株式会社ナンシンは、物流の要となる「キャスター」および「台車(物流器械)」の製造・販売を主軸とする企業です。
- 主要製品・サービス: 産業用キャスター、手押し台車、ロールボックスパレット、医療用樹脂部品など。近年は低床重量搬送用の「THHSシリーズ」など高付加価値製品の開発に注力しています。
- 主要顧客: 物流商社の株式会社山善(売上高構成比16.63%)や、医療ベッド大手のパラマウントベッド株式会社が主要な取引先です。
- 競合環境: 物流・医療業界向けに特化したニッチトップを目指す立場ですが、原材料価格や円安によるコスト競争が激しく、グローバルでは中国メーカー等の低価格品との競合に晒されています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-30 提出)収益性
営業利益率
1.2%
≧10%が優良
ROA
0.8%
≧5%が優良
ROE
1.8%
≧10%が優良
ROIC
0.7%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
10.1%
≧10%が優良
営業利益成長率
-38.6%
≧10%が優良
EPS成長率
36.8%
≧10%が優良
3行解説
- 売上高は前期比10.1%増の98.18億円と増収を確保したが、円安に伴う仕入コスト上昇により営業利益は38.6%減の1.22億円と大幅な減益。
- セグメント別では中国事業が利益を牽引する一方、日本およびマレーシア事業は営業赤字を露呈しており、地域間の収益格差が課題。
- 自己資本比率は81.3%と極めて高く財務は盤石。遊休資産(名古屋支店ビル等)の売却により有利子負債を大幅削減し、実質無借金経営を強化。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-08 16:45 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: -0.1億円 / 予想: 4.0億円
+94.4%
売上高
実績: 23.1億円 / 予想: 100.0億円
+5.5%
2Q
営業利益
実績: 0.3億円 / 予想: 4.0億円
—
売上高
実績: 47.2億円 / 予想: 100.0億円
-0.2%
3Q
営業利益
実績: 1.3億円 / 予想: 2.8億円
—
売上高
実績: 72.4億円 / 予想: 97.0億円
+0.1%
通期
営業利益
実績: 2.1億円 / 予想: 未開示
+73.0%
売上高
実績: 97.8億円 / 予想: 未開示
-0.4%
3行解説
- 売上高は97.77億円(前年同期比0.4%減)と微減ながら、効率的な生産・販売体制の構築と製品構成の最適化により、営業利益は2.11億円(同72.8%増)と大幅な増益を達成。
- セグメント別では、国内事業(日本)が営業損益で黒字転換し、マレーシア拠点も赤字幅を縮小するなど、海外市場の不透明感の中で収益性の改善が鮮明となった。
- 決算発表と同時に、自己株式の取得(上限30万株、1.72億円)を公表。高い自己資本比率(83.0%)を背景に、資本効率の向上と株主還元を強化する姿勢を示している。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-08 | 2026年3月期 通期 | +73.0% | +2.4% | — | — | — |
| 2026-02-06 | 2026年3月期 第3四半期 | — | +0.7% | -3.7% | +1.4% | -3.5% |
| 2025-11-07 | 2026年3月期 第2四半期 | — | +2.0% | -1.9% | -1.8% | -2.3% |
| 2025-08-07 | 2026年3月期 第1四半期 | +94.4% | -0.9% | -4.8% | -1.7% | -6.3% |
| 2025-05-09 | 2025年3月期 通期 | -38.7% | +0.4% | +0.5% | -2.3% | -4.7% |
| 2025-02-07 | 2025年3月期 第3四半期 | — | -2.5% | -6.6% | -2.9% | -1.1% |
有価証券報告書
2025-06-30 有価証券報告書-第79期(2024/04/01-2025/03/31)