阪和興業株式会社は、鉄鋼を中核に、プライマリーメタル(ニッケル、クロム等)、リサイクルメタル、食品、エネルギー・生活資材、機械等、多岐にわたる商品を扱う「ユーザー系商社」です。鉄鋼事業が連結売上高の約4割を占める屋台骨であり、特に国内建設分野や在庫販売に強みを持ちます。 競合は五大総合商社や、メタルワン、日鉄物産などの鉄鋼商社です。特定の川下(製造業・建設業)のニーズに即応する「そこか(即納・小口・加工)」戦略による差別化を最大の特徴としています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-27 提出)収益性
営業利益率
2.4%
≧10%が優良
ROA
5.3%
≧5%が優良
ROE
12.2%
≧10%が優良
ROIC
5.7%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
5.0%
≧10%が優良
営業利益成長率
23.8%
≧10%が優良
EPS成長率
19.1%
≧10%が優良
3行解説
- 売上高2兆5,545億円(前期比5.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益454億円(同18.4%増)と、主要セグメントの採算改善により大幅な増益を達成。
- 中期経営計画「2025」の定量目標(ROE 12%以上、DOE 2.5%下限)を順守し、シンクス㈱などの戦略的M&Aを通じて収益基盤の多様化を加速させている。
- 営業CFは101億円のプラスを維持したが、棚卸資産の積み増しや成長投資によりフリーCFは117億円の赤字となっており、資産効率と在庫管理が今後の焦点。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 第3四半期 、2026-02-06 13:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 145.9億円 / 予想: 550.0億円
+11.1%
売上高
実績: 6398.6億円 / 予想: 2.6兆円
+3.5%
2Q
営業利益
実績: 277.2億円 / 予想: 550.0億円
-4.0%
売上高
実績: 1.3兆円 / 予想: 2.6兆円
+1.6%
3Q
営業利益
実績: 414.7億円 / 予想: 550.0億円
-12.5%
売上高
実績: 2.0兆円 / 予想: 2.6兆円
+2.4%
3行解説
- 増収減益の着地: 売上高はプライマリーメタルや海外子会社の拡大で前年同期比2.4%増の1兆9,654億円となったが、営業利益は人件費増やリサイクルメタル事業の損益悪化により同12.5%減の414億円と苦戦。
- リサイクルメタル事業の失速: 鉛鉱石の取扱増はあったものの、デリバティブ取引の評価損計上などにより、前年同期の29億円の利益から20億円の損失へ転落したことが全体の利益を押し下げた。
- 財務体質の改善と配当維持: 利益面は足踏みも、在庫削減により有利子負債を前年末比9%減らし、自己資本比率(ハイブリッドローン考慮後)は37.1%へ向上。年間配当250円予想も据え置いた。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-06 | 2026年3月期 第3四半期 | -12.5% | -1.5% | +2.7% | -1.2% | -80.3% |
| 2025-11-07 | 2026年3月期 第2四半期 | -4.0% | -0.2% | +0.9% | +5.0% | +7.1% |
| 2025-08-07 | 2026年3月期 第1四半期 | +11.1% | -0.4% | -3.9% | -1.3% | -5.7% |
| 2025-05-09 | 2025年3月期 通期 | +23.8% | +5.7% | +6.9% | +4.6% | +13.5% |
| 2025-02-07 | 2025年3月期 第3四半期 | +11.6% | +4.3% | +2.9% | +6.1% | +3.5% |
有価証券報告書
2025-06-27 有価証券報告書-第78期(2024/04/01-2025/03/31)