株式会社酉島製作所は、上下水道や発電所などのインフラに不可欠な「ポンプ」の専業メーカーです。高圧・大型ポンプに強みを持ち、特に海外の海水淡水化プラント向けでは世界トップクラスのシェアを誇ります。
- 主要製品: ハイテクポンプ、ポンププラントの設計・施工、保守点検サービス、回転機械モニタリングシステム「TR-COM」。
- 主要顧客: エジプト政府(売上の6.9%)をはじめ、中東・アジアの政府機関やエネルギー関連企業。外需比率が62.3%と非常に高いのが特徴です。
- 競合環境: 海水淡水化などのニッチな高圧ポンプ分野で高い競争力を持つ一方、脱炭素の流れを受け、次世代エネルギー(アンモニア・水素)向け開発で世界の競合と鎬を削っています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-23 提出)収益性
営業利益率
6.3%
≧10%が優良
ROA
5.0%
≧5%が優良
ROE
7.5%
≧10%が優良
ROIC
4.8%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
6.7%
≧10%が優良
営業利益成長率
-20.1%
≧10%が優良
EPS成長率
-34.9%
≧10%が優良
3行解説
- 受注高は956億円(前期比8.7%増)と極めて旺盛で、受注残高も1,042億円と積み上がっており、将来の売上基盤は強固。
- 営業利益は54.49億円(同20.1%減)と、外注費高騰や売上計上の期ズレにより大幅減益。営業CFも棚卸資産増により6.68億円の赤字に転落。
- 中東でのサービス拠点拡充や自社株買い(10億円上限)など、収益性改善と株主還元を同時に進める姿勢を示すが、キャッシュフローの悪化が短期的な懸念材料。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-14 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 2.1億円 / 予想: 67.0億円
-69.2%
売上高
実績: 198.8億円 / 予想: 890.0億円
+13.5%
2Q
営業利益
実績: 5.3億円 / 予想: 58.0億円
-16.2%
売上高
実績: 412.4億円 / 予想: 890.0億円
+9.8%
3Q
営業利益
実績: 16.9億円 / 予想: 58.0億円
-39.6%
売上高
実績: 649.0億円 / 予想: 890.0億円
+8.7%
通期
営業利益
実績: 50.0億円 / 予想: 未開示
-8.1%
売上高
実績: 929.3億円 / 予想: 未開示
+7.4%
3行解説
- 売上高は929億2,700万円(前期比7.4%増)と伸長した一方、外注費や労務費の増加が響き、営業利益は50億500万円(同8.2%減)の減益で着地した。
- 投資有価証券の売却により、親会社株主に帰属する当期純利益は59億4,500万円(同46.1%増)と大幅な増益を記録している。
- 2026年7月を目処に新日本造機株式会社を約150億円で買収し子会社化することを発表。次期以降の事業規模拡大に向けた大きな転換点を迎えている。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-14 | 2026年3月期 通期 | -8.1% | — | — | — | — |
| 2026-02-12 | 2026年3月期 第3四半期 | -39.6% | -10.0% | -6.0% | +2.1% | — |
| 2025-11-12 | 2026年3月期 第2四半期 | -16.2% | -0.2% | -9.8% | -6.0% | -6.9% |
| 2025-08-07 | 2026年3月期 第1四半期 | -69.2% | -2.2% | -9.4% | -12.1% | -13.2% |
| 2025-05-14 | 2025年3月期 通期 | -20.1% | -0.2% | -9.4% | -14.2% | -4.1% |
| 2025-02-13 | 2025年3月期 第3四半期 | -31.2% | +0.3% | +6.4% | +2.4% | -7.2% |
有価証券報告書
2025-06-23 有価証券報告書-第144期(2024/04/01-2025/03/31)