ハリマ化成グループは、松脂(ロジン)を主原料とする「パインケミカル」の国内トップメーカーです。事業は、塗料用・印刷インキ用樹脂等の「樹脂・化成品」、段ボールの強度を高める薬剤等の「製紙用薬品」、はんだ付け材料等の「電子材料」、そして海外子会社LAWTER社が展開する「ローター事業」の4セグメントで構成されています。主要顧客は世界各国の塗料、印刷インキ、製紙、自動車、電子部品メーカーであり、海外売上高比率は約60%に達します。競合環境としては、ニッチな化学市場で高いシェアを誇る一方、原材料である粗トール油の国際価格や為替変動の影響を受けやすい構造にあります。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-27 提出)収益性
営業利益率
2.1%
≧10%が優良
ROA
2.1%
≧5%が優良
ROE
1.9%
≧10%が優良
ROIC
1.1%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
9.4%
≧10%が優良
営業利益成長率
—
≧10%が優良
EPS成長率
—
≧10%が優良
3行解説
- 業績回復と黒字転換: 売上高は過去最高の1,010億円を記録し、前期の営業赤字から20.8億円の黒字へV字回復を達成した。
- セグメント別の明暗: ローター事業の抜本的改善と製紙用薬品の好調が牽引したが、期待の電子材料は人件費等のコスト増で34.3%の減益となった。
- 資本効率に課題: ROEは2.0%と依然として低く、中期経営計画で掲げる目標(10%)達成に向けた収益性の底上げが急務である。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-04-30 13:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 7.6億円 / 予想: 30.0億円
+58.0%
売上高
実績: 257.2億円 / 予想: 1080.0億円
+8.0%
2Q
営業利益
実績: 16.3億円 / 予想: 30.0億円
+30.4%
売上高
実績: 512.5億円 / 予想: 1080.0億円
+4.3%
3Q
営業利益
実績: 26.6億円 / 予想: 33.0億円
+36.8%
売上高
実績: 779.0億円 / 予想: 1080.0億円
+2.9%
通期
営業利益
実績: 32.8億円 / 予想: 未開示
+57.6%
売上高
実績: 1037.6億円 / 予想: 未開示
+2.7%
3行解説
- 2026年3月期は、売上高が前期比2.7%増の1,037億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同207.5%増の23億円と、大幅な増益を達成。
- セグメント別では「樹脂・化成品」が営業利益で前期比約3.6倍と躍進した一方、「ローター」事業が原材料・燃料費高騰により同93.9%減と苦戦し、明暗が分かれた。
- 2027年3月期の通期予想は増収増益を見込むが、経常利益については持分法投資利益の反動減等を見越し、前期比6.6%減の28億円と慎重な見通し。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-04-30 | 2026年3月期 通期 | +57.6% | -2.2% | -1.6% | — | — |
| 2026-01-30 | 2026年3月期 第3四半期 | +36.8% | +7.1% | +5.3% | +3.4% | +0.8% |
| 2025-10-31 | 2026年3月期 第2四半期 | +30.4% | +0.9% | -2.7% | -3.6% | +1.5% |
| 2025-07-31 | 2026年3月期 第1四半期 | +58.0% | +0.8% | -0.2% | +1.0% | +0.7% |
| 2025-04-30 | 2025年3月期 通期 | — | -2.7% | -6.0% | -9.4% | -10.9% |
| 2025-01-31 | 2025年3月期 第3四半期 | — | -0.1% | -0.2% | +1.7% | +1.2% |
有価証券報告書
2025-06-27 有価証券報告書-第83期(2024/04/01-2025/03/31)