株式会社アサカ理研は、プリント基板屑等の電子部品屑から金・銀・白金・パラジウム等の貴金属を回収・精製する「貴金属事業」を主力とする企業です。いわゆる「都市鉱山」のリサイクルを主眼とし、独自の溶媒抽出技術(ハイエクト装置)に強みを持ちます。また、エッチング廃液から銅を回収する「環境事業」や、品質管理システムの開発を行う「システム事業」を展開しています。 主要顧客にはローム・アポロ株式会社(売上高比率21.6%)、JX金属サーキュラーソリューションズ株式会社(同12.5%)などが名を連ね、電子部品・デバイス業界の動向や貴金属相場に強い影響を受ける収益構造です。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-09 期末、2025-12-23 提出)収益性
営業利益率
5.7%
≧10%が優良
ROA
4.4%
≧5%が優良
ROE
6.3%
≧10%が優良
ROIC
3.7%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
9.0%
≧10%が優良
営業利益成長率
67.9%
≧10%が優良
EPS成長率
-19.4%
≧10%が優良
3行解説
- 主力の貴金属事業が金価格の上昇を背景に大幅増益を達成し、売上高は86.8億円(前年比9.0%増)、営業利益は4.9億円(同67.9%増)と本業は好調。
- 次世代の柱としてリチウムイオン電池(LiB)再生事業に総額95億円の巨額投資を決定。これに伴う有利子負債の増加により、自己資本比率は54.0%から35.4%へ急低下。
- 2028年4月の量産稼働に向けた先行投資フェーズに入っており、財務制限条項の遵守と高い金利変動リスクを抱えつつ、事業構造の大転換を図っている。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-09 第1四半期 、2026-02-12 15:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 3.0億円 / 予想: 5.9億円
+78.6%
売上高
実績: 24.9億円 / 予想: 95.0億円
+10.8%
3行解説
- 大幅増益の好発進: 金価格の高騰を背景に、第1四半期の営業利益は前年同期比78.8%増の3億円に急拡大した。
- 利益進捗が極めて高い: 通期営業利益予想(5.9億円)に対し進捗率50.8%に達しており、期初の上方修正を経てもなお、さらなる上振れ期待が強い。
- 次世代の柱「LiB再生」も進展: 2028年稼働予定のリチウムイオン電池再生事業において、電池メーカーとのMOU締結など事業化が着実に進捗している。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-12 | 2026年9月期 第1四半期 | +78.6% | -3.4% | -16.4% | -3.6% | — |
| 2025-11-14 | 2025年9月期 通期 | +67.9% | +2.7% | +32.6% | +18.4% | +131.3% |
| 2025-08-12 | 2025年9月期 第3四半期 | +26.6% | +1.5% | +2.8% | +6.9% | +27.7% |
| 2025-05-15 | 2025年9月期 第2四半期 | +196.4% | -0.5% | -3.5% | +17.9% | +14.3% |
| 2025-02-14 | 2025年9月期 第1四半期 | +189.7% | +1.5% | +1.1% | -0.1% | +15.3% |
有価証券報告書
2025-12-23 有価証券報告書-第58期(2024/10/01-2025/09/30)