍食品の企画・販売を行うファブレスメーカーです。自社工場を持たず、国内外(中国、ベトナム、タイ等)の協力工場に生産を委託する独自のビジネスモデルを展開しています。
- 主要製品: 独自の加工技術(特許取得)を用いた「骨なし魚」が主力。他に「楽らく匠味シリーズ」などの食肉加工品。
- 主要顧客: 全国各地の問屋を通じて、医療食、弁当仕出、外食等のエンドユーザーへ販売。
- 競合環境: 骨なし魚市場を切り拓いた先駆者ですが、近年は他社による安価な類似品の台頭により、価格競争が激化しています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-18 提出)収益性
営業利益率
3.3%
≧10%が優良
ROA
6.6%
≧5%が優良
ROE
-6.2%
≧10%が優良
ROIC
6.7%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
-6.1%
≧10%が優良
営業利益成長率
-21.1%
≧10%が優良
EPS成長率
-174.9%
≧10%が優良
3行解説
- 赤字転落: 売上高は前年比6.1%減の257.3億円、純損益は「えび事業」の撤退に伴う特別損失11.2億円の計上で5.7億円の最終赤字となった。
- 財務の堅守: 自己資本比率は76.4%と極めて高く、無借金経営を維持。赤字決算ながら年間配当60円を維持し、株主還元姿勢を鮮明にしている。
- 構造改革: 不採算のえび事業を整理し、主力「骨なし魚」の低価格ライン拡販と生産拠点の中国集中リスク回避(タイ・ベトナムシフト)を急いでいる。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-08 14:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 1.3億円 / 予想: 10.0億円
-35.3%
売上高
実績: 60.0億円 / 予想: 264.0億円
-6.4%
2Q
営業利益
実績: 2.7億円 / 予想: 10.0億円
-36.7%
売上高
実績: 122.9億円 / 予想: 264.0億円
-5.5%
3Q
営業利益
実績: 5.0億円 / 予想: 6.5億円
-29.4%
売上高
実績: 195.7億円 / 予想: 245.0億円
-2.9%
通期
営業利益
実績: 6.6億円 / 予想: 未開示
-21.4%
売上高
実績: 250.5億円 / 予想: 未開示
-2.6%
3行解説
- 前期に計上した事業整理損(11.2億円)が解消され、最終損益は4.8億円の黒字へV字回復を達成。
- 一方で物価高による消費者の節約志向から値引きが増加し、売上高(250.5億円・2.6%減)と営業利益(6.6億円・21.5%減)は実質的な減収減益。
- 次期予想では新ブランド「MOTTO」の投入や為替160円を前提としたコスト管理により、営業利益18.1%増の回復を見込む。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-08 | 2026年3月期 通期 | -21.4% | +0.3% | — | — | — |
| 2026-01-30 | 2026年3月期 第3四半期 | -29.4% | +0.0% | -3.8% | -9.5% | +0.7% |
| 2025-10-31 | 2026年3月期 第2四半期 | -36.7% | -1.0% | +0.8% | -0.0% | -2.1% |
| 2025-07-31 | 2026年3月期 第1四半期 | -35.3% | -1.2% | -1.2% | -3.9% | -6.7% |
| 2025-05-09 | 2025年3月期 通期 | -21.2% | -1.2% | -0.9% | -1.9% | -1.9% |
| 2025-01-31 | 2025年3月期 第3四半期 | -22.0% | +0.0% | +2.2% | +2.9% | +5.5% |
有価証券報告書
2025-06-18 有価証券報告書-第54期(2024/04/01-2025/03/31)