高砂香料工業は、世界有数の香料メーカーであり、日本を代表する「香りのサイエンス」企業です。食品用の「フレーバー」、化粧品や洗剤用の「フレグランス」、それらの原料となる「アロマイングリディエンツ」、そして高度な合成技術を応用した「ファインケミカル」の4事業を展開しています。
B2Bのビジネスモデルであり、顧客企業(飲料・食品メーカー、日用品メーカー、製薬会社等)の製品に不可欠な成分を提供することで収益を得ています。売上高の約68%を海外が占めるグローバル企業であり、研究開発(R&D)への重点投資を通じて、顧客の製品開発に深く入り込む「開発提案型」の構造を持っています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-25 提出)収益性
営業利益率
6.7%
≧10%が優良
ROA
6.3%
≧5%が優良
ROE
9.6%
≧10%が優良
ROIC
5.7%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
17.0%
≧10%が優良
営業利益成長率
562.4%
≧10%が優良
EPS成長率
393.4%
≧10%が優良
3行解説
- ノーベル賞級の不斉合成技術を核とした「技術の堀」を持ち、フレーバーから医薬品中間体まで幅広い高付加価値製品を展開するグローバル・ニッチトップ。
- R&D出身の社長による技術重視の経営の下、中期経営計画「NGP-2」で海外成長と国内収益性改善、サステナブルな原料調達への転換を加速させている。
- 帳簿価額を大幅に上回る都心の保有不動産や多額の投資有価証券という厚い資産基盤が、長期的な研究開発と財務の安定性を支える構造となっている。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 第3四半期 、2026-02-13 16:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 39.5億円 / 予想: 125.0億円
-1.7%
売上高
実績: 579.4億円 / 予想: 2300.0億円
+4.5%
2Q
営業利益
実績: 62.1億円 / 予想: 125.0億円
-22.4%
売上高
実績: 1144.7億円 / 予想: 2300.0億円
+0.8%
3Q
営業利益
実績: 73.8億円 / 予想: 85.0億円
-43.6%
売上高
実績: 1686.6億円 / 予想: 2250.0億円
-4.0%
3行解説
- 大幅な減益決算と下方修正: 売上高は前年同期比4.0%減の1,686億円、営業利益は同43.6%減の73.8億円と苦戦。通期業績予想の下方修正も発表された。
- ファインケミカル部門の急ブレーキ: 医薬品中間体ビジネスにおける品質管理体制強化に伴う出荷延期が響き、部門損益が前年の37億円の黒字から約11億円の赤字へ転落した。
- 地域別・事業別の明暗: フレーバー部門(日本・中国)は堅調な一方、米国・欧州のフレグランス部門の低迷と、原材料高騰によるアロマイングリディエンツ部門の減益が重荷となった。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-13 | 2026年3月期 第3四半期 | -43.6% | -3.9% | -10.5% | -15.1% | — |
| 2025-11-13 | 2026年3月期 第2四半期 | -22.4% | +1.9% | -0.8% | -3.6% | -6.6% |
| 2025-08-07 | 2026年3月期 第1四半期 | -1.7% | -3.5% | +10.4% | +2.9% | -87.5% |
| 2025-05-15 | 2025年3月期 通期 | +562.4% | -0.8% | -2.1% | +7.0% | +8.6% |
| 2025-02-13 | 2025年3月期 第3四半期 | +401.5% | +0.4% | +31.1% | +36.7% | +30.5% |
有価証券報告書
2025-06-25 有価証券報告書-第99期(2024/04/01-2025/03/31)