シャープ株式会社は、親会社である鴻海(ホンハイ)精密工業グループの中核として、電気通信機器、電気機器、および電子部品の製造・販売を主軸に展開しています。事業構造は、白物家電や太陽電池を扱う「スマートライフ&エナジー」、PC(Dynabook)や複写機を扱う「スマートオフィス」、テレビや携帯電話の「ユニバーサルネットワーク」のブランド事業と、パネル供給の「ディスプレイデバイス」、カメラモジュール等の「エレクトロニックデバイス」のデバイス事業で構成されます。競合環境は、韓国・中国勢とのディスプレイ価格競争や、国内家電市場の成熟化、グローバルな原材料・物流コストの高騰など、極めて厳しい状況にあります。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-26 提出)収益性
営業利益率
1.3%
≧10%が優良
ROA
1.8%
≧5%が優良
ROE
22.2%
≧10%が優良
ROIC
2.6%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
-7.0%
≧10%が優良
営業利益成長率
—
≧10%が優良
EPS成長率
—
≧10%が優良
3行解説
- 構造改革により、最終損益が3期ぶりに360億円の黒字へ転換(前年度は1,499億円の赤字)し、負のサイクルからの脱却を図った。
- 液晶パネル(SDP)の生産停止や資産売却、カメラモジュール等の事業譲渡を通じた「アセットライト化」を断行し、ブランド事業中心の体制へ移行。
- 自己資本比率は10.5%と低水準で、財務制限条項への抵触も継続しているが、資産売却益と金融機関の支援により資金繰りの安全性は確保されている。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-12 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 153.0億円 / 予想: 300.0億円
—
売上高
実績: 4724.9億円 / 予想: 1.9兆円
-11.2%
2Q
営業利益
実績: 289.6億円 / 予想: 450.0億円
+5944.9%
売上高
実績: 9503.4億円 / 予想: 1.9兆円
-13.3%
3Q
営業利益
実績: 409.9億円 / 予想: 450.0億円
+101.0%
売上高
実績: 1.4兆円 / 予想: 1.9兆円
-14.5%
通期
営業利益
実績: 485.6億円 / 予想: 未開示
+77.6%
売上高
実績: 1.9兆円 / 予想: 未開示
-12.4%
3行解説
- 売上高は前期比12.4%減の1兆8,928億円となったが、ブランド事業の収益改善やデバイス事業の赤字縮小により、営業利益は前期比77.6%増の485億円と大幅な増益を達成。
- 堺事業所の不動産売却(固定資産売却益361億円)やカメラモジュール・半導体事業の譲渡により、自己資本比率が10.5%から19.6%へ急回復し、財務基盤の改善に一定の目途。
- 2026年4月に新CEOが就任し、大型液晶(SDP)の事業終息など「アセットライト化」が完了。今後はブランド事業のグローバル拡大による再成長フェーズへの移行が焦点。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-12 | 2026年3月期 通期 | +77.6% | +4.8% | +13.9% | +10.9% | — |
| 2026-02-10 | 2026年3月期 第3四半期 | +101.0% | +1.2% | -10.6% | -14.5% | -19.8% |
| 2025-11-10 | 2026年3月期 第2四半期 | +5944.9% | +0.9% | -5.2% | -7.6% | -11.6% |
| 2025-08-08 | 2026年3月期 第1四半期 | — | -0.9% | +10.9% | +8.6% | +7.6% |
| 2025-05-12 | 2025年3月期 通期 | — | +6.5% | -13.0% | -24.4% | -28.2% |
| 2025-02-07 | 2025年3月期 第3四半期 | — | +1.2% | +4.8% | +2.8% | -5.4% |
有価証券報告書
2025-06-26 有価証券報告書-第131期(2024/04/01-2025/03/31)