株式会社サンクゼールは、長野県に本社を置く、食品の製造から小売りまでを一貫して手掛ける「食のSPA(製造小売り)」企業です。主に「サンクゼール」(洋食品)、「久世福商店」(和食品)の2大ブランドを中心に、全国175店舗(2025年3月末時点)を展開しています。
- 主要製品・サービス: ジャム、パスタソース、だし、調味料、ワイン等の製造販売。
- 主要顧客: 一般消費者への店舗・EC販売のほか、コストコホールセールジャパン(売上高の14.4%)や株式会社イートスタイル(同11.7%)等の大手小売・卸売企業。
- 競合環境: 高品質なグロッサリー(食料品店)市場において、独自の商品開発力とブランドの世界観で差別化を図っていますが、原材料高騰に伴う価格競争や消費者の節約志向が課題となっています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-20 提出)収益性
営業利益率
4.3%
≧10%が優良
ROA
9.0%
≧5%が優良
ROE
7.2%
≧10%が優良
ROIC
6.7%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
1.6%
≧10%が優良
営業利益成長率
-35.2%
≧10%が優良
EPS成長率
-57.6%
≧10%が優良
3行解説
- 収益性の低下: 売上高は194.67億円(前期比1.6%増)と微増ながら、原材料高や為替影響、物流費増により経常利益は8.45億円(同39.7%減)と大幅な減益。
- 海外M&Aの加速: 米国市場での成長を企図し、「Portlandia Foods」に続き「Bonnie’s Jams」や「KELLY’S JELLY」を相次いで買収し、グローバル事業を強化。
- 資産効率とCFへの懸念: 棚卸資産が前期比で約43%(4.79億円)急増しており、営業CFが前期の6.81億円から2.47億円へ大幅に減少している点は注意が必要。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-12 16:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 1.4億円 / 予想: 9.2億円
+59.8%
売上高
実績: 47.8億円 / 予想: 207.2億円
+4.0%
2Q
営業利益
実績: 2.6億円 / 予想: 9.2億円
+12.3%
売上高
実績: 96.8億円 / 予想: 207.2億円
+5.1%
3Q
営業利益
実績: 6.4億円 / 予想: 9.2億円
+4.2%
売上高
実績: 154.1億円 / 予想: 207.2億円
+5.2%
通期
営業利益
実績: 7.9億円 / 予想: 未開示
-5.3%
売上高
実績: 206.0億円 / 予想: 未開示
+5.8%
3行解説
- 2026年3月期の連結売上高は前期比5.8%増の206億円と増収を確保したが、人件費や販促費等の販管費増加により営業利益は同5.3%減の7.91億円に留まった。
- 国内BtoC(店舗・EC)が物価高騰による客数減少で苦戦する一方、BtoB(ホールセール)が同22.9%増、グローバルが同29.5%増と力強く成長し、業績を牽引している。
- 米国での積極的な事業譲受(M&A)やAIを活用したサプライチェーンの高度化など、食のSPAモデル(製造小売)の強化による収益基盤の多角化を推進している。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-12 | 2026年3月期 通期 | -5.3% | — | — | — | — |
| 2026-02-03 | 2026年3月期 第3四半期 | +4.2% | -3.0% | -6.2% | -2.0% | -3.2% |
| 2025-11-04 | 2026年3月期 第2四半期 | +12.3% | +0.2% | -1.9% | -7.1% | -8.6% |
| 2025-08-05 | 2026年3月期 第1四半期 | +59.8% | +1.0% | -3.7% | +4.7% | -6.3% |
| 2025-05-13 | 2025年3月期 通期 | -35.2% | +2.2% | -4.5% | -3.4% | +3.1% |
| 2025-02-04 | 2025年3月期 第3四半期 | -43.5% | -0.0% | +7.9% | +8.2% | +7.4% |
有価証券報告書
2025-06-20 有価証券報告書-第43期(2024/04/01-2025/03/31)