株式会社紀文食品(以下、紀文食品)は、スリミ(水産練り製品)を中核とする食品メーカーです。事業は、国内食品事業(売上比率 約71%)、海外食品事業(同 11%)、およびチルド物流などを担う食品関連事業(同 18%)の3セグメントで構成されています。 主力のスリミ製品(蒲鉾、竹輪、はんぺん、カニカマ等)において国内シェアNo.1を誇る一方、海外ではカニカマや「糖質0g麺」等の健康志向製品を展開しています。競合環境としては、原材料(すり身)の国際的な買い付け競争の激化や、国内市場での価格競争、さらに暖冬による季節需要(おでん等)の変動リスクに常にさらされています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-25 提出)収益性
営業利益率
4.1%
≧10%が優良
ROA
6.3%
≧5%が優良
ROE
12.8%
≧10%が優良
ROIC
6.1%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
2.2%
≧10%が優良
営業利益成長率
-4.4%
≧10%が優良
EPS成長率
-8.5%
≧10%が優良
3行解説
- 増収減益の着地: 売上高は1,089億円(前年同期比2.2%増)と伸長したものの、原材料価格や物流費の高騰を吸収しきれず、営業利益は45.1億円(同4.4%減)の減益となった。
- 海外・物流事業が下支え: 国内食品事業がコスト増で15.5%のセグメント減益となる一方、海外(利益20.6%増)と食品関連(利益23.8%増)が効率化により業績を牽引した。
- ROIC経営への舵切り: 中期経営計画2026にてROIC目標10%以上を掲げ、マルハニチロとの資本業務提携や子会社の吸収合併を通じた構造改革を急いでいる。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 第3四半期 、2026-02-12 16:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 3.6億円 / 予想: 50.2億円
-20.4%
売上高
実績: 248.7億円 / 予想: 1156.3億円
+7.6%
2Q
営業利益
実績: -4.1億円 / 予想: 50.2億円
—
売上高
実績: 488.6億円 / 予想: 1156.3億円
+2.3%
3Q
営業利益
実績: 26.6億円 / 予想: 37.0億円
-30.6%
売上高
実績: 847.1億円 / 予想: 1111.6億円
+2.4%
3行解説
- 増収減益の着地:売上高は前年同期比2.4%増の847億円と微増ながら、営業利益は30.6%減の26.5億円と大幅な減益。
- 国内外のコスト高が直撃:原材料費・人件費の上昇に加え、海外事業(特に米国・中国・タイ)の不振が利益を大きく押し下げた。
- 通期予想と配当の下方修正:業績悪化を背景に、通期計画の下方修正および配当予想の「減配」を同日付で発表。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-12 | 2026年3月期 第3四半期 | -30.6% | +0.3% | -2.7% | -1.3% | — |
| 2025-11-13 | 2026年3月期 第2四半期 | — | -0.5% | -0.6% | -6.9% | -9.0% |
| 2025-08-12 | 2026年3月期 第1四半期 | -20.4% | -2.4% | -3.8% | +0.0% | -7.2% |
| 2025-05-15 | 2025年3月期 通期 | -4.4% | +0.7% | +0.9% | +0.5% | +1.3% |
| 2025-02-14 | 2025年3月期 第3四半期 | -2.1% | -0.0% | -5.6% | -1.6% | +5.2% |
有価証券報告書
2025-06-25 有価証券報告書-第87期(2024/04/01-2025/03/31)