AZ-COM丸和ホールディングス株式会社は、小売業に特化したサードパーティ・ロジスティクス(3PL)の国内大手です。主力は「EC物流」「低温食品物流」「医薬・医療物流」の3事業で、特にEC分野ではセンター運営から配送までを一貫して受託する点に強みがあります。主要顧客はアマゾンジャパン(連結売上高の29.9%)であり、EC市場の拡大を背景に成長を続けてきました。競合他社が配送網のみを持つ中で、顧客の戦略に深く入り込むコンサルティング型の3PL提案で差別化を図っています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-24 提出)収益性
営業利益率
5.3%
≧10%が優良
ROA
8.0%
≧5%が優良
ROE
12.3%
≧10%が優良
ROIC
8.3%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
4.9%
≧10%が優良
営業利益成長率
-20.8%
≧10%が優良
EPS成長率
-23.7%
≧10%が優良
3行解説
- 売上高は2,083.7億円(前年比4.9%増)と増収を確保したが、拠点の統廃合費用や人件費・傭車費の増大により営業利益は109.7億円(同20.8%減)と大幅な減益。
- 中期経営計画2025の最終年度において、売上高(計画比13.2%減)、営業利益(同35.9%減)ともに目標を大きく下回り、成長の踊り場に直面している。
- 新たに「累進配当」の導入と配当性向40%を目安とする還元方針を打ち出し、利益成長の鈍化を株主還元強化で補う姿勢を鮮明にしている。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-11 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 30.8億円 / 予想: 119.0億円
+65.8%
売上高
実績: 552.5億円 / 予想: 2200.0億円
+11.2%
2Q
営業利益
実績: 60.7億円 / 予想: 119.0億円
+40.3%
売上高
実績: 1130.5億円 / 予想: 2200.0億円
+11.4%
3Q
営業利益
実績: 101.3億円 / 予想: 119.0億円
+13.3%
売上高
実績: 1749.2億円 / 予想: 2200.0億円
+11.0%
通期
営業利益
実績: 118.6億円 / 予想: 未開示
+8.3%
売上高
実績: 2305.3億円 / 予想: 未開示
+10.6%
3行解説
- 2026年3月期の連結業績は、売上高2,305億円(前期比10.6%増)、営業利益118億円(同8.3%増)となり、外部環境の不透明感が増す中で増収増益を達成。
- EC常温3PL事業(前期比14.9%増)や医薬・医療3PL事業(同10.2%増)などの成長ドメインが牽引し、旗艦センター「AZ-COM Matsubushi EAST」も順調に稼働。
- 新たな物流センターの取得や定期預金の預入により、投資活動によるキャッシュ・フローが391億円の支出超過となり、期末の現金残高は前期比で半減した。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-11 | 2026年3月期 通期 | +8.3% | — | — | — | — |
| 2026-02-05 | 2026年3月期 第3四半期 | +13.3% | +0.4% | -6.8% | -2.3% | -5.0% |
| 2025-11-05 | 2026年3月期 第2四半期 | +40.3% | +0.0% | -1.5% | -5.3% | -8.2% |
| 2025-08-05 | 2026年3月期 第1四半期 | +65.8% | +0.9% | +0.8% | -4.7% | -19.9% |
| 2025-05-12 | 2025年3月期 通期 | -20.8% | -0.2% | -20.0% | -17.5% | -17.8% |
| 2025-02-05 | 2025年3月期 第3四半期 | -22.7% | -0.4% | +11.5% | +8.2% | +13.4% |
有価証券報告書
2025-06-24 有価証券報告書-第52期(2024/04/01-2025/03/31)