愛知製鋼株式会社は、トヨタグループ唯一の素材メーカーであり、特殊鋼(熱間圧延材)、ステンレス鋼、型打鍛造品(自動車用エンジン・駆動系部品)、電子機能材料・磁石製品等の製造・販売を展開しています。 組織体系は「鋼(ハガネ)」「ステンレス」「鍛(キタエル)」「スマート」の4カンパニー制を採用。主要顧客はトヨタグループ(豊田通商:売上高構成比25.6%、アイシン:8.4%、トヨタ自動車:6.0%)であり、グループのサプライチェーンにおいて重要な地位を占めています。競合環境としては、国内特殊鋼メーカーや海外の鍛造品メーカーと競争関係にあります。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-27 提出)収益性
営業利益率
4.0%
≧10%が優良
ROA
2.9%
≧5%が優良
ROE
3.2%
≧10%が優良
ROIC
3.2%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
0.9%
≧10%が優良
営業利益成長率
15.9%
≧10%が優良
EPS成長率
19.2%
≧10%が優良
3行解説
- 連結売上収益2,992億円(前年同期比0.9%増)、親会社所有者帰属当期利益78億円(同18.6%増)と、販売価格の是正と原価低減により増収増益を達成。
- 「中期経営計画アップデート」にてROE 8%(2030年度)の目標を掲げ、配当の大幅増配(100円→160円)や262億円の自己株式取得など、株主還元姿勢を劇的に強化。
- 120億円規模の損害賠償訴訟リスクを抱えつつも、EV化対応(電動アクスル部品)やインド市場への投資を加速させ、成長領域へのシフトを鮮明にしている。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-04-28 14:40 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 45.3億円 / 予想: 140.0億円
+204.9%
売上高
実績: 750.9億円 / 予想: 3000.0億円
+4.4%
2Q
営業利益
実績: 87.8億円 / 予想: 150.0億円
+166.3%
売上高
実績: 1498.1億円 / 予想: 3000.0億円
+3.3%
3Q
営業利益
実績: 144.3億円 / 予想: 150.0億円
+87.3%
売上高
実績: 2266.9億円 / 予想: 3000.0億円
+2.2%
通期
営業利益
実績: 173.7億円 / 予想: 未開示
+44.6%
売上高
実績: 3043.4億円 / 予想: 未開示
+1.7%
3行解説
- 2026年3月期は、販売価格の下落があったものの、自動車用鍛造品の数量増や鉄スクラップ等の原料価格低下が寄与し、営業利益は前期比44.6%増の173.71億円と大幅増益で着地。
- セグメント別では「鍛(キタエル)カンパニー」と「スマートカンパニー」が好調を維持した一方、ステンレス鋼の販売数量減少により「ステンレスカンパニー」が減収減益と明暗が分かれた。
- 2027年3月期の通期予想は、地政学リスクやBEVシフトの鈍化、コスト上昇を織り込み、営業利益175億円(前期比0.7%増)と微増に留まる保守的な見通し。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-04-28 | 2026年3月期 通期 | +44.6% | +11.9% | +7.2% | — | — |
| 2026-02-03 | 2026年3月期 第3四半期 | +87.3% | +3.0% | +1.5% | +0.7% | -10.1% |
| 2025-10-31 | 2026年3月期 第2四半期 | +166.3% | -0.5% | +5.6% | +8.6% | +7.1% |
| 2025-07-31 | 2026年3月期 第1四半期 | +204.9% | +1.7% | +5.8% | +24.8% | +13.3% |
| 2025-04-25 | 2025年3月期 通期 | +15.9% | -5.6% | +2.0% | -12.2% | -7.4% |
| 2025-01-31 | 2025年3月期 第3四半期 | -15.3% | +4.6% | +4.2% | +6.9% | +12.6% |
有価証券報告書
2025-06-27 有価証券報告書-第121期(2024/04/01-2025/03/31)